以前は北海道産の水産物を主力に販売していたが、2016年から玩具の通信販売に力を入れていた企業。
株式会社エフケー(以下、エフケー)が5月31日までに事業を停止し、破産申請を芝・髙橋・上村法律事務所所属の芝雄亮弁護士ほか1名に一任したことが、株式会社東京商工リサーチのTSR速報で明らかになった。負債総額は、2019年8月期決算時点で約1億円とのこと。
エフケーは設立当初、インターネットサイトで北海道産の水産物を主力に販売していたが、2016年からは玩具通信販売店「カプセルゴリラ」の運営を開始した。その後、カプセルトイを中心にフィギュアなどの玩具を取り扱い、提供する商品の幅を広げることで事業を拡大した。
しかしながら、金融機関からの借入負担などが重荷になるなど厳しい業況が続き、2019年8月期の売上高は約2億円にとどまっていたという。
その後、新型コロナウイルス感染症の拡大による影響もあって2020年3月以降は、商品の入荷遅延が生じるようになり、商品代金が入金済みの顧客に対する商品発送が滞るなど、業況悪化が表面化。業績回復の見通しが立たないことから、事業継続を断念したとのこと。
東京商工リサーチは本件に関して、新型コロナウイルス感染症関連によるものと発表している。