ゲーム業界で、後回しにされがちな、相対的な売上につながる課題の解決にAIを活用。AIを使うことで開発の負担も軽減。
株式会社Algoage(以下、Algoage)は、2020年8月27日(木)、合同会社EXNOAが運営するDMM GAMESと共同でオンラインゲーム分野におけるAI活用の取り組みを開始しましたことを発表した。
Algoageは、2018年の創業以来、機械学習・深層学習を中心とした人工知能技術を活用したソリューション提供を行う企業で、DMM GAMESを含め、各企業の個別課題へのソリューション設計・提供を行うアルゴリズム開発事業と、汎用性の高い課題をターゲットにし自社開発の機械学習ソリューションを提供するMLaaS事業を展開している。
ゲーム業界においては、ゲーム開発のなかでデータを活用した意思決定・改善が求められる場面はよくあるものの、多くの場合、より短期的に売上に反映されやすいイベント・企画の運営の方が優先されることが多く、下の課題例のような相対的に売上に繋がるまでに時間がかかる課題に対しては、十分なリソースをかけられていないことが課題だった。
今回の取り組みによって、DMM GAMESは、AIシステムに必要なデータを(個人情報は含まない形で)Algoage社に提供するだけで、データから実施可能な改善の自動化や、データを基にした意思決定の支援を受けることができ、開発の負担を大きく減らすことが可能になる。
【課題例1】ゲーム設計の事前検証
ゲームシステムや各種ステージ・イベントなどの設計において、ゲームバランスが崩れることによる損害は非常に大きいため、データの観点から裏付けを持った上で意思決定することが求められている。一方で、ゲームバランスは複雑な要素によって成り立っており、人が事前に予測することは困難で、高度なデータ解析能力を持つAIが求められている。
【課題例2】ユーザーの離脱防止
ゲームユーザーの離脱防止は、データを活用した改善が可能で、かつ事業としてもインパクトが大きい重要な課題だが、相対的に売上に繋がるまでに時間がかかる離脱防止に、十分なリソースをかけて改善を実施できていないことが課題となっている。
今回上げた課題以外にも、ゲーム業界において、未解決のAI・データ活用の課題は多く存在する。Algoageは今後もDMM GAMESとともに課題の洗い出しと改善を行い、ゲーム業界全体においてデータを活用した改善・意思決定の普及を目指すとのこと。