ポールトゥウィンHD、新型コロナウイルスの影響による業務停止などで利益減 営業利益12億円 2021年1月期第2四半期決算

ポールトゥウィンHD

新型コロナウイルスで一部業務の停止や後ろ倒しが発生し、主事業のデバッグ・検証事業の収益が大きく減少。ネットサポート事業は巣ごもり生活によるEコマース拡大で増収増益。

ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス株式会社(以下、ポールトゥウィンHD)は、2021年1月期第2四半期決算短信(連結)を9月4日(金)に発表した。当第2四半期連結累計期間の売上高は123億9950万円(前年同期比0.0%減)、営業利益は12億7642万円(同20.8%減)、経常利益は14億7467万円(同4.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は9億396万円(同5.3%減)となった。

ポールトゥウィン 決算

経営成績に関する説明

当第2四半期連結累計期間においては、ゲーム開発、運営、パブリッシング等の共同事業を行なったほか、収益分配を受けることを目的に株式会社ビジュアライズと2月に資本業務提携を行なった。

子会社のポールトゥウィン株式会社では、国内デバッグ・検証事業のサービス機能を整理・集約し、顧客企業に対するサービス力を向上させることを目的として、2月にポールトゥウィンネットワークス株式会社との吸収合併を実施した。

PTW International Holdings Limitedでは、国内顧客企業のグローバル展開を専門的に支援することを目的に、2月にPTWジャパン株式会社を設立した。

これらにより、国内拠点と海外10か国17拠点の連携により、デバッグ、ローカライズ、音声収録、ゲーム開発・マーケティング支援、モニタリング、カスタマーサポート等の「ワンストップ・フルサービス」の提供をグローバルで推進した。

セグメント毎の業績は以下。

ポールトゥウィンセグメント

デバッグ・検証事業
国内外のグループ会社の連携をはかることで、国内外ゲームソフトメーカーのグローバル展開サポートにつとめ、デバッグ、ローカライズ、カスタマーサポート(海外)、音声収録等のゲームソフトメーカー向けアウトソーシングサービスの受注拡大を推進した。

ゲーム市場では海外現地企業との取引が拡大し、ノンゲーム市場では第三者検証サービスの受注が増加したが、新型コロナウイルス感染症の拡大により、一部顧客企業の業務にて、停止や後ろ倒しが発生した。

グループ会社の株式会社CRESTでは7月にSteam版『ARIA CHRONICLE ーアリアクロニクルー』をリリース2日で1万ダウンロード以上販売し、今後、Nintendo Switch版で配信することも決定した。

なお、第1四半期連結累計期間よりPTWジャパン株式会社及びエンタライズ株式会社の決算日を12月31日にしたことで、両社財務諸表の連結財務諸表に対する反映が2月から6月までの5か月間となった。

上記の結果、売上高は92億4345万円(前年同期比1.3%減)、営業利益は10億9089万円(同25.2%減)となった。

ネットサポート事業
QRコード決済や仮想通貨等のフィンテック関連サービスにおける不正モニタリング、本人確認手続き、アンチマネーロンダリングや振る舞い検知サービスの受注が増加した。

また、巣ごもり生活によるEコマース拡大により、Eコマースサイトにおける出品物モニタリング、商品やサービスに関する電話・メール・チャット・チャットボットによるカスタマーサポート(国内)等のアウトソーシングサービスの受注が増加した。

さらにデバッグ・検証事業との営業連携により、ゲーム市場向けのカスタマーサポートの受注も増加した。

上記の結果、売上高は30億5537万円(前年同期比4.7%増)、営業利益は2億2783万円(同96.4%増)となった。

その他
Palabra株式会社において、今後の映像バリアフリー化時代を見据え、テレビ番組や映画のバリアフリー字幕や音声ガイド制作のサービスを提供しているが、新型コロナウイルス感染症の拡大に起因し、映画の新規制作が停滞し受注が減少した。

アイメイド株式会社においては、医療機関で働く外国人人材のビザ取得や就学等、国内生活手続きをサポートするサービスを提供している。

上記の結果、売上高は1億67万円(前年同期比14.6%減)、営業損失は6807万円(前年同期は営業損失252万円)だった。

関連サイト

ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス株式会社公式サイト
2021年1月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年1月期第2四半期決算補足資料

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