1984年から130回以上開催されているオリジナル作品限定の同人誌即売会。クラウドファンディング開始から8時間で目標金額の3000万円を達成。
クラウドファンディング・プラットフォーム運営会社の株式会社MOTION GALLERY(以下、MOTION GALLERY)は、新型コロナウィルス感染症の影響で、イベント開催継続の危機に瀕する自主制作漫画誌展示即売会「COMITIA(コミティア)」のクラウドファンディングが、8月31日の開始8日目の9月5日に1億円を突破したことを発表した。
COMITIAは、「コミックマーケット」に代表される同人誌即売会のひとつで、年に4回東京ビッグサイトで開催され、1回あたり4000~5000の出展サークル(個人含む)と、2~3万人の来場者が参加していたイベントだ(2019年実績)。このイベントの大きな特徴は、出展作品がオリジナル作品(二次創作は不可)に限られていることで、オリジナルに限定すると同人誌即売会としては世界最大級のイベントとのこと。
1984年の第1回の開催以来、36年間で130回以上の開催実績があり、COMITIAでの活動を経由してプロとなった作家も数多くいることから、マンガ業界へ大きな貢献を果たしているという。これらの鉱石が、2013年に認められて、文化庁主催の「第17回文化庁メディア芸術祭」にて、COMITIA代表の中村公彦氏がマンガ部門の功労賞を受賞した。
目標金額は3000万円は開始8時間で達成したが、クラウドファンディング『「続けコミティア」自主制作漫画誌展示即売会COMITIA 開催継続支援プロジェクト( 応援募集ページ )』は、10月23日23:59まで開催中。
このプロジェクトは、通常10%の手数料のうちMOTIONGALLERYの手数料を無料(5%→0%)とし、決済手数料(5%)のみで応援が行える「AIDファンディング・プログラム」が適用されている。
応援は1000円から可能で、マンガ家の内藤泰弘氏(「血界戦線」「トライガン」)やこうの史代氏(「この世界の片隅に」「夕凪の街 桜の国」)、アニメ監督のたつき(irodori)氏(「けものフレンズ」「ケムリクサ」)による描き下ろしオリジナルラベルのドリンクがリターンで届くことが話題だ。
プロジェクトは10月23日まで行ない、より多くの人に開催継続を喜んでもらうことを目指して、引き続き応援を募集しているとのこと。
コミティア実行委員会代表 中村公彦氏のコメント
「たくさんのご支援を本当に有難うございます。支援者リストを見ていると、もう10年も20年も前にサークル参加してくれていた人の名前を幾人も見つけ、胸が熱くなります。『コミティアを続けてきてよかった』といつも思っているけれど、こうしてコミティアを忘れないでいてくれる人にも支えられていることを身に染みて感じます。これまでと、今と、これからと。このつながりをけして途切れさせてはならないと、その決意を新たにしました。引き続き、くれぐれもご無理のない範囲で、応援をお願いいたします。」
応援いただいた方のコメント
「コミティアのおかげで創作続けて来れました。仕事で辛かった時も、上手くいかなくてへこんでた時も、コミティアという最高に楽しくて充実したイベントがあったから乗り越えて来れました。これからもずっと続いて欲しいです!がんばってください!!」
「早いもので初参加から10年ほどお世話になっております。かけがえの無い経験や機会をたくさん与えてくださいました。いつまでも続いてほしいです。参加できる日を楽しみにしています。」
「未だ一般参加するだけでしたが、コミティアは創作活動における貴重な場所だと思っています。今は厳しい状況ですが、またコミティアに参加できる日が来るのを願いつつ、応援しています…!」
「作家さんの活躍の場は永遠であってほしい!頑張ってください!」
「高校生の娘がコミティアのファンで、彼女が中学生の頃から一緒に行ってます。熱量の高い、素晴らしいイベントだと思います。大変な時代になりましたが、ぜひサバイブして下さい。本当に僅かですが、寄付させて頂きます。」