アメリカの出版業界の中でも長い歴史を持つ名誉ある賞のひとつを「とんがり帽子のアトリエ」が受賞。2020年7月のアイズナー賞に続いて2冠を達成。
株式会社講談社(以下、講談社)は、10月9日(金 現地時間)にアメリカで行われた「ハーヴェイ賞」オンライン授賞式にて、月刊モーニングtwoで連載中の白浜鴎氏によるマンガ「とんがり帽子のアトリエ」が、その年に英語に翻訳された作品のなかで最も優れたものに贈られる「Best Manga」部門を受賞したことを発表した。
ハーヴェイ賞とは、作家・芸術家であるハーヴェイ・カーツマン氏の名を冠した賞で、アメリカの出版業界の中でも長い歴史を持つ名誉ある賞のひとつだ。「Best Manga」部門は、2019年に「僕のヒーローアカデミア(集英社刊)」が受賞し、2020年には手塚治虫氏がハーヴェイ賞の殿堂入りを果たした。受賞作品はコミックの専門家の公開投票により決定され、毎年アーティストや編集者などの関係者を招いて授賞式が行われてきたが、2020年は「ニューヨーク・コミコン」のストリーミングサイトにて、オンラインで開催された。
「とんがり帽子のアトリエ」の英語版は、講談社の子会社であるKodansha USA Publishingが「Witch Hat Atelier」というタイトルで刊行中だ。
また、本作は、2020年7月にアメリカで権威あるマンガ賞のひとつであるアイズナー賞の「最優秀アジア作品賞」を受賞しており、今回のハーヴェイ賞受賞で、アメリカの権威のあるマンガ賞において2冠を達成したとのこと。
⚡️ “ICYMI: Kodansha Comics at #NYCCMetaverse 2020”
New Announcements from @KodanshaUSA & @readvertical, @shirahamakamome Sketch Video & Signed Book Giveaway, the @HarveyAwards speeches for Witch Hat Atelier & Osamu Tezuka, MONOGATARI Series news & MORE!https://t.co/zqwXRXmERW— Kodansha Comics (@KodanshaUSA) October 10, 2020
マンガ概要
タイトル:とんがり帽子のアトリエ
著者:白浜鴎(しらはま・かもめ)
あらすじ:小さな村の少女・ココは、昔から、魔法使いにあこがれを抱いていた。だが、生まれた時から魔法を使えない人は、魔法使いになれないし、魔法をかける瞬間を見てはならない……。そのため、魔法使いになる夢は、諦めていた。だが、ある日、村を訪れた魔法使い・キーフリーが、魔法を使うところを見てしまい────。これは、少女に訪れた、絶望と希望の物語。
「月刊モーニングtwo」にて連載中
単行本1~7巻が発売中
8巻は2020年12月23日発売予定
モーニング公式サイト・作品紹介ページ: https://morning.kodansha.co.jp/c/tongariboushi/
英語版作品情報
作品名『Witch Hat Atelier』(定価12.99 USドル)
6巻まで発売中。