アクロディア、新型コロナウイルス感染症による営業自粛で営業損失4.3億円 2020年8月期決算

アクロディア

営業自粛要請を受けて飲食店や職業訓練学校で休業を実施。グアムでビンゴ会場の賃貸などを行なう企業TTK, LLCを連結子会社化してビンゴカジノ事業に進出。

株式会社アクロディア(以下、アクロディア)は、2020年8月期決算短信(連結)を10月15日(木)に発表した。当連結会計年度における売上高は11億4700万円(前期比26.2%減)、営業損失は4億3100万円(前期は営業損失1億300万円)、経常損失は4億5100万円(前期は経常損失7100万円)、親会社株主に帰属する当期純損失は10億5000万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失2億7800万円)だった。

アクロディア 決算

経営成績に関する説明

新しい取り組みとして、ビンゴカジノ事業への関与の深度を深めることを目的に、2020年2月29日付で、グアムでビンゴ会場の賃貸や管理、ビンゴの運営支援サービスを提供する、TTK, LLCを連結子会社化した。

当期の新型コロナウイルスの影響に関しては、飲食関連事業、教育関連事業、ビンゴゲーミング事業にて、各国の政府や各自治体からの外出自粛要請などを受けて臨時休業などを行なった。

また、新型コロナウイルス感染症の影響が当面続くことから、グループの固定資産の回収可能性等を慎重に検討した結果、臨時休業等による損失2300万円、減損損失2億9600万円、のれん償却額3億円等の合計6億2100万円を特別損失に計上したとのこと。

セグメント毎の業績は以下。

ソリューション事業
プラットフォーム分野では、安定的な収益軸のひとつである携帯電話販売店の店頭デモ端末管理システム「Multi-package Installer for Android」などが堅調に推移し、ストック型ビジネスとして継続している。また、中長期的な成長を目指して「インターホン向けIoTシステム」や「i・Ball Technical Pitch」の開発など、システム開発を基盤とした事業の拡大に向けた取り組みも継続している。

コンテンツサービスの分野においては、複数のプラットフォームでソーシャルゲームやアプリを提供して、市場獲得に取り組んでいる。2011年12月にリリースした『サッカー日本代表2020ヒーローズ』では、ひとりでもチームを構成して参加できる新イベント「ソロSBC」が好評だったほか、新しくアバターを導入するなど収益向上に向けた取り組みを行なった。

以上の結果、売上高は7億100万円(前期比34.4%減)、セグメント利益は1400万円(同95.0%減)となった。

飲食関連事業
不動産のサブリースに関しては、首都圏に7店舗を展開している。

飲食業に関しては、東京都渋谷区のちとせ会館の「渋谷肉横丁」で運営している直営店が8店舗になった。また、ごまそば、北前そばの専門店チェーン「高田屋」のうち3店舗を運営中だ。直営店については、新型コロナウイルス感染症の感染拡大にともなう政府等の自粛要請を踏まえて、5月末まで全店舗を閉鎖していたが、6月以降順次、営業を再開した。

費用面に関しては、キャッシュをともなわない費用であるのれん償却額3000万円、減価償却費1900万円を計上した。

上記の結果、売上高は3億2000万円(前期比21.8%減)、セグメント損失は5500万円(前期はセグメント利益1800万円)だった。

教育関連事業
主に訓練期間を約半年とする求職者向けITスクールのセミナーを展開しており、IT分野の教育訓練を行なっている。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う自粛要請を受けて、5月末まで全教室を閉鎖していたが、6月以降は平常通り教室を再開している。失業率の悪化傾向にともない、受講希望者が増加した結果、教室の空席減少で、業績が改善傾向に転じている。

また、新しい取り組みとして、教育関連事業を行なう株式会社インタープランが、厚生労働大臣より有料職業紹介業の許可を取得した。

上記の結果、売上高は6000万円(前期比15.6%増)、セグメント利益は700万円(前期はセグメント損失500万円)となった。

関連サイト

株式会社アクロディア公式サイト
2020年8月期決算短信〔日本基準〕(連結)

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