ゲーム用機器のレンタル・販売会社アールエスが破産申請

アールエス

ゲームセンターやボウリング場など、遊技場の経営やゲーム機器の部品販売を行なっていた企業。家庭用ゲーム機などの普及を受けて業績が悪化。

株式会社アールエス(以下、アールエス)が、10月19日に福岡地裁久留米支部へ破産を申請したことが、株式会社東京商工リサーチのTSR速報で明らかになった。負債額は債権者約60人に対して、約8億8000万円とのこと。

アールエス

アールエスは、アミューズメント機器のレンタル業をはじめ、中古機器や新製品などの販売を行なっていた企業。一時はゲームセンター、ボウリング場、カラオケ、ビリヤード場などの経営も行ない、東京や大阪、沖縄などに拠点を構え、ピークの1997年3月期には、売上高約40億1600万円を計上していたという。

2006年10月には、金属製品製造を手掛ける上場企業と資本提携したが、意見の食い違いから提携解消。その後は、家庭用ゲーム機や携帯電話のゲームアプリの普及による影響から業績が悪化したことで、2009年3月期は売上高20億円を割り込んでいたそうだ。

業績の悪化にともない直営店を閉鎖するなどの改善策を行なったが、減収が続いたこと、連続で赤字を計上。2013年3月期には債務超過となった。

近年は、過去に納入したゲーム機器の部品の製造販売に加え、海外提携工場とともにデジタルサイネージの製造販売を行なっていたが、業績悪化は止まらず、2020年3月期は、売上高が約2億3600万円にまで減少した。金融機関からは返済猶予を受けていたが、新型コロナウイルス感染症の影響で商業施設からの受注が減ったことで業績悪化に拍車がかかり、改善の見通しが立たないことから、破産申請に至ったとのこと。

関連サイト

株式会社東京商工リサーチ公式サイト

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