電子書籍の販売好調が収益に大きく貢献。刊行を延期していた書籍の販売も順次開始したことで刊行点数も回復。
株式会社アルファポリスは、2021年3月期第2四半期決算短信（非連結）を11月12日（木）に発表した。当第2四半期累計期間の売上高は37億8299万円（前年同期比54.6％増）、営業利益は10億4385万円（同66.8％増）、経常利益は10億4722万円（同67.4％増）、四半期純利益は6億5974万円（同67.4％増）だった。
経営成績に関する説明
アルファポリスは、「これまでのやり方や常識に全くとらわれず」、「良いもの面白いもの望まれるものを徹底的に追求していく」というミッションのもと、インターネット時代の新しいエンターテインメントを創造することを目的として、インターネット上で話題となっている小説・漫画等のコンテンツを書籍化する事業に取り組んできた。
当第2四半期累計期間の業績に関しては、売上高と利益共に、過去最高の記録を大きく更新した。
セグメント毎の詳細は以下。
ライトノベル
当第2四半期累計期間の刊行点数は、前年同期を上回る100点（前年同期比2点増）となった。
各書籍の売れ行きに関しては、「異世界ゆるり紀行」や「神様に加護2人分貰いました」といった、アルファポリス主催のファンタジー小説大賞から誕生した、人気シリーズの続刊が引き続き好調に推移した。また、2019年のファンタジー小説大賞において読者賞を受賞し、新たに刊行した「ほっといて下さい」も想定通りの好調な販売となった。
電子書籍については、親和性の高い女性向け小説を中心に好調な販売を維持し、売上をけん引した。
上記の結果、売上高は前年同期を上回る結果となった。
漫画
当第2四半期累計期間の刊行点数は、前年同期を大きく上回る54点（前年同期比15点増）となった。
「素材採取家の異世界旅行記」や「自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。」など、ライトノベルのヒット作のコミカライズが引き続き好調な推移となった。
また、電子書籍販売に関しても、8月から9月にかけて行なった「アルファポリス創業20周年キャンペーン」による、人気シリーズの1巻無料配信や各種割引などの拡販施策が奏功したことで、大きく売上を伸ばした。
その結果、当第2四半期累計期間の売上高は前年同期を大きく上回り、当第2四半期会計期間における四半期ベースの売上高が過去最高を大幅に更新した。
文庫
当第2四半期累計期間の刊行点数は69点（前年同期比1点増）だった。
なかでも、シリーズ累計117万部を突破した「居酒屋ぼったくり」の文庫版が売上をけん引し、また、キャラ文芸ジャンルからは「金沢あまやどり茶房」を刊行するなど、新ジャンルの開拓と強化に注力してきた。
その結果、当第2四半期累計期間の売上高は、前年同期を上回ることになった。
その他
当第2四半期累計期間の刊行点数は12点（前年同期比3点増）となった。
その他ジャンルにおいては、第10回絵本・児童書大賞の大賞受賞作である「ゆめレスキュー」を刊行し、絵本ジャンルのさらなる強化をはかるなど、取り扱いジャンルの拡大に向けた取り組みを推進した。
結果、当第2四半期累計期間の売上高は、前年同期を上回る結果になった。
関連サイト
株式会社アルファポリス公式サイト
2021年3月期第2四半期決算短信〔日本基準〕（非連結）
2021年3月期第2四半期決算説明資料
