経営資源の最適配分、コンテンツIPの二次利用の強化や促進などを目的に合併。合併契約の効力発生日は2021年4月1日の予定。
朝日放送グループホールディングス株式会社(以下、朝日放送グループHD)は、完全子会社の株式会社ABCフロンティアホールディングス(以下、ABCフロンティアHD)が、ABCフロンティアHDの完全子会社2社(朝日放送グループHDの孫会社)と合併することを発表した。
合併される朝日放送グループHDの孫会社である株式会社ABCインターナショナル(以下、ABCインターナショナル)と株式会社ABCライツビジネス(以下、ABCライツビジネス)は、すべての権利義務をABCフロンティアHDに承継して消滅する。
朝日放送グループHDは、競争環境が目まぐるしく変化する放送業界のなかで、地上波主体のビジネスモデル依存から脱却し、総合コンテンツ事業グループへの変化を目指しており、そのなかでABCフロンティアHD、ABCインターナショナル、ABCライツビジネスの各社は、朝日放送グループHDグループが保有するコンテンツIPの二次利用を促進することを目的に2016年に設立された。
その後、海外への番組販売や物販、ライセンス、動画配信など、それぞれが事業の多角化に挑戦し業績を伸ばしてきたが、昨今の競争環境下においてはより一層、放送や配信、海外販売などのコンテンツIPのマルチ展開の強化が必要不可欠となり、そのためには機動的かつ効率的な経営体制が必要になったとのこと。
これらのことから、経営管理を担うABCフロンティアHDと海外販売を担うABCインターナショナル、動画配信や物販、ライセンス事業などの幅広い事業を手掛けるABCライツビジネスの経営を統合することで、経営資源の最適配分、コンテンツIPの二次利用の強化や促進、企業価値の向上すると考え、今回の合併に至ったという。
合併契約の効力発生日は、2021年4月1日を予定しているとのこと。
また、ABCフロンティアHDは 2021年3月25日に臨時株主総会を開催し、剰余金配当として同社保有の株式会社ABCアニメーション(以下、ABCアニメーション)の株式を、朝日放送グループHDに対して現物配当することを決議する予定となっている。
これにより、朝日放送グループHDはABCアニメーションの全株式を取得し、ABCアニメーションは朝日放送グループHDの完全子会社になるそうだ。