中古ゲームと中古トレカなどが売上と粗利の増加に貢献。事業構造改革による販管費抑制や各商材の粗利率の向上で利益が増加。
株式会社テイツー(以下、テイツー)は、2021年2月期第3四半期決算短信(連結)を1月12日(月)に発表した。当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高179億8800万円、営業利益8億8700万円、経常利益9億700万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は7億2100万円となった。
テイツーでは、2020年2月期第3四半期においては四半期連結財務諸表を作成していないことから、2020年2月期第3四半期の数値と対前年四半期増減率を記載していない。
経営成績に関する説明
テイツーでは「収益改善」を最優先課題として、各種施策に取り組んできた。粗利の大きなウエイトを占める古本に関しては、コミックに対して文芸や文庫の売場構成比率を高めるなど、最近の顧客ニーズを反映したレイアウトに変更している。また、中古ゲームと中古トレカに関しても、売れ筋や在庫等を勘案した価格設定を行なっており、これらの商材が売上と粗利の増加に貢献した。
また、「リユース注力」に加えて、「商材多様化」や「EC販路拡張」「海外販路構築」「BtoBビジネス構築」を柱とする新しい中期経営計画を策定、公表し、様々な施策に着手している。
海外については、新型コロナウイルス感染症の拡大による影響などで中断状態ではあるが、将来に向けた布石として、モバイル商材の全店展開や一部店舗への古着、雑貨の導入など、現行商材との融合を意図しながら、既存店舗の変革をはかるとともに、独自のトレカ査定システムの開発をはじめとするシステムインフラにも投資している。
2020年6月には、EC事業に強みを持つ株式会社山徳(以下、山徳)を子会社化し、山徳の協力のもとコーポレートサイトのリニューアルを行ない、山徳がこれまでの事業運営で培ってきたWebサイト制作の知見を最大限に取り入れたページとしてバージョンアップした。
当第3四半期連結累計期間の売上高に関しては、古本や新中ゲームなどの巣ごもり需要が急速に高まったことに加えて、ECの売上が伸長したことから好調に推移した。特に新品ゲームにおいては、ヒットタイトルの継続的な人気による影響も重なったことで、前年同期に対して、大きく伸長し、全体としては前年同期を上回る結果になった。
営業利益については、事業構造改革による販管費抑制を継続しつつ、主力商材の売上増加と各商材の粗利率の向上により、前年同期を大きく上回ることになった。