ソニー、PS5に伴うゲーム分野の好調で増収増益 営業利益9053億円 2021年3月期第3四半期決算

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ゲーム分野の増収増益に加えて音楽分野も好調。映画分野はコロナ禍で売上減少もホームエンターテインメントの増加が利益に貢献。

ソニー株式会社は、2021年3月期第3四半期決算短信(連結)を2月3日(水)に発表した。当期第3四半期の連結業績は、売上高6兆7789億4100万円(前年同期比4.1%増)、営業利益9053億8500万円(同11.8%増)、税引前四半期純利益1兆968億9400万円(同36.5%増)、株主に帰属する四半期純利益1兆647億7600万円(同87.0%増)だった。

ソニー 決算 ソニー 決算要因

経営成績に関する説明

ゲーム&ネットワークサービス(G&NS)分野は、ゲームソフトウェアやプレイステーション5(以下、PS5)の発売に伴うハードウェアによる増収で、売上高8832億円(前年同期比39.7%増)となった。営業利益に関しても、PS5の販売費や一般管理費などのコスト増加があったが、ゲームソフトウェアやプレイステーションプラスを中心としたネットワークサービスの増収で、802億円(同49.9%増)となった。

ソニー ゲーム事業

音楽分野に関しては、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』などのアニメ事業の売上増加、モバイル向けゲームアプリの好調、音楽制作や音楽出版におけるストリーミング配信の収入により増収増益となった。それにより、売上高は2645億円(前年度比21.9%増)、営業利益597億円(同64.4%増)だった。

ソニー 音楽

映画分野について、新型コロナウイルス感染症の影響による映画館の閉鎖に伴う興行収入の減少、主要作品の劇場公開ができなかったことによるホームエンタテインメントとテレビ向けライセンスの減少で、売上高は1912億円(前年同期比18.9%減)だった。営業利益に関しては売上減少の影響を受けたものの、広告宣伝費の減少、前年度公開作品やカタログ作品のテレビ向けライセンスとホームエンタテインメントの増加により、222億円(同311.1%増)と、前年同期比で増益という結果になった。

ソニー 映画

その他の分野については、エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション(EP&S)分野が売上高6490億円(前年同期比0.2%減)、営業利益1058億円(同31.7%増)、イメージング&センシング・ソリューション(I&SS)分野が売上高2669億円(同10.4%減)、営業利益504億円(同32.9%減)、金融分野が金融ビジネス収入4253億円(同4.4%増)、営業利益466億円(同42.9%増)、その他分野が売上損失560億円(前年同期は営業損失499億円)、営業損失137億円(前年同期は営業損失38億円)だった。

ソニー セグメント別業績

関連サイト

ソニー株式会社公式サイト
2021年3月期第3四半期決算短信〔米国基準〕(連結)
2021年3月期第3四半期決算説明会資料

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