三洋堂HD、コロナ禍による巣ごもり需要で黒字転換 営業利益約5億円 2021年3月期第3四半期決算

三洋堂

巣ごもり需要やコミックの売上好調などで、書店部門やセルAV部門、テレビゲーム部門、古本部門の売上が増加。

株式会社三洋堂ホールディングスは、2021年3月期第3四半期決算短信(連結)を2月12日(金)に発表した。当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高156億6600万円(前年同期比6.7%増)、営業利益4億9400万円(前年同期は営業損失2100万円)、経常利益5億2200万円(前年同期は経常利益1300万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益4億1700万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失3100万円)となった。

三洋堂 決算

経営成績に関する説明

当第3四半期連結累計期間においては、大垣バロー店(岐阜県大垣市)の移転を行ない、榛原店と西可児店を閉店したことで、展開している店舗数は当第3四半期連結会計期間末時点で75店舗3校となった。

また、6月に高浜Tぽーと店(愛知県高浜市)に「スポーツクラブアクトスWill_G(ウィルジー)」を導入したことから、フィットネス導入店舗は11店舗になった。9月には新開橋店(名古屋市瑞穂区)において、中古トレカの取り扱いを開始すると共に、デュエルスペースを備えた大型トレカショップをオープンした。

12月には三洋堂書店サイトをリニューアルオープンし、ECの強化、会員カードのデジタル化、会員限定クーポン発行などといった販促機能を追加した。これはコロナ禍において、利用者がネットで情報収集してお得で便利な買い物を望む状況に対応するもので、今後は、ネットと店頭を連携する商品施策を柱に、より利用者に望まれる提案を行なっていく。

オペレーション面では、引き続き物販やレンタルを同時に取扱い可能な統合セルフレジを14店舗に導入したことで、セルフレジ導入店舗は60店舗となった。

新型コロナウイルス感染症への対応として、営業時間の変更を行ない、閉店時間の短縮を21店舗で実施した。それに加え、三洋堂グループにおいて、利用者と従業員の健康と安全を確保するため、マスク着用やソーシャルディスタンスの確保、レジ前の飛沫感染防止シートの設置など、安全に配慮しながら、商品やサービスを提供してきた。

主要な部門の売上高は、新型コロナウイルス感染症の拡大による巣ごもり需要の影響とコミックの好調などの影響で、書店部門103億2700万円(前年同期比12.1%増)、文具・雑貨・食品部門15億4600万円(同7.3%増)、セルAV部門8億3500万円(同13.5%減)、テレビゲーム部門6億1000万円(同21.5%増)、古本部門5億3900万円(同15.5%増)、レンタル部門14億100万円(同8.8%減)、新規事業部門1億8800万円(同41.6%減)となった。

関連サイト

株式会社三洋堂ホールディングス公式サイト
2021年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

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