譜面生成に用いる機械学習アルゴリズムのさらなる高度化が目的。KLabの運営タイトルで2022年3月末まで効果検証を実施。
KLab株式会社(以下、KLab)は、九州大学 情報基盤研究開発センター 附属汎オミクス計測・計算科学センター(以下、九州大学)と、機械学習を用いたリズムアクションゲームの譜面制作支援システムについて、共同研究を開始することを発表した。
近年、ゲーム業界では機械学習の活用がさかんになっており、KLabではこれまでも、モバイルオンラインゲームの開発と運営において、Botプレイヤーの検知、カスタマーレビューの感情分析、文章コンテンツの自動校正などに、機械学習を利用している。
リズムアクションゲームの運営に関しても、常に新しいゲーム体験をユーザーに提供するために継続的に新しい譜面をリリースしているが、KLabでは、制作者がよりクリエイティビティに富んだ譜面を制作できるよう、楽曲や難易度にあわせた譜面を機械学習によって生成する譜面制作支援システムを開発し、運用している。
今回の共同研究は、KLabの譜面制作支援システムについて、譜面生成に用いる機械学習アルゴリズムをさらに高度化することが目的。
この研究を通じて、学生にゲーム業界のリアルな機械学習に触れる機会を提供するとともに、最新の学術的知見を導入した譜面制作支援システムの構築や、最新の機械学習の学術的成果をゲーム業界に普及させることなどを目指すそうだ。
共同研究で開発した手法は、2021年3月1日から2022年3月31日の期間にかけて、KLabで実際に運用しているリズムアクションゲームの譜面制作において効果検証を行なう予定とのこと。