SIE、RTSと共同で格闘ゲーム大会「EVO」を買収

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EVOの共同創設者のTony Cannon氏とTom Cannon氏はアドバイザーに就任。ゲームコミュニティ全体の継続的な発展への貢献を目指す。

株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントLLC(以下、SIE)は、eスポーツ事業を営むRTSと設立したeスポーツ合弁会社を通じて、世界最大級の格闘ゲーム大会「The Evolution Championship Series(以下、EVO)」に関する資産をTriple Perfect, Inc.から買収したことを発表した。買収額や合弁会社への出資比率を含む諸条件などに関しては公表されていない。

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この買収によって、今後のEVOの運営はSIEとRTSが新しく設立した合弁会社が担当するとのこと。

2021年のEVOについては、世界的なゲームパブリッシャー各社の協力を得て完全オンラインイベント「Evo Online」として、アメリカ現地時間の2021年8月6日より開催が予定されている。

大会への参加費は無料で、株式会社バンダイナムコエンターテインメントの『鉄拳7』、株式会社カプコンの『STREET FIGHTER V CHAMPION EDITION』、Warner Bros. Gamesの『Mortal Kombat 11 Ultimate』、アークシステムワークス株式会社の『GUILTY GEAR -STRIVE-』などの対戦をオープントーナメント方式で行なうという。大会の様子はオンラインで配信される予定だ。

SIEは、今後は新しいパートナーシップを通じて、プレミアム・格闘ゲームトーナメントとしてのEVOの地位をさらに確立すると共に、ゲームコミュニティ全体の継続的な発展に寄与できるよう取り組んでいくとのこと。

SIE グローバル・コンペティティブ・ゲーミング VP スティーブン・ロバーツ氏のコメント
「プレイステーションプラットフォームの初期の頃から、格闘ゲームはプレイステーションの資産やコミュニティにとって重要な役割を果たしてきており、私たちにとって、Evoとの長年にわたるパートナーシップは大きな意味を持っていました。このたびのRTSとのEvoの共同買収は、Evoの創設者であるトム・キャノンとトニー・キャノンの両氏、そして格闘ゲームファンの皆さまによる情熱的なコミュニティにとって、新たな幕開けとなることでしょう。」

RTS CEO スチュアート・ソー氏のコメント
「Evoは他の格闘ゲームには類を見ない、ユニークでアイコニックなコミュニティを構築しています。SIEのチームや、業界のレジェンドであるトム・キャノンとトニー・キャノンの両氏、そしてEvoのビジネス・デベロップメントの統括責任者であるMark Julio(マーク・フリオ)氏らとともにパートナーシップを築き、Evoの成長に貢献していけることを大変誇りに思います。本年および来年以降もファンの皆さまにとって、エキサイティングなプランを数多く準備しています。」

Evo共同創始者 トニー・キャノン氏のコメント
「トムと私は、SIEとRTSとのパートナーシップに大変興奮しています。両社は豊富な経験をもたらしてくれるとともに、両社との間では、格闘ゲームコミュニティに対する情熱を共有できています。引き続きEvoのルーツを忠実に保ちながら、次なるステージに向けて共に取り組んでいけることを楽しみにしております。」

関連サイト

株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント公式サイト

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