日本科学未来館、「『AKIRA』の音 不朽のアニメ映画を彩る未知のサウンド」の展示を開始

日本科学未来館 AKIRA

3面に投影されたプロジェクター映像で、映画『AKIRA』の音楽を手掛けた山城祥二氏の楽曲制作を紹介。

国立研究開発法人科学技術振興機構 日本科学未来館(以下、日本科学未来館)は、常設展3階「未来をつくる」のギャラリー零壱庵(ゼロイチアン)の新展示として「『AKIRA』の音 不朽のアニメ映画を彩る未知のサウンド」を公開したことを発表した。

日本科学未来館 AKIRA

1988年公開された映画『AKIRA』は、大友克洋氏のマンガを原作にしたアニメーション作品。

大友氏の緻密な筆致による画風が、その後のマンガやアニメ作品に多大な影響を与えただけでなく、山城祥二氏(本名、大橋力 芸能山城組主宰)作曲のサウンドトラックが近年海外で再発売されるほど人気だ。

『AKIRA』の音楽を手掛けた山城氏は、音楽の専門教育を受けず、自然科学者として研究を行ないながら、芸能山城組を創立して音楽活動をしていたが、ある日、大友監督から『AKIRA』の音楽の制作依頼があり、映画音楽を勉強しながら完成させたという。

山城氏は、その映画音楽の制作でサウンドモジュールという方式を考案し、世界中の様々なコミュニティを巡るフィールドワークで実際に体験した音(声や民族楽器など)を取り入れることで、既存の映画音楽とは異なる作品を作り上げたそうだ。

今回の展示では、その山城氏の制作背景を映像で紹介。作曲家という立ち位置だけでなく、研究者の視点ももつ、いままでにない観点による音楽制作の背景を読み解いていくとのこと。

ギャラリーへの入場にはオンラインによる事前予約が必要。詳細は日本科学未来館公式サイトを確認してほしい。

展示概要

タイトル:零壱庵「『AKIRA』の音 不朽のアニメ映画を彩る未知のサウンド」
公開日:2021年3月29日(月)
展示エリア:日本科学未来館 3階 常設展示ゾーン「未来をつくる」
開館時間:10:00~17:00 (入館券の購入は閉館時間の30分前まで)
入館料:大人630円、18歳以下210円
※オンラインによる事前予約が必要です
総合監修:伊東順二(東京藝術大学COI拠点 特任教授)
特別協力:芸能山城組(山城祥二、仁科エミ)
企画制作:日本科学未来館

関連サイト

日本科学未来館公式サイト

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