人気デジタルゲームを対象に、子どもたちの可能性を拡げる「あそび」や「まなび」を研究。
株式会社イオンファンタジー(以下、イオンファンタジー)は、国立大学法人東京大学大学院情報学環(以下、東京大学)と、デジタルゲームの「あそび」を「まなび」に接続する共同研究を開始したことを発表した。
この共同研究は、イオンファンタジーが推進するエンターテイメントとエデュケーションをかけあわせた「エデュテイメント」によって、「夢中になって楽しむうちに子どもの能力が最大限に引き出され、こころ・あたま・からだが成長してゆく」環境を実現するために、理論の枠組みや実践方法の確立を目的としている。
人気デジタルゲームタイトルを研究対象に、まなびや成長に寄与するコンテンツやあそび方の評価、授業や課外活動などに導入するための学習プログラムや指導ガイドの制作、あそびの支援方法の開発と評価を行ない、2021年度中にテーマ別のモデル活動プラン開発や、活動プログラムガイド、ファシリテーターガイドを制作するための実証研究を行なうそうだ。
研究成果は、プロジェクトに参加する教育機関や企業、イオンファンタジーが展開するオンラインスクール「ゲームカレッジLv99」のレッスンなどにおいて、試行的な導入を重ねて、広く社会へ提供することを予定しているとのこと。
株式会社イオンファンタジー 代表取締役社長 藤原信幸氏のコメント
「未来に活躍する子どもたちに必要な力は大きく変わってきています。それは文部科学省の定める学習指導要領の改訂でも示されています。子どもたちに必要な新しい力はゲームを楽しむことで身につけることができるものが多数あり、子どもたちが夢中になって取り組めるゲームだからこそ、効果的に身につけられます。今回の共同研究において、ゲームの楽しさはそのままで、子ども達が夢中になることで自然に成長できる環境の実現につなげていきたいと思います。」
東京大学 大学院情報学環 准教授 藤本徹氏のコメント
「ゲームを利用した教育の研究は、これまで従来の学校教育向けの教材開発等を目的としたものが多く、インフォーマルな学びを高める研究は十分に行われてきませんでした。この共同研究により、ゲームでの遊びを通した豊かな学びや成長を子どもたちに届けることはもちろん、大人になってからの学びも豊かにする知見が提供できると考えています。」