売上収益は計画通りに着地。『メイプルストーリー』や『アラド戦記』など主要タイトルの成長がグループ業績の成長に貢献。
株式会社ネクソン(以下、ネクソン)は、2021年12月期第1四半期決算短信(連結)を5月12日(水)に発表した。当第1四半期連結累計期間の売上収益は883億1300万円(前年同期比6.7%増)、営業利益は433億2100万円(同4.3%増)、税引前四半期利益は635億7500万円(同2.6%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は460億3400万円(同7.8%減)だった。
経営成績に関する説明
2021年12月期第1四半期は、世界的に新型コロナウイルス感染症の拡大による影響があったが、ネクソングループでは、地域により多少状況は異なったものの事業に大きな影響を受けずに、引き続きPCオンライン事業とモバイル事業を展開し、ユーザーに楽しんでもらえる高品質なゲームの開発、コンテンツの獲得、新規ゲームタイトルの配信につとめると共に、既存ゲームタイトルのアップデートを推進した。「大規模マルチプレイヤーオンラインゲームへの注力」をはじめ、「PCやコンソール、モバイルなどあらゆるプラットフォームでのサービス提供」「自社IPの活用」「特別に価値のある新規IPへの投資」を集中戦略として設定し、グローバル事業の成長に取り組んだ。
韓国においては、PCオンラインゲームで主力4タイトルすべてが成長した。『メイプルストーリー』は冬季アップデートの好評により、『EA SPORTS ™ FIFA ONLINE 4』は旧正月パッケージ販売やプロモーションの好評により、それぞれ前年同期比で成長した。また、『アラド戦記』及び『サドンアタック』の売上収益も前年同期比でそれぞれ13%及び56%成長した。モバイル事業では、自社の人気タイトルのモバイル向けサービス『風の王国:Yeon』、『KartRider Rush+』及び『EA SPORTS ™ FIFA MOBILE(以下、FIFA MOBILE)』による増収寄与に加えて、『メイプルストーリーM』が成長したことから、売上収益が大きく増加した。これらの結果、韓国事業全体は、前年同期比で26%成長した。
中国においては、主力PCオンラインゲーム『アラド戦記』の減収により、売上収益が前年同期比で減少した。『アラド戦記』については、ユーザーの定着が悪くなったことや継続的なボット制裁の強化により、アクティブユーザー数及び課金ユーザー数は前年同期比で減少した。その結果、売上収益は減少した。
日本においては、前連結会計年度に配信を開始した『TRAHA』、『V4』及び『FIFA MOBILE』に加えて、当第1四半期連結累計期間に配信を開始した『ブルーアーカイブ』の増収寄与により、売上収益が前年同期比で増加した。
北米及び欧州においては、主に『メイプルストーリー』及び『メイプルストーリーM』の増収により、売上収益が前年同期比で増加した。
その他の地域においては、『メイプルストーリー』の増収により、売上収益が前年同期比で増加した。
費用面に関しては、主に『風の王国:Yeon』に係るロイヤリティ費用が増加したことから、売上原価は前年同期比で増加した。
販売費と一般管理費は、韓国における新報酬制度の導入やストック・オプション費用の増加による人件費の増加、『風の王国:Yeon』や『KartRider Rush+』など、モバイルゲームのプラットフォーム費用増加により、前年同期比で増加した。
関連サイト
株式会社ネクソン公式IRサイト
2021年12月期第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
2021年12月期第1四半期決算説明資料