【スマホ de レトロゲーム 第2回】数々のリスペクト作品を生んだSTGの原点『スペースインベーダー』を遊ぶ!

◆日本中を熱狂の渦に巻き込んだ伝説のゲーム『スペースインベーダー』

ダウンロードリンク : App Store | App Store(HD版)
対応OS : iOS3.0以降
価格 : 500円
© TAITO CORP. 1978, 2011

 こんにちは! 今回から本コーナーを担当することになったトマソンと申します。以後お見知りおきを。さて皆さん『スペースインベーダー』はご存知でしょうか。まあ、平成生まれのチルドレンがいよいよアラサー突入というこのご時世ですから、知らない人がいても不思議ではないですね。でもご安心、そんな方のため、ワタクシが本作について軽く解説いたしましょう!

▲当時の筐体イラストがそのままタイトル画面に使われている。ステキ!

 『スペースインベーダー』は1978年(昭和53年)にタイトーから発売され、爆発的なヒットとなったアーケードゲーム。シューティングゲームというジャンルの始祖的なタイトルとされていて、発表以降、本作をインスパイアした作品も数多く世に出されたほどの名作なんです。

 ゲーム中はヨコ11×タテ5に並んだインベーダーたちが「デッ♪ドッ♪デッ♪ドッ♪」という特徴的なBGMに合わせて左右に移動。さらに弾を撃ちながら徐々に下段へ侵攻してきます。対する自機(砲台)は左右のみにしか動かせず、画面上に1発しか弾を撃てません。圧倒的な敵戦力に対して自軍のこの戦闘力、兵器開発部の責任者が更迭され最前線送りになるレベルです。

▲隊列を組み、一糸乱れぬ動きで徐々に侵攻してくるインベーダーたち。これは明らかに訓練された兵の動き……!

 自機は残機制で、敵弾に当たると1発で破壊されます。自機の全滅またはインベーダーが自機と同じラインまで侵攻してきたらゲームオーバー、その前にインベーダーを全滅させればつぎのステージへ。シンプルなルールながら、当時にはなかったこのスリリングなゲーム性が多くの人に受け入れられ、日本全国でインベーダーブームを巻き起こすほどの大ヒットとなりました!

 また、本作にはときおり出現するUFOを撃破した際に獲得できる点数の変化や、敵の数の減少に比例した敵移動速度の上昇、敵弾から身を守るためのトーチカの活用法といった攻略要素も多彩。さらに、本作をやり込むプレイヤーによって「名古屋撃ち」、「レインボー」など、芸術的なテクニックが編み出されていることは有名です。

▲平成チルドレンよ、これが「レインボー」だァーッ(ドヤァ)!

 あれからン十年。時代は変わり、今やスマホでも手軽に『スペースインベーダー』がプレイできるようになりました。ワタクシも当時は小学生だったのでそれほどプレイしたことはなかったんですが、アプリ化された今、あらためて遊んでみるとこれが確かに楽しい! 敵を撃破するだけというシンプルなシステムでありながら、敵を倒すタイミングや順番などによって難易度が大きく変化していくパズルゲーム的な奥深さも併せ持っていて、ついついプレイを重ねてしまいます。

 当時、このゲームが世間に出回っている頃のプレイ料金は1回100円、そして当アプリは500円。そう考えると、5回プレイすればもう元が取れる計算です。これは買いですネ(^^)!

▲おまけとして当時の資料なども収録されていて、ファン感涙モノの1本に仕上がっています!

◆王者の遺伝子を継ぐ者『スペースインベーダー インフィニティジーン』

ダウンロードリンク : App Store | GooglePlay
対応OS : iOS4.3以降/Android2.2以上
価格 : iOS版 500円/Android版 630円(いずれもアプリ内購入あり)
© TAITO CORP. 1978, 2011

 レトロゲームの範ちゅうからは外れますが、今回は『スペースインベーダー』を扱ったついでに、その後継タイトル『スペースインベーダー インフィニティジーン(以下、インフィニティジーン)』もちょっぴりご紹介しちゃいましょう!

 こちらは2009年作品ということもあり、今風のクールなシューティングゲームに仕上がっています。『スペースインベーダー』の自機は横移動のみ+画面上に弾1発という厳しい制約がありましたが、『インフィニティジーン』の自機は最初こそ弱いものの、ゲームを進めるうちに性能が進化しパワーアップ。画面を縦横無尽に動けるようになるだけでなく、ショットの種類なども豊富になっていきます。

▲パワーアップすると弾を途切れず撃てるようになるため爽快感抜群。これなら兵器開発部の責任者も昇進まちがいなしです!

 さらに特徴的なのはゲームシステムが「進化」すること。ステージをクリアして進化ゲージが一定量たまると自機がパワーアップしたり、ステージやオプションが追加されるんです。プレイするたびにコンテンツが増えるこの感じは、RPGでキャラクターが新たな呪文を覚えていくような感覚と似ていてワクワクしますね!

▲進化で自機がパワーアップするとゲーム性がガラっと変わることも。この感覚がまた新鮮で楽しい!

 また、アプリ内購入となりますが、本作にはなんとなつかしのタイトーの名作シューティングゲームに登場した自機も登場します。『ダライアス』の自機「シルバーホーク」、『ナイトストライカー』の自機「インターグレイ」、『メタルブラック』の自機「ブラックフライ」の3種類が、専用ボスキャラとオリジナルステージ付きで、それぞれお値段なんと200円! もちろん、登場作品の特徴を再現した装備を使って戦うことができちゃいます!

 しかも、購入時に付いてくるオリジナルステージをプレイする際には、その自機が登場する作品のBGMも流れるというサービスぶり。ワタクシ、このオリジナルステージをプレイしている間、トリハダ立ちっぱなしでした! 原作ファンならぜひともゲットしておきたい逸品です。ちなみに、ダライアスなどタイトー往年のシューティングの自機やステージが追加購入できるのはiOS版のみで、残念ながらAndroid版にはない仕様となっております……。
 
 さて、ゲーマーな方がこの手のゲームでとっても気になるのは操作性の部分だと思います。『インフィニティジーン』の場合は任意でタッチした部分が移動の中心となるため、指さえスムーズに動かせれば、自機を自在に操作することは難しくありません。また、ショットはオートで撃ってくれるので、操作だけに集中できる点もGOOD。バーチャルパッドが苦手なプレイヤーでも問題なく遊べると思いますのでご安心ください!

▲ゲーム性・操作性ともに良好な本作。爽快感あふれるシューティングゲームを遊びたい人にはまちがいなくお勧めのアプリです! ちなみにデバイスをヨコにして持てば、なんと横スクロールSTG風に変化しますよ!

◆じつはまだある! 「インベーダー」関連アプリ

 タイトーを代表するゲームである『スペースインベーダー』関連のゲームアプリをご紹介しましたが、じつは「インベーダー」関連アプリってほかにも結構あるんです。いずれもゲームではなくアクセサリーとなっていて、アプリによってはいつもとちがった可愛らしいインベーダーの姿を見ることもできますよ。

■「インベーダー」関連アクセサリーアプリ一覧(iOS版のみ)
スペースインベーダー電卓-FREE-/電卓/無料
スペースインベーダー電卓/電卓/100円
スペースインベーダー時計/時計/無料
スペースインベーダータイマー/タイマー/無料
スペースインベーダー懐中電灯/懐中電灯/無料
スペースインベーダー電池計/バッテリー計測/無料
スペースインベーダーメモリーチェッカー/メモリーチェック/無料
© TAITO CORP. 1978, 2010

▲『スペースインベーダー電卓』の有料版は、フリー版とちがって広告がない。ちなみに、数字表示部分にはときおりUFOが出現することも!?

この記事を書いた人

トマソン
ゲーム系フリーライター兼、宝くじプロ見習い。宝くじはもう20年以上買いつづけているが、一向に当たる気配がない。これまでの1回の最高獲得金額はロト6(2口ぶん)の1万8千円。こんなワタクシですが、そろそろ大当たりが来てもいいですよね。