ピクシブ、AI技術によるマンガの自動着色サービス「Petalica Paint for Manga」を法人向けに試験提供

Petalica Paint

モノクロ原稿のキャラクターを自動着色。手作業での着色に比べて作業時間を50%以上の短縮。

ピクシブ株式会社(以下、ピクシブ)は、株式会社Preferred Networks(以下、PFN)とともに、AI技術によるマンガの自動着色サービス「Petalica Paint for Manga(ペタリカ・ペイント・フォー・マンガ、以下、ペタリカ)」について、法人向けに試験提供を開始したことを発表した。

ピクシブとPFNは、創作活動を楽しくする新サービスの開発を目的として、イラスト自動着色分野で業務提携を締結し、AIを活用した深層学習(ディープラーニング)を用いた線画自動着色サービス「Petalica Paint」を共同で運営している。

マンガの自動着色サービス「ペタリカ」は、色のついたキャラクター画像を参考に、自動でモノクロ原稿上のキャラクターの着色を行なうもので、「カラーヒント機能」を使うことで、自動着色の結果に細かい調整を加えることが可能だという。

このサービスを使うことで、手作業での着色と比べて50%以上の作業時間短縮(※ピクシブ社内での比較)ができ、作業品質の均一化が促進されるため、クリエイターは作品の品質をあげる作業に集中して取り組めるようになるとのこと。

Petalica Paint for Manga

現在、海外の新たなマンガ文化ではカラーマンガがスタンダードであり、デジタル化とともに、カラーリング市況が活発化している。日本のマンガ産業においても、国際化と海外展開が本格化しているが、カラーリング作業に求められる専門スキルの高さと費用などが課題になっている。

Petalica Paint for Mangaを導入することで、カラーマンガの制作時間やコストを削減し、制作者が高付加価値業務に注力する時間を増やすことが可能になるとのこと。

現在は、株式会社フーモアや株式会社パピレス、大日本印刷株式会社が試験的に導入しているそうだ。

試験導入企業

ピクシブとPFNは、日本のマンガ産業の発展に向けて、日本でつくられたマンガを、地域や言語を超えて展開する環境の実現を目指すそうだ。また、正式版をリリース後は、培った技術をいかして個人ユーザー向けへの提供も目指しているとのこと。

関連サイト

ピクシブ株式会社公式サイト

Petalica Paint