スクエニとの新規協業タイトル『FFBE幻影戦争』がグローバルで好調も、他の主力タイトルで減益。営業外収益で経常利益は過去最高を達成。
株式会社gumi(以下、gumi)は、2021年4月期決算短信〔日本基準〕(連結)を6月11日(金)に発表した。当連結会計年度の売上高は186億2871万円(前年同期比6.0%減)、営業利益は15億1429万9000円(前年同期比32.0%減)、経常利益は60億7113万円(前年同期比185.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は18億3565万7000円(前年同期比4.4%増)となった。
当連結会計年度のセグメントごとの状況は次のとおり。
経営成績に関する説明
売上高に関しては、前連結会計年度に配信を開始した『WAR OF THE VISIONS ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス 幻影戦争(株式会社スクウェア・エニックス配信)』がグローバルにて好調に推移したものの、一部主力タイトルの配信期間の長期化に伴う減収等により、前年同期比で減収となった。
営業利益に関しては、費用対効果を重視したプロモーション施策の実施に伴い広告宣伝費が減少したものの、売上の減少及び新規タイトルの開発進捗に伴う外注費の増加等により前年同期比で減益となった。
この結果、売上高は184億8388万5000円(前年同期比6.3%減)、営業利益は16億2927万8000円(前年同期比41.5%減)となった。
XR事業(VR、AR、MR等)
XR事業に関しては、将来、市場の急拡大が見込まれるXR市場において早期に優位なポジションを築くことが重要な課題であると考えている。gumiグループは、市場の状況に合わせて投資を行っていく方針であり、市場の黎明期においては国内外にて主にファンド出資を通じたXR関連企業の成長支援を実施し、また成長期においてはコンテンツの開発を主体的に取り組み、XR事業の収益化を目指している。
当連結会計年度においては、Tokyo XR Startups株式会社等におけるインキュベーションプログラムを通じ、世界を代表する企業の育成と輩出を目指して国内外のXR市場におけるスタートアップ企業に対し様々な支援を提供した。
また、当社グループがジェネラル・パートナーとして参画しているVenture Reality Fundを通じたグローバル投資を実行し、有力な技術・コンテンツ・人材を保有する企業との戦略的な連携をはかった。
この結果、営業損失は1億1917万2000円(前年同期は4億263万1000円の営業損失)となった。
ブロックチェーン事業
ブロックチェーン事業に関しては、当該事業を取り巻く法令及び行政の対応等を踏まえつつ、国内外の有力企業への投資を通じ、早期の収益化を目指している。
当連結会計年度においては、主に株式会社gumi Cryptosで行っているコンセンサスノードの運営売上が寄与した。また、引き続き株式会社gumi Cryptosを通じ、新たなテクノロジーを活用する世界各国のブロックチェーン企業に対し、様々な支援を提供する。
この結果、売上高は1億4482万4000円(前年同期比123.5%増)、営業利益は4,192千円(前年同期は1億5501万1000円の営業損失)となった。