主力の広告収入に加えて、eスポーツ分野でファンクラブや物販など新たな収益モデルの確立に注力。
株式会社GameWith(以下、GameWith)は、2021年5月期決算短信(連結)を7月14日に発表した。当連結会計年度の売上高は28億8000万円(前期比0.3%減)、営業損失は2億900万円(前期は営業利益4億800万円)、経常損失は2億2400万円(前期は経常利益4億800万円)、親会社株主に帰属する当期純損失は2億1700万円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益2億1900万円)となった。
経営成績に関する説明
当期のGameWithグループは、ゲーム情報メディア「GameWith」等にて、①ゲームを有利に進めるための情報を提供する「ゲーム攻略」、②ゲームを見つけるための情報を提供する「ゲーム紹介」、③専属のゲームタレント及びeスポーツ選手が動画プラットフォーム上で行なう「動画配信」という3つのコンテンツの提供と充実をはかることに経営資源を投下することで、「GameWith」等のメディアの価値を高めてきた。
同社グループの事業は、上記コンテンツを「GameWith」等の利用者に提供し、そこに表示される広告枠を販売すること等により収益を得ている。当連結会計年度においては、期初から影響があった新型コロナウイルス感染症の影響も和らぎつつあり、広告出稿を控えていた企業も徐々に出稿を増やしてきている。
しかし、2021年1月に発出された緊急事態宣言が延長されたこともあり、多くの企業において広告宣伝等のプロモーションの実施が控えられ、昨年4月の緊急事態宣言下ほどの影響はないものの、広告を受託する「GameWith」等においても影響が生じた。
このような環境下において同社グループは、家庭用ゲームやPCゲームの積極的な取り扱いに引き続き注力しただけでなく、基盤となるアプリゲームの攻略情報においてもユーザーから大きな支持を得ることができた。
注目されるeスポーツにおいては、選手の獲得だけでなく、ファンクラブの設立や物販等に着手するなど収益拡大や新たな収益モデルの確立に注力している。
また、同社グループは企業並びにサービスの認知度の向上を目的としたプロモーションを積極的に行なっていたが、当第4四半期連結会計期間においてはプロモーション戦略の見直しを行うことで当初見込んでいた広告宣伝費の一部を削減した。