イーブック、ヤフーとの連携強化で電子書籍事業が伸長 営業利益2.8億円 2022年3月期第1四半期決算短信

ヤフーグループ経由のユーザーが大幅に増加。13期連続で全体売上高の過去最高を更新。

株式会社イーブックイニシアティブジャパン(以下、イーブック)は、2022年3月期第1四半期決算短信(非連結)を7月30日(金)に発表した。当第1四半期期間の経営成績は、売上高79億7500万円、営業利益2億8200万円、経常利益2億8300万円、当期純利益1億9500万円となった。

イーブック2022年3月期第1四半期決算 イーブック01 イーブック02

経営成績に関する説明

当第1四半期期間のイーブックは、従業員や取引先等の安全と事業の拡大を両立すべく在宅勤務を中心とした働き方に移行する(平均在宅勤務率97%超)とともに、2016年6月に資本業務提携したヤフー株式会社(以下、ヤフー)との事業連携を引き続き積極的に推進している。

イーブックとヤフーが協力して運営する電子書籍販売サービス「ebookjapan」において、Yahoo! JAPANサービスとの連携施策を強化し、スマートフォン決済サービス「PayPay」と連携した大型キャンペーンを実施したほか、ソフトバンク携帯ユーザーへのポイント還元施策など、グループシナジーを引き続き推進している。

これによりグループシナジー経由のユーザーが大幅に増え、売上が大きく拡大した。このサービスはユーザーの継続率が高く、将来に渡って収益を見込めることから、ストック型ビジネスモデルに近く、今後も新規ユーザーの獲得につとめていく。

また、クロスメディア事業においても、「PayPayモール」をはじめヤフーグループの諸サービスとの連携を強化したほか、在庫の拡充につとめ、売上高が前年比で大きく伸長した。

なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当第1四半期会計期間の期首から適用しており、2022年3月期第1四半期に係る各数値については、当該会計基準等を適用した後の数値となっており、対前年同四半期増減率は記載していない。

セグメントごとの経営成績は次のとおり。

電子書籍事業
当第1四半期累計期間は、イーブックとヤフーが協力して運営する電子書籍販売サービス「ebookjapan」において、ゴールデンウィーク期間に「PayPay」と連携した大型キャンペーンを展開したほか、Yahoo! Japanトップページと連携した販促キャンペーンの実施や、Yahoo!プレミアム会員向けのポイントキャンペーンを拡充するなど、ヤフーとのグループシナジーの強化につとめた。

また、SNSやチャットアプリなどユーザーの多いオンラインサービスへの広告出稿を行ない、新規ユーザーを獲得した。

さらに出版社との共同キャンペーンがユーザーからの注目を集めたほか、人気作家による当社オリジナル作品を集めた新レーベル「ebookjapanコミックス」のリリースにより、ユーザー満足度およびサービス価値向上につとめた。

以上の結果から、当第1四半期累計期間の電子書籍事業の売上高は、60億2400万円となった。

クロスメディア事業
当第1四半期累計期間は、引き続き「PayPayモール」や「Yahoo!ショッピング」をはじめとした大手ECモールにおける紙書籍のオンライン販売に注力した。

まとめ買いを促進するキャンペーンを実施したほか、取次会社に在庫拡充の協力を依頼し、受注時の欠品による販売機会の損失を防ぎ、売上高の拡大につとめた。

以上の結果から、当第1四半期累計期間のクロスメディア事業の売上高は、19億5000万円となった。

関連サイト

株式会社イーブックイニシアティブジャパン
2022年3月期第1四半期決算短信(非連結)
2021年度第1四半期決算補足資料