ガイアックス、インキュベーション事業の変動が業績に影響 営業損失2億円 2021年12月期第2四半期決算

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インキュベーション事業で営業投資有価証券の売却を行なわなかったことで収益が減少。

株式会社ガイアックス(以下、ガイアックス)が2021年12月期第2四半期決算短信(連結)を8月12日に発表した。当第2四半期累計期間の売上高は9億5万7000円(前年同期比41.1%減)、営業損失は2億170万3000円(前年同期4億3927万8000円の利益)、経常損失は、1億9763万5000円(前年同期4億3903万7000円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失は、3605万4000円(前年同期4億4013万1000円の利益)となった。

ガイアックス2021年12月期第2四半期決算

経営成績に関する説明

ガイアックスは、成長が期待されるシェアリングエコノミー分野およびオンライン事業分野に注力し、様々なサービスの開発や起業・事業支援をするとともに、ソーシャルメディアサービス事業のノウハウを展開し、ビジネス領域の更なる拡充と優位性の確保につとめてきた。

2021年4月には、株式会社WECOOK Japan(以下、WECOOK Japan)を設立し、クラウドキッチン事業へ進出いたしました。また6月には、株式会社GENIC LAB(以下、GENIC LAB)を完全子会社化し、SNSマーケティング領域におけるいっそうの競争力強化につとめている。

当第2四半期連結累計期間の売上高は、インキュベーション事業で保有している営業投資有価証券の売却は行なわなかったため、前第2四半期連結累計期間に比べて大幅に減少したが、ソーシャルメディアサービス事業のランニング売上については、微減で着地している。また、インキュベーション事業においては、引き続き投資フェーズであることから外注費が増加した。

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セグメントの業績は、次のとおり。

ソーシャルメディアサービス事業
①ソーシャルメディア領域
<コミュニティパッケージ、企業向けブログ、活性化サービス>
Facebook、Twitter、LINE@、Instagram、ブログなどソーシャルメディア活用の企画提案やシステム構築・運営、多店舗向けのブログシステムの提供、グループウェア、クラウド型グループウェアを提供

②マーケティング支援領域
<ソーシャルメディアマーケティング、Webマーケティング>
ソーシャルメディアやブログなどを活用したマーケティングのコンサル業務、Webサイトの構築・運営

③その他領域
動画面接スカウトサービスのオンライン就活、ウェルビーイング、コーチング

当第2四半期連結累計期間は、新型コロナウイルス感染症の影響により、政府より「新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言」が再発令され営業活動が制限されるなか、主にTwitterやFacebookなどのソーシャルメディアを活用したプロモーションの代行業務及びコンサルティング売上を安定的に計上した。

また、SNSマーケティング企業のGENIC LABの全株式を取得し、完全子会社化した。ガイアックスが持つ「ロジカルなデータ分析と戦略設計」にGENIC LABが持つ「感覚的に人々に刺さるクリエイティブ制作」という武器を加えることでSNSマーケティング領域での更なる事業拡大を目指す。

システム運用においては、AWSクラウド構築・運用の「Cloud Sun」において新たに災害復旧用の「DR環境構築・運用サポート」をリリースし、安定的な収益基盤の強化につとめてきた。営業費用は、外部リソースを積極的に取り入れたことにより外注費が増加した。

この結果、売上高は7億1660万9000円(前年同期比7.5%減)、セグメント利益は1億5631万円(前年同期比19.0%減)となった。

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インキュベーション事業
インキュベーション事業は、グループ外における投資育成支援(グループ外インキュベーション)とグループ内で創設される新規事業(グループ内インキュベーション)で構成されている。

グループ外インキュベーションにおいては、投資先企業の株式を保有し、事業育成・成長支援などのハンズオン支援を行なっている。

グループ内インキュベーションにおいては、地域体験マッチングサービス「TABICA」、海外在住の日本人が案内する「LOCOTABI」、オンライン配信サービスなどを提供している。

当第2四半期連結累計期間においては、保有している営業投資有価証券の売却はなかった。そのため売上高及びセグメント利益については、前第2四半期連結累計期間に比べて大幅に減少している。

また、各サービスにおいては引き続き投資フェーズであるなか、依然として新型コロナウイルス感染症の影響により営業自粛が続いており、Nagatacho GRiDの運営は厳しい状況となっている。一方、このような環境のなか、スタートアップスタジオでは、東北初の産官学連携山形県立米沢東高等学校の高校生に向けて起業ゼミを開始した。

また、コロナ禍において、急速な成長を続けるフードデリバリー市場に着目し、フードデリバリー先進国、韓国にて最大手である「WECOOK」を運営する株式会社シンプルプロジェクトカンパニーとの合弁会社、WECOOK Japanを設立した。

この結果、売上高は1億8757万5000円(前年同期比75.4%減)、セグメント損失は2億114万6000円(前年同期は3億9331万円の利益)となった。

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関連リンク

株式会社ガイアックス
2021年12月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年12月期第2四半期決算説明資料

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