ブシロード、「ヴァイスシュヴァルツ」「D4DJ」などIP活用に注力 営業利益3.4億円 2021年6月期決算短信

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「ヴァイスシュヴァルツ」を筆頭とするTCGの好調も、『グリザイア クロノスリベリオン』など既存アプリゲームは軟調に推移。

株式会社ブシロード(以下、ブシロード)は、2021年6月期決算短信〔日本基準〕(連結)を8月13日に発表した。当連結会計年度の経営成績は、売上高325億6998万8000円、営業利益3億4455万7000円、経常利益5億8349万円、親会社株主に帰属する当期純損失2億8497万5000円となった。

当連結会計年度は決算期(事業年度末日)を7月31日から6月30日に変更したため、当連結会計年度の実績は、2020年8月1日から2021年6月30日までの11ヶ月間の業績数値となっている。なお、対前期増減率の記載は省略している。

ブシロード2021年6月期決算短信

経営成績に関する説明

2021年6月期のブシロードグループは「IPディベロッパー」戦略のもと、ブシロードの特長であるワンストップ型メディアミックスモデルを推進し、「ヴァイスシュヴァルツ」「D4DJ」といった自社IPと有力な他社IPを活用してともに成長するプラットフォームの形成・強化にも注力してきた。また、刻々と変化する新型コロナウイルス感染症の情勢に迅速かつ柔軟に対応しながら事業活動を行なってきた。

一方、北米や東アジアを中心とした海外において日本アニメの需要が急速に拡大している背景を踏まえ、ブシロードグループ全体での海外展開強化を見据えた準備にも取り組んできた。

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各セグメントの経営成績は次のとおり。なお、セグメント売上高につきましては、外部顧客への売上高を記載している。

デジタルIP事業
デジタルIP事業は、TCG(トレーディングカードゲーム)部門、MOG(モバイルオンラインゲーム)部門、MD(マーチャンダイジング)部門、メディア部門の4部門が属している。

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①TCG部門
新型コロナウイルス感染症の影響により、期を通じて大型大会等のリアルイベントが開催できない状況が続いたが、売上への影響は限定的だった。このようななかでも、主力TCGである「ヴァイスシュヴァルツ」は、期を通じて国内外で好調を維持し、通期で過去最高の売上高を達成した。もうひとつの主力TCGでありシリーズ10周年を迎えた「カードファイト!! ヴァンガード」は、新シリーズ「カードファイト!! ヴァンガード overDress」の商品を販売開始し、全世界をターゲットとしたIPのリブートに取り組んだ。2020年3月に販売開始したTCG「Re バース for you」は、人気IPである「ホロライブプロダクション」の商品が大ヒットした。

②MOG部門
当期にリリースした主な新規アプリゲームのうち、『D4DJ Groovy Mix』(2020年10月リリース)はDJの特性を活かして他社IPとのコラボを積極的に行ない、「D4DJ」のIPとしての成長軸のひとつとして音楽ゲームのプラットフォーム化を進めてきた。また、『アサルトリリィ Last Bullet』(2021年1月リリース)は好調な滑り出しをみせたものの、『グリザイア クロノスリベリオン』(2020年11月リリース)及び『アルゴナビス from BanG Dream! AAside』(2021年1月リリース)は低調に留まった。また、特に下期において既存アプリゲームの売上が伸び悩み、部門全体として収益性がやや低下した。

③MD部門
音楽ライブの中止・延期や規模縮小により、物販による売上が大きく減少した。オンラインでの購入機会が増えたことでECショップによる売上は増加したものの、部門全体としての売上は軟調に推移した。今後の成長が期待されるEC及び海外売上の強化の一貫として、米国を拠点とした越境ECショップである「Bushiroad Global Online Store」を2021年4月にオープンした。

④メディア部門
株式会社ブシロードメディアでは、ウェブマンガサイト「コミックブシロードWEB」を2021年1月にオープンした。株式会社ブシロードムーブでは、広告代理店事業・音響制作事業の外部案件を積極的に獲得し、外部顧客への売上が増加した。また、2021年4月に株式会社フロントウイングラボの株式を取得し、連結子会社化することで、アニメのプロデュースやメディアミックス機能の拡充をはかった。

これらの結果、売上高243億3379万2000円、セグメント利益4億5232万円となった。

ライブIP事業
ライブIP事業は、音楽部門、スポーツ部門の2部門が属している。

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①音楽部門
新型コロナウイルス感染症の影響により、期を通じて音楽ライブ等のリアルイベントは中止・延期または規模を縮小し、無観客開催とするイベントもあった。このため、ライブ・舞台については、収益性が低下した。一方、コロナ禍における消費行動の変化により、音楽配信の売上が伸長した。音楽・映像ソフトについては堅調に推移し、株式会社ブシロードミュージックが構築した流通を活用した他社IPの音楽・映像ソフトの販売も開始した。

②スポーツ部門
新日本プロレス及びスターダムの両プロレス団体では、各自治体からの要請に沿って十分な感染対策を講じながら、収容人数を限定する形で興行を開催した。新日本プロレスの東京ドーム2連戦興行「WRESTLE KINGDOM 15」では20490名を動員した。新日本プロレスの動画配信サービス「新日本プロレスワールド」の平均有料会員数は10万人規模を維持している。

これらの結果、売上高82億3619万5000円、セグメント損失1億1406万1000円となった。

関連リンク

株式会社ブシロード
2021年6月期決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年6月期 決算説明資料

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