エクストリーム、デジタル人材事業の好調も受託開発の受注損失などで減益 営業利益1.8億円 2022年3月期 第1四半期決算短信

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コンテンツプロパティ事業では、『ラングリッサー』の利用者数・課金者数の減少によりロイヤリティ収入が減少。

株式会社エクストリーム(以下、エクストリーム)は、2022年3月期 第1四半期決算短信(連結)を8月12日に発表した。当第1四半期連結累計期間における売上高は17億651万4000円(前年同四半期比8.0%増)、営業利益は1億8154万8000円(同16.2%減)、経常利益は1億9313万5000円(同9.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億4349万4000円(同9.4%増)となった。

エクストリーム2022年3月第1四半期決算

なお、当第1四半期連結会計期間より報告セグメントとして記載する事業セグメント名称を「ソリューション事業」から「デジタル人材事業」に名称変更している。当該変更は名称変更のみであり、セグメント情報に与える影響はない。

経営成績に関する説明

エクストリームグループにおいては、原則として在宅勤務を実施し、事態の長期化に備えつつ、同社社員が顧客先に常駐し、技術ソリューションを提供する「デジタル人材事業」、ゲーム・各種システム開発などを請け負う「受託開発事業」、同社が保有するゲームタイトル等の使用許諾を行う「コンテンツプロパティ事業」を展開し、取り組んできた。

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セグメントごとの経営成績は、次のとおり。

デジタル人材事業
デジタル人材事業は、ゲーム・スマートフォンアプリ・WEB・IT企業などに対し、プログラミング・グラフィック開発スキルを持った当社社員(クリエイター&エンジニア)が顧客企業に常駐し、開発業務を提供している。

当第1四半期連結累計期間においては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が一巡し、主にゲーム等のエンターテインメント系顧客において新規受注が回復するとともに、既存案件の継続も順調に推移した。なお、稼働プロジェクト数は1676(前年同期稼働プロジェクト数は1498)となった。

この結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は11億2252万5000円(前年同四半期比15.3%増)、セグメント利益は2億3263万7000円(同5.7%増)となった。

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受託開発事業
受託開発事業は、主にソリューション事業を通じて顧客から持ち込まれるスマートフォンアプリ開発案件、クラウドプラットフォーム構築、CRM(Customer Relationship Management)構築~導入~運用など、案件を持ち帰り形式にて受託し、納品するサービスを提供している。

案件種別としては、「新規」「保守」「保守開発」「EPARK事業」の4つに大別される。子会社の株式会社EPARKテクノロジーズ、株式会社エクスラボ及びEXTREME VIETNAM Co.,LTD.についても当該事業に含まれている。

当第1四半期連結累計期間においては、子会社(株式会社エクスラボ・EXTREME VIETNAM Co.,Ltd.・株式会社EPARKテクノロジーズ)は、受注が想定通り推移した。一方、受託開発部門においては一部案件にて納品遅延による受注損失が発生したことから、セグメント損失が発生した。

この結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は5億9367万3000円(前年同四半期比4.2%増)、セグメント損失は2896万6000円(前年同四半期はセグメント損失4411万6000円)となった。

コンテンツプロパティ事業
コンテンツプロパティ事業は、エクストリームが保有するゲーム・キャラクター等の知的財産を活用し、様々な事業展開を行うセグメントであり、具体的には、ゲーム運営のほかに、同社が保有するゲームタイトルまたはキャラクターなどを様々な商材へ使用許諾を行なうライセンス事業が含まれている。

当第1四半期連結累計期間においては、エクストリームがライセンス許諾したスマートフォン版ゲームアプリ『ラングリッサー』の運営により、ライセンス許諾先である香港紫龍互娯有限公司及び上海紫舜信息技術有限公司を通じてゲーム販売額に応じたロイヤルティ収益が発生した。

なお、スマートフォン版ゲームアプリ『ラングリッサー』に係るロイヤルティ収益の計上については、各許諾地域における売上集計作業およびライセンス許諾先からの収益報告に一定の時間を要すること、契約上収益に係る報告サイクルが定められていることから当第1四半期連結累計期間における当該プロジェクトに係る収益は、2021年2月~4月の3ヶ月分となっている。当第1四半期連結累計期間においては、サービス開始から2年半以上が経過したことから、利用者数・課金者数などが緩やかに減少し、前四半期比においてロイヤルティ収益は減少となった。

また、主要な配信地域は、東アジア(日本・中国・韓国・香港・台湾・マカオ)、東南アジア(タイ・シンガポール・インドネシア・マレーシア)、オセアニア(オーストラリア・ニュージーランド)、欧米諸国(アメリカ・カナダ・EU加盟国)、トルコ、ロシアとなっている。

この結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は1億3004万4000円(前年同四半期比25.9%減)、セグメント利益は1億1332万6000円(同33.5%減)となった。

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関連リンク

株式会社エクストリーム
2022年3月期 第1四半期決算短信[日本基準](連結)
2022年3月期第1四半期決算説明資料

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