ビーグリー、「まんが王国」が過去最高売上を更新 営業利益7.2億円 2021年12月期第2四半期決算短信

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TVCMの投入など積極的な宣伝活動で「まんが王国」の規模拡大に注力。コンテンツセグメントではデジタルシフトの加速が事業成長をけん引。

株式会社ビーグリー(以下、ビーグリー)が2021年12月期第2四半期決算短信(連結)を発表した。当第2四半期連結累計期間の売上高は92億4957万7000円、営業利益は7億2381万円、経常利益は6億5109万4000円、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億7279万1000円となった。

ビーグリー2021年12月期第2四半期決算

経営成績の説明

当第2四半期連結累計期間のビーグリーグループは、「まんが王国」のブランド構築や規模拡大に注力するとともに連載作品や先行配信タイトル等による品揃え及びヒット作品の創出に向けた編集機能の強化を進め、コンテンツ育成につとめた。また、ぶんか社グループとのシナジー最大化のため、引き続き連携を深めている。

なお、ビーグリーグループでは昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の情勢に鑑み、取引先の皆様、従業員並びに関係者の皆様の安全確保と感染予防・拡大防止に向けた対応を進めるとともに、事業成長との両立につとめている。

このような経営環境において、「まんが王国」は第1四半期に引き続き、過去最高売上を記録している。

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セグメントごとの経営成績は、次のとおり。

プラットフォームセグメント
プラットフォームセグメントの主力サービスであるコミック配信サービス「まんが王国」においては、ユーザーの訪問・定着・課金の流れを促し、課金者数と顧客単価を上げるべく、お得感を訴求するキャンペーンやブランディング活動に注力。「まんが王国」サイト内で展開しているポイント購入と消費の両方であわせて毎日最大50%還元されるポイントプログラムの常時実施だけでなく、2021年4月には15周年を迎え、様々な記念キャンペーンを実施する等、お得感の訴求や幅広いユーザー層獲得のための販売促進活動を積極的に行なった。また、TVCMやTV番組とのタイアップ企画等、ユーザーの興味・関心を促進し、サイトへの流入を促す幅広い広告宣伝活動も積極的に実施している。

このように「まんが王国」は、お得感No.1(2020年10月から11月に実施された第三者調査機関による電子コミックサービスに関する調査で最もお得に感じるサービス第1位を獲得。)のコミック配信サービスとしてサイト内外で様々な企画を推進した。

さらに2021年6月には、日本テレビ放送網株式会社にて放映された漫画家発掘ドキュメントバラエティー「THE TOKIWA」のオーディション合格者と原作者が共同で制作した作品「恋の六道、愛の辻」や、テレビ朝日系「まんが未知」の番組内で制作された作品を「まんが王国」で配信する等、単なるコンテンツの拡充だけでなく作家デビュー支援やコンテンツの差別化を推進している。

これらの取り組みにより、2021年5月に累計ダウンロード数が15億冊を突破、同年6月に会員登録数が500万人を突破する等、継続的に成長している。

小説投稿サービス「ノベルバ」においては、株式会社竹書房での書籍化確約に加え、「まんが王国」及びぶんか社での電子コミック化等を想定した「恋愛小説コンテスト」を2021年4月に株式会社パブリッシングリンクと共同で開催した。このように投稿作家から商業作家へのデビューを実現するプログラムを定期的に設け、サービスの差別化と作家デビュー支援を推進している。さらに、同月にはオリジナルレーベル「ノベルバノベルズ」の公式グッズを通販サイト「FUNDIY STORE」にて販売開始し、5月には株式会社マッグガーデンと協業で、人気投稿小説「妖刀使いがチートスキルをもって異世界放浪~生まれ持ったチートは最強!!~」のコミカライズを「まんが王国」にて配信開始する等、サービス間のシナジー促進にもつとめている。

IPプロデュースにおいては、大人気アニメ「無職転生 ~異世界行ったら本気だす~」のスマートフォンゲーム「無職転生~ゲームになっても本気だす~」を2021年3月に配信開始し、その後もアプリ内イベントの実施や新機能の実装等のゲーム内コンテンツの拡充を進めるとともに、「まんが王国」とのコラボ企画実施や「FUNDIY STORE」でのグッズ販売を開始する等、他サービスとのシナジー創出にも取り組んだ。

これらの結果、当セグメントの売上高は60億4222万2000円、営業損失は4285万5000円となった。

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コンテンツセグメント
コンテンツセグメントにおいては、大型連休における各電子書店向けへの大規模施策が効果的だったことに加え、4月に創刊された女性向け漫画ジャンルの新レーベル「&.Emo comics」作品が幸先の良いスタートを切る等、引き続き好調に推移した。

また紙出版においては、コミックスで20タイトル(昨年比2.5倍)の重版を積み上げ、定期誌においても女性向けファッション・クルマジャンルを中心に堅調を維持している。

注力分野として新たに立ち上げたライトノベル事業においては編集・制作活動を開始、グループとしてジャンルの強化をしており、まんが王国向けコミカライズ作品の制作も順調に進捗した。

これらの結果、当セグメントの売上高は32億9183万円、営業利益は7億6707万5000円となった。

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関連リンク

株式会社ビーグリー
2021年12月期第2四半期決算短信[日本基準](連結)
2021年12月期第2四半期決算説明会資料

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