ゲーム事業は予定通り進捗、モバイル事業は値引き規制の影響を受けて大きな減益に。
株式会社エヌジェイホールディングス(エヌジェイHD)は、2021年6月期決算短信[日本基準](連結)を2021年8月12日に発表した。当期の売上高は119億8800万円(前期は売上高1449万100万円)、営業利益は2億2000万円(前期は営業利益2億500万円)、経常利益は2億400万円(前期は経常利益2億700万円)、親会社株主に帰属する当期純損失は9200万円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益2700万円)となった。
なお、前連結会計年度(2020年6月期)は決算期変更により2019年4月1日から2020年6月30日までの15ヶ月決算となっている。これに伴い、当連結会計年度(2020年7月1日から2021年6月30日)とは期間が異なるため、前期との増減比較については記載していない。
経営成績に関する説明
当連結会計年度のエヌジェイHDは、ゲーム事業においては、コロナ禍での新たな働き方において、プロジェクト進捗管理やコミュニケーション量の確保などについて取り組んできた。また、新たな働き方において、2021年3月26日付「本社減床に関するお知らせ」のとおり、従業員全員の出社を前提としたオフィス面積を見直し、本社フロアを半分に減床する決定した。
モバイル事業においては、コロナ禍での店舗営業に対応しながら、2020年の春商戦期からずれ込んだ買い替え需要の取り込みや3G停波に伴う買い替えの促進につとめるとともに、2021年の春商戦においては、大手通信事業者や格安SIM提供事業者などから続々と発表される新料金プランにおいて、利用ニーズに合わせた販売強化に取り組んできた。
セグメントの業績は、次のとおり。
ゲーム事業
当セグメントにおいては、株式会社ゲームスタジオ、株式会社トライエース、株式会社ウィットワン、株式会社ウィットワン沖縄及び株式会社テックフラッグにてゲームの開発受託及び運営受託等を行っている。
当連結会計年度においては、売上高については、受注済みの開発案件を中心に概ね予定どおり進捗した結果、93億6500万円(前期は売上高104億3700万円)となった。
セグメント利益(営業利益)については、上記のとおり概ね予定どおり進捗しており、人員の稼働率についても改善につとめてきた結果、5億1600万円(前期はセグメント利益5億3500万円)となった。
モバイル事業
当セグメントにおいては、株式会社ネプロクリエイトにてauショップ等のキャリアショップ及び複数の通信事業者の端末・サービスを取り扱う販売店PiPoPark(ピポパーク)を運営している。
当連結会計年度におきましては、売上高については、一昨年の分離プラン及び値引き規制等の法改正の施行以降、コロナ禍の影響もあって、来店数は前年を下回る状態が続き、また、SIMのみの販売比率の増加により売上単価が低下するなか、3G停波の案内や最適プランの提案など来店促進の強化により、下期からは販売台数が想定した水準にまで回復してきた結果、25億6400万円(前期は売上高39億6600万円)となった。
セグメント利益(営業利益)については、キャリアショップ部門では、2021年の春商戦において、3G停波に伴う買い替え需要や新料金プランの開始などに誘起された需要もあって、客足は戻り傾向のなか、販売促進の強化により利益水準を維持する一方、販売店部門では、安い新料金プランの開始による価格訴求力の低下により、売上高とともに利益も減少した結果、5200万円(前期はセグメント利益1億3200万円)となった。
その他
当セグメントにおいては、クレジット決済事業等を行なっている。
当連結会計年度においては、売上高については、6600万円(前期は売上高1億円)となった。セグメント利益(営業利益)については、2200万円(前期はセグメント損失100万円)となった。
関連リンク
株式会社エヌジェイホールディングス
2021年6月期決算短信[日本基準](連結)
2021年6⽉期(第30期)通期決算説明資料