電通協業顧客数が順調に進捗。メディアプラットフォーム事業でも電子コミック配信サービス「GAMMA!」の課金収益が大幅に増加。
株式会社セプテーニ・ホールディングス(以下、セプテーニHD)は、2021年9月期決算短信[IFRS](連結)を10月28日に発表した。当期の収益は213億8400万円(前期比19.2%増)、Non-GAAP営業利益は37億9600万円(同54.8%増)、営業利益は36億5000万円(同60.5%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は26億400万円(同77.8%増)となった。
経営成績の説明
2021年9月期のセプテーニHDは、主力のデジタルマーケティング事業では、消費全般のオンライン化に伴うデジタルマーケティング需要の高まりを背景とした既存案件の拡大及び新規顧客の獲得や、電通グループとの協業推進により、増収増益となった。
メディアプラットフォーム事業では、増収したものの、新たな事業セグメントへの拡張に向けて一部投資が先行し、赤字幅は拡大した。新たな事業セグメントへの拡張については、保有する資本を活用し、スポーツ領域、シェアリングアセット領域、エンタメ領域、HRテクノロジー領域への事業展開が進捗した。
なお、個別経営成績においては、子会社からの配当収入の増加等により、営業収益は38億9900万円(前期比41.0%増)、営業利益は16億8100万円(同83.0%増)、経常利益は18億7000万円(前期比106.9%増)、当期純利益は10億3000万円(前期は6000万円の当期純損失)となった。
報告セグメント別の業績は、次のとおり。
デジタルマーケティング事業
デジタルマーケティングを中心として、企業のDXにおける総合的な支援を行なう事業セグメントによって構成されている。
当期においては、消費全般のオンライン化に伴うデジタルマーケティング需要の高まりを背景に、既存案件の拡大や新規案件の獲得、並びに電通グループとの協業が進捗した。また、海外デジタルマーケティング事業において損益が改善した。
これらの結果、収益は188億6900万円(前期比19.4%増)、Non-GAAP営業利益は69億9100万円(同33.2%増)となった。
メディアプラットフォーム事業
マンガコンテンツ事業「GANMA!」、採用プラットフォーム事業「ViViViT」、社会貢献プラットフォーム事業「gooddo」、育児プラットフォーム事業「ベビフル」等の事業セグメントから構成されている。
当期においては、前年同期比で増収した一方、新たな事業セグメントへの拡張に向け、一部事業において投資が先行し、赤字幅が拡大した。
これらの結果、収益は28億8500万円(前期比16.0%増)、Non-GAAP営業損失は11億1000万円(前期は9億5600万円のNon-GAAP営業損失)となった。