海外でハイパーカジュアルゲームが大幅に伸長。『Save them all』や『stop the flow!』が業績に寄与。
株式会社東京通信(以下、東京通信)は、11月4日に2021年12月期第3四半期決算短信[日本基準](連結)を発表した。当第3四半期連結累計期間(2021年1月1日~2021年9月30日)における売上高は34億9700万円(前年同期比110.8%増)、営業利益は4億200万円(同33.0%増)、経常利益は3億6200万円(同21.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億800万円(同51.4%増)となった。
経営成績の説明
東京通信グループは経営理念として「Digital Well-Being」を掲げ、デジタルサービス、テクノロジーを活用することで、人々の生活と人生をより豊かにするための事業の推進と、中長期的な企業価値の向上に取り組んできた。主力事業であるインターネットメディア事業は、成長分野であるハイパーカジュアルゲームアプリのグローバル展開を推進してきた。
また、第2四半期連結会計期間より報告セグメントに追加したプラットフォーム事業については、東京通信グループの強みであるITマーケティングのノウハウを積極的に活用し、広告運用体制とSEO対策の強化をはかることで新規会員獲得の効率化と、コスト改善につとめている。なお、プラットフォーム事業につきましては、第2四半期連結会計期間より新たな報告セグメントとして追加したため、対前年同四半期増減率については記載していない。
セグメントごとの経営成績は、次のとおり。
インターネットメディア事業
インターネットメディア事業においては、国内向けアプリの売上高が7億9100万円となった。
また海外向けハイパーカジュアルゲームアプリにおいては、昨年度にリリースしたヒットタイトルである『Save them all』が売上を牽引したことと、7月に本格的に運用を開始した新規タイトルの『stop the flow!』が業績に寄与したことにより、グローバルの売上高は16億1800万円となった。その他、ストック収入による売上高は9200万円となった。
以上の結果、売上高は25億300万円(前年同期比83.3%増)、セグメント利益は5億6200万円(同81.4%増)となった。
プラットフォーム事業
プラットフォーム事業においては、悩みを抱えるユーザーと経験豊かな鑑定師をマッチングする電話占い「カリス」の運営を行なっている。
当会計期間においては、マーケティング体制の強化を推進してきた。また、主要検索エンジンを通じて集客を行なう事を目的としたSEO対策の強化にも取り組んだ結果、GOOGLE検索ワード「電話占い」にて1位を獲得する等、新規ユーザー獲得に効果を上げている。
以上の結果、売上高は8億4600万円、セグメント利益は1億2000万円となった。
インターネット広告事業
インターネット広告事業におきましては、VOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスをはじめとしたアフィリエイト広告を展開している。ウェブマーケティング(ウェブサイトでのプロモーション活動)中心のアフィリエイト広告と、アプリマーケティング(スマートフォンアプリでのプロモーション活動)の運用型広告の取り組みと、有望なアフィリエイターとの関係の強化を推進してきた。
以上の結果、売上高は1億3300万円(前年同期比52.3%減)、セグメント利益は5600万円(同74.6%減)となった。
その他
その他の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントでありますが、投資事業、ソリューションセールス事業、スキルオン事業、新規事業開発等に取り組んでいる。主要な売上は、ソリューションセールス事業のOA機器の販売代理と、スキルオン事業のオンラインフィットネスサービスによるもの。
スキルオン事業については、これまでオフラインが主流だったフィットネスサービスを、場所や時間の制約がないオンラインにDX(デジタルトランスフォーメーション)化する取り組みを、SNSで影響力のあるインフルエンサーと企画からサービスの運営、収益面のサポートを共同で行なう取り組みを推進している。
以上の結果、売上高は1400万円(前年同期比5.4%増)、セグメント損失は8400万円(前年同四半期はセグメント損失2200万円)となった。