スクエニHD、新作タイトルの販売好調もヒットタイトルが続いた前年同期からは収益減 営業利益291億円 2022年3月期第2四半期決算短信

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『NieR Replicant ver.1.22474487139…』など新作タイトルを多数リリース。『FF VII REMAKE』などが発売された前年同期からは反動減。

株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス(以下、スクエニHD)は、11月5日に2022年3月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)を発表した。当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高は1689億1700万円(前年同期比2.2%減)、営業利益は291億4600万円(同7.9%減)、経常利益は314億8300万円(同3.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は229億9100万円(同43.3%増)となった。

スクエニ2022年3月期第2四半期決算

経営成績の説明

スクエニグループは、報告セグメントをデジタルエンタテインメント事業、アミューズメント事業、出版事業、及びライツ・プロパティ等事業と定め、各々のセグメントにおいて、事業基盤の強化と収益力の向上につとめている。

当第2四半期連結累計期間の報告セグメント別の状況は次のとおり。

デジタルエンタテインメント事業
ゲームを中心とするデジタルエンタテインメント・コンテンツの企画、開発、販売及び運営を行なっている。デジタルエンタテインメント・コンテンツは、顧客のライフスタイルにあわせて、家庭用ゲーム機 (携帯ゲーム機含む)、PC、スマートデバイス等、多様な利用環境に対応している。

当第2四半期連結累計期間は、HD(High-Definition: ハイディフィニション )ゲームにおいては、『Outriders』、『NieR Replicant ver.1.22474487139…』、『新すばらしきこのせかい』、『Life is Strange:True Colors』などの発売があったものの、前年に『FINAL FANTASY VII REMAKE』『Marvel’s Avengers』の発売があったことから、前年同期比で減収となった。

MMO(多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム)においては、『ファイナルファンタジーXIV』の月額課金会員数が大幅に増加したことにより、前年同期比で増収となった。

スマートデバイス・PCブラウザ等をプラットフォームとしたコンテンツにおいては、既存タイトルが弱含んだこと等により、前年同期比で減収となった。

以上の結果、当事業における当第2四半期連結累計期間の売上高は1294億5100万円(前年同期比9.1%減)となり、営業利益は294億9900万円(同12.8%減)となった。

アミューズメント事業
アミューズメント施設の運営、並びにアミューズメント施設向けの業務用ゲーム機器・関連商製品の企画、開発及び販売を行なっている。

当第2四半期連結累計期間は、前年において、政府の緊急事態宣言発出を受け、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策として、国内の店舗を臨時休業とした影響が大きかったことから、前年同期比で大幅な増収、黒字転換となりました。

以上の結果、当事業における当第2四半期連結累計期間の売上高は210億7000万円(前年同期比51.3%増)となり、営業利益は6億5300万円(前年同期は営業損失16億2300万円)となりました。

出版事業
コミック雑誌、コミック単行本、ゲーム関連書籍等の出版、許諾等を行なっている。

当第2四半期連結累計期間は、電子書籍等のデジタル媒体での販売が増加した。また、紙媒体での販売も好調に推移し、前年同期比で増収増益となった。

以上の結果、当事業における当第2四半期連結累計期間の売上高は141億4800万円(前年同期比14.3%増)となり、営業利益は59億7300万円(同11.4%増)となった。

ライツ・プロパティ等事業
主としてスクエニグループのコンテンツに関する二次的著作物の企画・制作・販売及びライセンス許諾を行なっている。

当第2四半期連結累計期間は、自社コンテンツの新規キャラクターグッズの販売等が好調に推移したことから、前年同期比で増収増益となった。

以上の結果、当事業における当第2四半期連結累計期間の売上高は58億400万円(前年同期比20.7%増)となり、営業利益は17億9600万円(同17.5%増)となった。

関連リンク

株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
2022年3月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

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