今回からこの連載でスマートフォンのリズムゲームを色々と紹介させて頂きます、つーえると申します。某iOSの作品ではしばらく全国1位だったこともあるくらいにはリズムゲームが得意です。何卒よろしくお願い申し上げます。
今回はApp StoreやGoogle playなどのレビューで好評価を叩き出し続けるリズムゲーム、『Deemo』を紹介していきたいと思います。
◆リズムゲームの常識を超えたゲーム『Deemo』
リズムゲームは元々ヒップホップやクラブカルチャーに関連したシミュレーションゲームとして始まったこと、そして年々プレイヤースキルが上がってきたことにより、近年の作品の収録曲はBPMが速く、激しい音楽を中心として構成されています。しかし『Deemo』を起動してみると……。
▲タイトル画面が暗い……! ちなみに見切れているが少女の上の黒い何かがプレイヤーであるDeemo(の首元)。
落ち着いたピアノの音とともに美しいグラフィックのタイトル画面が。いわゆる“雰囲気ゲー”のソレです。これはゲームセンターのようなほかのゲーム筐体からゴチャゴチャと音が耳に入ってくる環境では絶対にありえないリズムゲームなのです。スマホ&タブレット向けだからこそできた“リズムゲーム×雰囲気ゲーム”のクロスブリード。僕は雰囲気ゲーも好きなので、こういうの欲しかったんです、実は。
▲こちらがゲーム画面。やっぱり暗……雰囲気がありますね。
このゲームには、空から落ちてきた少女を元いた世界に帰してあげるため、ピアノを弾いて木を成長させるという目的があります。そして木が成長していくとストーリーが進行し、曲が解禁されたり、色々な部屋に変化が起きたりします。
▲たとえば左側の階段を上がると部屋、図書館に入れます。図書館では曲の購入やランキング閲覧などができます。
それぞれの部屋では画面の各所をタップすることで、何かが起きたり起きなかったりします。アプリの説明文では「ストーリーの手掛かりを探してください」という運営元のRayark社からの説明もあるので、Deemoや少女には何があったのか、そしてこの世界は一体何なのかなどを想像しながら部屋中タップしまくりましょう(ゲームが進行していくと右側の部屋も出現します)。
▲はじめのピアノのある部屋でPLAYの文字をタップすると選曲画面へ。音符をタップするとEasy→Normal→Hardという3段階に難易度を切り替えられます。
画面をタップして曲を決定すると、スピードカスタマイズ画面が出てきます。これはすべてのリズムゲームに言えますが、まずは素直に低めのスピードでやってみましょう。そして譜面の密度が高くなり認識しづらくなったらスピードを上げてみるといいです(数値はあくまで速さの基準で、BPMに依存しません)。
◆シンプルなシステムでピアノを弾いているような感覚が味わえる
『Deemo』の基本ルールは、上から降ってくる黒いノーツが画面下のラインに重なったら、重なった位置をタップするだけ。判定もシンプルで、一番よい判定のCharming、そうでないもの、コンボが切れるミスの3種類のみです。
また黄色のノーツはラインに重なった瞬間に、ライン上に触れ続けたままなぞることで処理できます。タップでも処理できますが、『Deemo』はほかのノーツが降ってくるタイプのリズムゲームに比べて吸い込み幅が広いです(あくまで著者調べ)。別なノーツが先に反応してコンボが切れることがないよう、素直にスワイプして処理するのがおすすめです。
左上のパーセンテージが実質このゲームの譜面別スコアとなり、100%がMAXです。すべてのノーツをCharmingで取れれば100%です。
▲こちらがCharming判定(黄色に光る)。
▲ちょっとズレてしまうと、緑色に光ります。
▲リザルト画面。ALL CHARMINGですって!
スコアの計算式はコンボが重要視されるため、判定がズレるよりもミスが出てしまうほうがスコアが低くなります。高いスコアを出すためにはミスを減らすよう心がけましょう。
こんなノリの『Deemo』ですが、ピアノが活きた楽曲が揃っているのも特筆すべき点です。ときにはピアノソロの曲も。個人的にはギタリストの小林信一氏による『Sairai』、そしてエンディングを見ると出現する、エモいヴォーカルが入ったシンフォニックなダブステップ『Magnolia』が超お気に入りです。
◆『Deemo』最難関曲のひとつ『Pure White』に挑戦
さて、今回はタップ最難関と言われる『Pure White』という曲のHard譜面を攻略してみたいと思います。こちらは『#5 V.K collection』(400円)を購入するとプレイできる1曲。プレイしてみると、比較的落ち着いた曲なのに難所がたくさん!
●フルコンボのためのポイント
・序盤の滝(動画0:56~)
黒いのがやたらと降ってきます。筆者は誤タップ防止のため人差し指オンリーで頑張っておりますが、中指活用もアリでしょう。
・後半の2連スライド(動画1:42~)
ここが慣れるまではクセモノです。黒ノーツの直後にスライドがくる場合はタップ後、指を離さずスライドを取るのが効果的なケースが多いですが、今回の場合はスライドと思わず、ひとつの塊をなぎ払うようなイメージで。
・何度かくる瞬間トリル(動画1:46~)
プルルンと片側がダブルクリックみたいな譜面がちょくちょく降ってきます。ただ、そこに気を取られて次のノーツが反応してミスにならないよう気をつけましょう。
と、こんな感じでこれから新旧のリズムゲームの紹介と、難曲の簡単な攻略をしていきます。どうぞ、ご贔屓に。
この記事を書いた人
Konami Arcade Championship 2012 jubeat部門優勝者。小学生時代からの音ゲーマニアで、あらゆる機種の音ゲーの高難度譜面に特攻してはフェ-イを繰り返すことで上達してきたマゾヒスト。