[上級エージェント編]2月前半のIngress情報! レベル9への道・メダルの特徴を理解しよう!

◆2月上旬の『Ingress』ニュース

★Seer Onyx達成者が日本から現れる!

 新規ポータルの承認によって得られる実績メダル、Seer。その実績について申請承認数がなんと5,000を超え、Onyxまで到達したエージェントが日本から現れました。
 開発元、Niantic Labsの川島さんいわく、おそらく世界で初めての達成者ではないかとのことです。

 この方は京都で活動されているエージェントで、京都市内のポータルはほぼこちらの方の申請といわれています。
 このツイートの後、彼のスキャナー画面のCOMM上は世界中のエージェントからの祝福で溢れたとのこと。ちなみに5,000という数字は、APでいうと1承認で1,000AP追加なので、合計5,000,000APとなり、それだけでレベル10まで到達できる値になります。桁違いの開拓者ですね。

★Ver1.70が公開されました

 一部メッセージが日本語化されました。

Ingress Ver.1.7

◆エージェントレベル9以上を目指す~その1~

 今回から数回にわけて、レベル9以上を目指すために各実績メダルの内容とおおよその難易度と攻略について説明していきます。
 まずはレベル8からレベル9へ上がる条件を改めて確認します。

・累計AP 2,400,000
・実績メダル シルバー×4、ゴールド×1

 レベル9へ上がるのに必要なAPは、レベル8になるまでに必要だった累計APの倍となる2,400,000APです。APを効率よく稼ぐには中立ポータルにレゾネーターを挿し、リンクを張り、Control Field(以下CF)を作ることです。リンク1か所で313AP、CF1か所作成で1,250APを獲得できます。レベル8になるまでは攻撃して頑張ってリンクを張って、CFを作ってきたと思います。でもレベル9になるには、レベル8までのさらに倍のAPが必要と聞くと、これまで数か月かけて頑張ってきた苦労を、また同じだけ必要になるのか……、と重く感じてしまうことでしょう。
 でも! 実際はレベル8まで必死に頑張っていたそれまでとは、自分を取り巻く環境が大きく変化しています。それはレベル8になったおかげですべてのアイテムが使用可能となったこと。……すなわち最強の攻撃アイテムである、「XMP Bursterのレベル8を撃てるようになった」ということです。たかだか1レベルというにはその攻撃力の差は大きな違いとなっています。
 わかりやすくXMP Bursterのレベル7とレベル8の攻撃力の違いを以下にまとめました。

XMP

 レベル8はレベル7の1.5倍の強さがあるとともに、その有効範囲が一段と広くなって、レベル7との違いを感じます。レベル7までの攻撃範囲では、なるべくレゾネーターの上に行って攻撃して、壊れたら次のレゾネーターの上に移動して攻撃して、という感じだったと思います。これがレベル8ならスキャナー表示の自分の干渉範囲である円、これのひと回り内側は最高の攻撃力、ふた回り外側まではレベル7相当の攻撃力を発揮します。ポータルの真上からの攻撃でも、その攻撃範囲内にすべてのレゾネーターが入るわけです。そのため、レベル7までとはダメージの効率が段違いとなるのです。

XMP7

XMP8
▲レベル7の攻撃で19%とダメージ表示されているレゾネーターが、自分の干渉範囲である円の上にあります。レベル8の攻撃では同じレゾネーターが干渉範囲の若干外となり、レベル7の攻撃よりも離れたにもかかわらず、24%と1.25倍のダメージを与えています。

 ……よって、同じ時間で攻撃回数を増やすことになり、効率がよくなります。 敵レゾネーター、リンク、CFの破壊ペースが上がる→どんどん中立ポータルができる→自分でレゾネーターを挿して→リンクを作って→CFを作るというサイクルが、自分ひとりで作れるようになるのです。これまでとは段違いになってAPはどんどん集めることができるようになります。

 APに関しては特に気にしなくても達成でき、メダルが不足するような状況となるでしょう。これを「AP浪人」といって、APは足りているのに実績メダルが足りなくてレベルUPできない状態です。

INGRESS MEDAL
▲レベル12に上がるために必要な8,400,000APの倍近く稼いでいたにも関わらず、実績メダルのゴールドがひとつ足りないため、浪人していたころのスクリーンショット。レベル14ぐらいまではこうなることが多いかと思います。

 効率よくAPを稼ぎに行くなら、ポータルの取り合いをしてガンガンリンクを張ってCFを作れて、しかもそれがすぐに壊されてしまうような激しい攻防戦が行なわれている場所へ行って、そこに張り付いてしまうことです。都内であれば一番攻防戦が激しいのは西新宿、渋谷、秋葉原あたりでしょう。ポータルの数も多く、少しずつ場所を変えながらプレイしていればあっというまにAPが貯まっていきます。1日いれば10万APも夢ではありません。

◆実績メダルの内容と難易度について

 レベル9以上のレベルアップには、AP以外に実績を積み重ねて手に入るメダルが必要です。レベル9になるにはシルバーが4つとゴールドがひとつ必要となります。
 実績メダルとその対応する項目を合わせて確認してみましょう。ここでいう“項目”は、[OPS]→[Agent]タブでメダル一覧の下に表示されている情報です。

Seer

INGRESS MEDAL
 申請して、新規ポータルが承認された数。現在は大量のポータル申請を運営側が処理するために、カウントが中止されている。対応する実績は「Discover and successfully submit new Portals」。

Purifier

INGRESS MEDAL
 敵レゾネーターの破壊数。対応する実績は「Resonators Destroyed」。

Hacker

INGRESS MEDAL
 ポータルのHack回数。対応する実績は「Hacks」。これは陣営関係なくHackした回数です。

Builder

INGRESS MEDAL
 レゾネーターを挿した数。対応する実績は「Resonators Deployed」。「Resonator Upgrade」として挿したレゾネーターもカウントの対象になります。

Connector

INGRESS MEDAL
 リンクを作った数。対応する実績は「Links Created」。

Mind Controller

INGRESS MEDAL
 Control Fieldを作った数。対応する実績は「Control Fields Created」。

Explorer

INGRESS MEDAL
 初めてHackしたポータルの数。対応する実績は「Unique Portals Visited」。「UPV」とよく略されます。

Liberator

INGRESS MEDAL
 白いポータルに最初のDeployをした(=Capture)数です。対応する実績は「Portals Captured」。

Pioneer

INGRESS MEDAL
 初めて訪れる白いポータルを最初にDeployした数です。対応する実績は「Unique Portals Captured」。Liberatorに似ていますが、Liberatorは同じポータルでもOKですが、こちらは同じポータルはカウントされません。

Recharger

INGRESS MEDAL
 ResonatorにリチャージしたXMの量です。対応する実績は「XM Recharged」。

Guardian

INGRESS MEDAL
 自分がオーナーであるポータルの連続維持日数。対応する実績は「Max Time Portal Held」。

Enginner

INGRESS MEDAL
 MODをポータルに挿した数。対応する実績は「Mods Deployed」。

Trekker

INGRESS MEDAL
 歩いた距離。対応する実績は「Distance Walked」。

SpecOps

INGRESS MEDAL
 クリアしたMISSION数。対応する実績は「Unique Missions Completed」。

Recruiter

INGRESS MEDAL
 Recruit機能から招待したエージェントがレベル3まで到達した数。いわゆる紹介者数。私は実績を解除していないためメダルのアイコンがでていません……。

Translator

INGRESS MEDAL
 GlyphHack全問正解時に付与されるポイント数。対応する実績は「Glyph Hack Points」。前回の入門編でアベさんが紹介していましたね。

 以上、2015年2月現在ではこれだけのメダルが存在します。
 レベル9を目指すなかで、まず現在は実質不可能、またほかのエージェントの影響を大きく受ける実績は考慮しないようにしましょう。これに該当する実績メダルはSeer、Guardian、Recruiterです。この3つは考えないことにします。
 なぜか。
 Seerを対象からはずす理由は明確です。Seerに必要な実績「Discover and successfully submit new Portals」は、その言葉どおりポータル申請して、それが承認されて初めて実績がつくものなのですが、現在は2014年12月末までのポータル申請までをカウントの対象とした実績となっています。今からポータル申請しても実績は増えないのです。そのため、この実績メダルを手に入れるのは実質不可能となっています。

 Guardianを対象からはずすのは、ほかエージェントからの影響が大きすぎるためです。Guardianの条件は「自分がオーナーとなっているポータルが連続何日間保持されている」か、です。その間、オーナーとなっているポータルが壊されて、中立ポータルにされるとカウントはゼロに戻ってしまいます。継続的に見張ることになるため、精神的にも、肉体的にも負担が半端ありません。またポータル攻撃を受けたとき、リチャージやレゾネーターのわんこ挿し(破壊された端からわんこそばのようにレゾネーターを挿して対抗すること)などで頑張っても、圧倒的な攻撃の前にはどうあがいてもポータルが持たないためです。
 攻撃を受けない、誰も知らないポータルのオーナーになることは、ユーザー数が増えた現在となっては非常に困難となってしまっています。このメダルを持っていれば今後のレベルアップが楽になるのでいいのですが、ほかの実績が追加されたので、「取りに行く実績メダル」としては外してしまったほうがラクです。たくさんのポータルのオーナーになっておいて、取れたらラッキーぐらいで考えておくことが精神的にもよいと思います。
 RecruiterはRecruit機能により招待したメールを送って、『Ingress』を始めてくれたエージェントがたくさんいないと増えません。紹介した人がレベル3になるまで実績としてカウントされませんので、メールを送るだけでもダメで、彼らの初期プレイの面倒まで見なければいけませんし、ユーザーが増えた昨今、なかなかIDを持っていない人を見つけるのも大変です。……というわけで、これもまた「取りに行く実績メダル」には含まない方がよいかと思います。

 さて、残った実績のなかからシルバー4つとゴールドひとつの、合計5つの実績メダルを集めないといけません。実績メダルについて、取りやすさを上から順位づけしてみると以下のようになるかと思います。これはあくまで私の個人的な見解なので人によっては違う意見もあるかと思います。

 ゴールドが取りやすい=比較的序盤に到達できるもの、は、Trekkerの300km歩行と、SpecOpsのミッション100個クリア(都会の場合)です。このどちらかを取りましょう。
 残る3つのシルバーメダル(ゴールドはシルバーを兼ねるので、3つで十分です)ですが、レベル8でシルバー狙いですと、Rechargerの「100万APリチャージ」も、暇を見つけて遠隔リチャージをしつづけることで取得できます。Explorerの「1000か所のポータルに行く」、まではちょっと努力すれば取れると思います。
 さてあとひとつのシルバーをどうするか、ですが、個人のプレイスタイルに依存してしまい、得手不得手なメダルが出てくると思います。Hacker、Builder、Connector、Pioneer、Mind Controller、Engineerなどから、もっとも近いものを意識して育てていきましょう。
MEDAL RANKING

◆一番ゴールドに近いのはTrekker

 一番楽な部類にTrekkerを選んだのは、ポータルをめぐるためには外に出て歩かなければ何も始まらない、からです。
 単純にスキャナーを起動してエージェント活動を行なって歩く、その距離がそのまま実績となります。自転車や車、電車などでの移動距離はカウントされません。どれくらいの速度ならカウントされるかは明らかにされていませんが、以前ジョン・ハンケ氏(『Ingress』生みの親)がインタビューで答えてたところから推測すると、ゆっくり自転車で移動するぐらいのペースかと思われます(約時速10km/h未満?)。
 Trekkerは最初からゴールドの300kmを目指しましょう。その距離だけを聞くとしり込みしてしまいますが、1日1時間、4kmほど歩いたとしても、わずか2か月半で達成できるのです。距離を伸ばす秘訣は「気持ち」です。通勤、通学の一駅手前で降りてみる。いつもと違う道で少し遠回りしてみるなど、すこし気持ちを切り替えて実践するだけで歩く距離は伸びていきます。この積み重ねでそれほど時間をかけずに300kmは達成できます。まずはここから取り組みましょう。このとき、ほかのメダルの取得も意識してプレイしましょう。これまで行ってないエリアの駅から帰ることでExplorer、Pioneerを目指す、という具合です。

 今回はTrekkerから解説しましたが、実績メダルはどのメダルにも近道は無く、いずれも日々の積み重ねがものをいうものばかりです。こつこつと亀のように進んでいけばいつかは届くものなのです。

TREKKER
▲なんとかこの2月でOnyxへ到達したTrekker。ここに到達するまでに1年3ヶ月かかっています。日々の活動時間の積み重ねがあってこそです。

 次回はHack系の実績メダルについて解説します。