◆3月上旬の『Ingress』ニュース
★Intel Mapがアップデート。MISSIONの閲覧が可能になった!
3月13日、PC・スマホから閲覧できる「Intel Map」がアップデートされました。
・「MISSION」の開始ポータルにマークがつくようになった
・表示付近のMISSION一覧を取得できるようになった
・また、そのMISSIONの中身を確認できるようになった
あたりが主な変更点です。ミッションをPCから事前に確認できるようになったのは大きいですね。
Hack中心で稼ぎたいSpecOps狙いの人は大注目のアップデートといえましょう。
▲起点となるポータルに矢印のようなマークが追加されたほか、右下に「Missions」のボタンが追加されている。
▲「Missions」をクリックすると近隣ミッション一覧が出現。さらにクリックで中身の確認も可能。
▲ミッションスタートマークがついているポータルをクリックしたのち、ポップアップ内の「Missions starting here」をクリックすると、ミッションに含まれるポータルのみがマップ上に描画される。
★スキャナー画面の構成変更とMISSIONボタン追加
3月10日朝、スキャナー画面の構成がいくつか変更となりました。
主な変更点は以下の通りです。
・マップにて挑戦可能なMISSIONがある場合、MISSIONを作成した人が設定したスタートポイントとなるポータルに黄色いわっかのようなエフェクトが追加されました。スタートが「AnyPoint(どこでもOK)」であってもMISSION作成時に最初に設定したポータルに表示されるようです。
▲黄色の輪っかがついたポータル。MISSION製作者が最初に設定したポータルという意味のようです。
・ポータル画面にて、MISSIONボタンが追加されました。
・ポータル画面にて、ポータルキーのショートカットが右上から左下に移動しました。
▲MISSIONボタンがアクティブになっているものをタップするとミッションの一覧が表示されます。
◆XM Anomaly #Shoninのルールを改めて解説
いよいよ3/28に開催が迫った「XM Anomaly #Shonin PrimarySite KYOTO」。今回も#Darsanaと同様にXM Anomalyですので、両陣営の総力を注ぎ込むクラスター戦となります。今回の公式ルールはこちらになります。
<英語です>
https://plus.google.com/u/0/107849663787965375687/posts/KQPbeC1BLsC
また、現在どちらの陣営も参加されるエージェントの募集を行なっています。
Enlightened
http://shonin.club/introduction/
Resistance
https://plus.google.com/u/0/communities/116805847569526217000
前回の上級者編で紹介しましたが、関西のResistance陣営がわかりやすくルール解説を公開しています。Resistance視点での解説ですが、基本はどちらの陣営でも同じです。
今回は#Darsanaのときから変更になった点に注目して解説します。
★ボラタイルポータル(Volatile Portal)
確保すると高得点となるボラタイルポータル。#Darsanaではクラスター内のポータルから4つが指定されていました。今回の#Shoninではボラタイルポータルは対象クラスターのポータル2~3個に対して1個程度の割合で設定されます。また該当クラスター内にあるとは限らず、ほかのクラスターや近隣2km程度離れた場所のポータルが指定されている可能性があります。1クラスターあたり100個程度のポータルが指定されると思われますので、大体20~30個はボラタイルポータルとなりそうです。
★ストラテジック・フィールドマーカー(STRATEGIC FIELD MARKERS)
前回は設定されていなかったルールです。
図のように、ほかと違う「STRATEGIC FIELD MARKER」とよばれるエフェクトが付いた3つ以上のポータルをすべて囲うControlField(CF)を作成すると、その陣営に200点加算されます。またさらにその外側に別のCFが作成された場合は、一番外側のCFを作った陣営に得点が加算されます。上の図ではEnlightenedが3つ囲ったCFを作っていますが、さらに外側をResistanceがCFで囲っているため、Resistanceに得点が加算されることになります。
前回の#Darsanaでは対象クラスターすべてのポータルを囲うと60%の得点割増がありました。そのため、Enlightenedによる日本を覆う巨大CFによって、その後の4回のクラスターでいずれもEnlightened側に60%の得点割増となりました。今回のルールで同じことが起こると、STRATEGIC FIELD MARKERSがすべて囲われている、ということになり、1回の計測に対して200点が加算、4回の計測で合計800点が加算となります。
★コネクテッドセル(Connected Cell)
こちらも前回は設定されていなかったルールです。クラスター戦が行なわれるCell(世界を分割しているゲーム内の単位)全体を対象として、測定時間内に増減したMUによってプラス分が多かった陣営に+100点されます。こちらはちょっとわかりにくいので図で解説します。
まず今回の京都において、該当するCellは上の図のようにPA01-ALPHA-00となります。この範囲内で計測開始時間である13時のタイミングの各陣営のMUと、最後の計測終了時間である17時10分のMU値の差分を取り、増分が多い陣営へポイントが加算されます。
図1の場合、Resistanceは1000万MUから1300万MUへ300万MUの増加、Enlightenedは1100万MUから1350万MUへ250万MUの増加となりました。この場合は増加幅が多いResistanceへポイント加算となります。
図2の場合、Resistanceは1000万MUから700万MUへ300万MUの減少、Enlightenedは1100万MUから900万MUへ200万MUの減少となりました。この場合は減少幅が少ない、Enlightenedへポイント加算となります。
このルールにより、実際にクラスター戦に参加するエージェントだけでなく、周辺地域のエージェントによる活動も結果に影響を与えることになっています。また#Darsanaのような巨大CFで京都近辺のCellを囲ってしまうとその陣営のポイントとなる可能性が非常に高くなりますが、計測時間より前に巨大CFを作ってしまうと破壊されたときにMUが大幅減となってしまいます。
以上のようにXM Anomalyにおけるクラスター戦は全体の結果を見ようとするといろいろ把握が大変になっています。しかし、エージェントひとりひとりが、クラスター内のポータル1つを確保していくことが、それぞれの陣営の勝利に近づくことには変わりありません。現地で参加される方々は集団戦によるおそろしいまでの通信ラグと攻防戦を楽しみましょう。
今回も私は現地エージェントとして参加します。
◆レベル9への道。ポータルチェックで効率があがる「Recharger」
全メダルの中で、初期からありながら、一番オニキスに到達が早いといわれてたのが「Recharger」です。ポータルに挿さっているレゾネーターのうち、XMが減衰しているものに対して、XMをリチャージすればリチャージしたXMぶんが実績となります。
ポータルの写真から「Recharge」をタップし、さらに次画面で下部に表示される「Recharge」をタップすることで1回あたり自分のXMから1000XMをポータルへ補給します(長押しするとクイックリチャージとなり、大量にチャージできます)。
このとき、ただ「Recharge」ボタンを押しただけの場合、ポータルに挿さっているレゾネーターに対して、均等にXMが補給されます。特定のレゾネーターをタップしてからチャージすると、指定したレゾネーターだけにXMを補給することができます。
▲右側のレゾネーターをタップして、リチャージ先を指定している状態です。フルチャージしたあとは、ほかのレゾネーターへターゲットが自動で移りません。手動で次のターゲットを指定しましょう。
補給したXMの値がそのまま実績となりますので、XMが減っているポータルを見つける必要があります。[OPS]→[Portal Key]で一覧表示にすると写真の上にゲージが表示されていますので、ここを見て探しましょう。
このゲージの色とバーの伸びがそのポータルの状態を示しています。バーが短くなっているとそこに該当するResonatorのXMが減っているいうことなので、こういったポータルを見つけて片っ端からリチャージします。攻撃を受けたポータルのXMが減っているのは当然ですが、自陣営のポータルでも、丸1日たてば15%自然減衰しますので、こまめにチェックしていると意外と補給可能なポータルがあったりします。特にレベル8となっているポータルなら15%減衰でも全体で7200XM減っていますのでそれを補給すれば7200実績を獲得できることになります。
効率よくリチャージするためには、ダメージを受けやすい場所にあるポータルキーを持つことが得策です。陣営がよく入れ替わるターミナル駅、有名スポットなどのいわゆる激戦区のポータルキーを持つと、いつでもリチャージができるような状況を作り出せます。
例を挙げると新宿駅前や東京駅、渋谷駅といった巨大なターミナル駅。秋葉原のAKB48Cafe、SOFMAP WALLARTといった人の多い観光地ポータルです。こういったポータルはめまぐるしく陣営が入れ替わります。タイミングよく自分の陣営の時にリチャージすることでかなり頻繁にリチャージすることができます。
▲秋葉原ソフマップの壁面広告。人気が高くいつも激戦です。おみやげポータルキーとしても人気があります。
こうしたことをこつこつと積み重ねていくことが、「Recharger」の実績のコツです。ただし、リチャージは効率を求めていくと、リアルタイムでの対応が必要でかなり気疲れします。
自宅とかでリラックスしているときにさーとポータルキーを眺めて気が付いたらリチャージしている、というスタイルで過ごしているといつのまにかゴールドに到達しているのではないかなと思います。
◆「SpecOps」は朝方で巨大ターミナルで
さまざまな行動とともにポータルをめぐるMISSION。そのクリア数の実績に伴うメダルが「SpecOps」です。ゴールドを目指すには、100のMISSIONをこなす必要があります。
MISSIONには史跡を回るもの、特定の建造物の中をめぐるもの、駅周辺の探索、はたまた先進国首脳会議G7の開催国をすべてめぐるものというすごいものまであります。またそれぞれのMISSIONにはHackのみの簡単なものから、ポータルキャプチャーが必要、LINK作成が必要、CF作成が必要、ポータルをHackしたときに出てくる質問に正解することが必要と、MISSIONを作った人のさまざまな思いが設定されています。
短時間で実績を積み重ねるには、なるべく簡単なMISSIONの数をこなすことになります。そのため、優先して狙っていくのはHackのみでクリアできるMISSSIONとなります。
前回の初心者編でアベさんが乗降客数ランキング別に山手線の駅を紹介していますが、そこでも触れられていたように、都内在住なら新宿周辺、及び上野周辺を起点にして動くことで100ミッションが比較的簡単に達成可能です。ただ、これらの場所は人も多くまたIngress的にも激戦区ですので、サーバーの応答速度が遅くなりがちです。これを回避するには、人が少ない時間帯である早朝に混雑するエリアのMISSIONを集中して実施していくようにしましょう。これなら、1時間で3~4個ののMISSIONをクリアしていくことができます。
★MISSIONをこなしていく時の注意
MISSIONが集中している場所では、ひとつのポータルが複数のMISSONのターゲットになっていることがあります。この時、うっかり4回Hackしてしまい、5回目のHackでBurnoutとなり、MISSIONを進められなくなることがあります。これは、そのポータルにMulti-Hackを入れることで回避できますが、別陣営のポータルだったりMODが埋まっていたりするとどうにもならなくなってしまいます。実質、そのMISSIONを中断せざるをえなくなるので、Hack回数には注意すべきです。
▲「啓示の夜」の展示があったときに作られたMISSION。このとき、このMISSIONをする前に、記念ポータルキーを手に入れようとHackを続け、あとからMISSIONに着手したときに難儀しました。
今回までに紹介したメダルをひととおりシルバー以上に育てることができれば、どれかひとつはゴールドに到達できていると思います。レベル9以降はレベルアップしても、XMゲージの上限が少しずつ上がっていくだけで、基本的な攻撃力は変わりません。焦ることなく取り組んでいきましょう。
◆#Shoninに向けて・現地クラスター戦での傾向と対策
限られたエリアの中で、数百名以上が全力で戦うクラスター戦は通常の『Ingress』とは一変した状況が生まれます。#Darsanaのときに起こったことから予想される傾向と、できる対策をまとめてみます。
★スキャナーに表示されているのは数秒前の世界となるサーバー遅延
都市部において、夕方から夜間などにプレイ中、サーバーの応答遅延で「重いな」と感じることがたびたびあります。
#Shoninで行なわれるクラスター戦ではそのあまりの高密度での攻防により、普段とは比べ物にならないぐらいひどい遅延が発生します。ポータルを中立化してレゾネーターを挿そうと「DEPLOY」をタップしても、「ENEMY PORTAL」と表示され、すでに相手陣営のものになっていたりします。その仕組み上、スキャナーには数秒以上前の世界が表示されているのです。
あるいは、XMが無くなって、パワーキューブで補充しようと「OPS」をタップしても、インベントリ情報の更新をサーバーから受け取れずいつまでたってもパワーキューブが表示すらされない、といったことが発生しました。
サーバー側の問題のため、残念ながらこれら事象を回避する手段はありません。せめてもの抵抗として、「強制リフレッシュ」を行なうことで少しでもはやく、なるべく最新の情報を受け取るようにすることができます。
手順は簡単で、「スキャナー上の任意のポータルをタップ→右下のOKをタップ」です。OKをタップしたあと、スキャナー画面に戻ると、左下に「Scaning Local Area…」と表示されます。これで強制的にスマホからサーバーへ情報更新依頼がかかります。ただし、これもサーバー側からの応答次第なので早くはなく、重くなっていることには変わりありません。やらないよりもまし、という状況です。
ちなみに、『Ingress』の応答速度の遅さ(いわゆるラグ)の原因のほとんどはスマホと基地局との通信の問題ではなく、『Ingress』のサーバー側の処理輻輳(ふくそう、混雑すること)による応答遅延です。
★集中的な攻防戦によるインベントリの大量消費
普段であれば、ポータルを攻撃して、Hackして、レゾネーターをDeployして……と、ひとりでこなしても、短期的にはそれほどインベントリ(持ち物)は消費しません。しかしクラスター戦においては、測定開始時間の10数分前から全力でポータルの奪い合いが始まります。攻撃する側はだいたい1ポータルあたり10名近くのエージェントが全力でLevel8のXMPバースターを撃ち続けます。また、その周囲のポータルにいるエージェントたちもそれぞれ同じことを行なっているので、その攻撃の余波がガンガン届きます。
こんな状況のため、たとえばVery Rare Portal Shieldが4つ入ったポータルとなっていても、クラスター戦においては何もしなければ10秒も持ちません。シールドがそんな状態ですから、シールドの保護が無くなったレゾネーターはそれがたとえLevel8であっても文字通り一瞬で溶けてしまいます。防御する側はそれを回避するために、欠けたシールドやレゾネーターをひたすら置き続けることになります。こうして攻撃する側も、防御する側も大量のインベントリを消費するのが#Shoninで行なわれるクラスター戦です。
全力で戦い続けるには計測回数である4回分40分間と、その前からの時間を含めて打ち続けるぶん、挿しつづけてポータルの奪い合いができるだけのインベントリが必要になります。実際私がリーダーとして戦った#Darsanaのときには、レベル8XMPバースターを800発以上、Level7、8のレゾネーターを各200以上、Rare以上のShieldを合計100以上、そして減り続けるXMを補給するためのパワーキューブを200個以上準備して挑みました。
これぐらいないと、4回目の計測時にインベントリが空になって何もできなくなります。事実、アフターパーティーでの頒布会の用意があって抜けた4回目の計測を除く、計3回の計測でパワーキューブ以外のインベントリはほぼ空になりました。
ならば「インベントリを現地で調達」はどうでしょう。こちらは、レベル8ポータルを作ることがそもそも不可能ですし、ほかのエージェントから、現地での受け渡しも、横取りの懸念があるため困難です。前日までに仲間とともにインベントリの調整をしておきましょう。
◆先行して体験したいならArtifact攻防戦へ!(国内にあるうちに)
3月6日からArtifact(大玉ころがし)が行なわれています。発生時から福岡と東京でArtifact”Shards”を巡って、両陣営の取り合いが発生しています。このArtifactは3時、9時、15時、21時にLINKされていたポータルへ移動すると決められているため、それまでの時間帯でArtifactがあるポータルを確保し、それぞれの陣営の思惑どおりに移動させるため、クラスター戦と同様のすさまじい攻防戦が行なわれています。
▲写真の左上にある「11」が寅さん記念館にArtifact”Shards”の#11があることを示しています。
3月11日の15時時点では、東京は柴又の寅さん記念館に”Shards”がありました。その奪い合いのため、次の移動タイミングであった21時前の20時30分ごろからこのポータルを巡り、両陣営が火花を散らしました。結果、21時時点ではポータルはResistanceがキープしました。
▲21時過ぎのポータルの様子。見にくいですが、ポータルの上にあるオーラに重なっている青い物体がArtifact”Shards”です。
こちらに私も参加しまして、21時になるまでの30分間、防御側として戦いました。このときはポータルにAXA Shieldが4つ入っていても1分持たないので、削れたところを見つけたらひたすら挿しまくる。シールドが減っていくとレゾネーターがどんどん蒸発していくので、今度はレゾネーターを挿しまくるというという忙しい作業が30分間続きました。ほかにも両陣営合わせて50名近い多数のエージェントが参加しましたが、私ひとりだけでもAXA Shieldを25個、Very Rare Shieldを35個蒸発させることになりました。このとき攻撃側もXMPバースターとUltraStrikeを100個単位で消費していたのはないかと思います。#Shoninでのクラスター戦でもほぼこれと同じ状況となります。ガチ攻防戦を先に体験してみたい人は、地域ハングアウトでのつながりやCOMMを使って声掛けしてみて、Artifactの奪い合いに参加してみてください。また遠方で参加できない方も、その時間、Intel Mapで眺めるだけでも攻防の一端を感じられること請け合いです。
▲12日・15時時点で移動してきたArtifact “Shards”の#11。千葉県市川市の里見公園にありました。このようにArtifactがあるポータルは黄色くはっきりわかるようになっていますので、Intelmapで世界中のArtifactの状況を確認できます。
次回はいずれ必要となる残りのメダルについて解説をお届けします。