◆ディフェンスゲームとカードバトルを融合させた手応えのあるゲーム性！
多彩なカードを集めて育て、自分だけの軍勢を作り上げる“カード型RPG”と、ユニットを効果的に配置してステージクリアを目指す“ディフェンスゲーム”。『王者召喚～禁断の魔導書』（以下『王者召喚』）は、これらふたつの人気ジャンルの要素を融合させた、やり込み派ゲーマー注目の“ユニット召喚型ファンタジーRPG”だ。
運営は台湾のUnalis Corporationの日本向けゲームアプリブランド「Ucube Games」が行なっており、2014年9月からiOSとAndroid向けに配信中。さまざまなイベントも随時開催されている。
▲カードや裝備を強化する錬金工房と鍛冶工房、資金などを調達できる遠征港、勝ち抜き戦に挑戦できるバベルの塔……主城のある領地ではさまざまな施設が利用できる。
◆登場カードの種類は1500以上！ 個性豊かなユニットでデッキを組もう
プレイヤーは、謎の「冥霊」の出現で混乱する大陸に平和を取り戻すために「禁断の魔導書」を手にした若き領主。歩兵、騎兵、射手、魔法使い、巨人、魔獣などのユニットと、戦士、狩人、術師、神官という4種類のプレイヤーの職業に応じて使えるスキル。これら2種類のカードで軍勢（デッキ）を組み、次々と現れる敵とのバトルに挑んでいく。各カードのイラストにも重厚な鎧を身に着けた剣士やちょっと露出の多い女性魔法使い、凶暴な怪物などバラエティあふれる美しいものが用意されている。
▲カードになったファンタジー世界の住人達。ゲーム内ショップでのカードパック購入やクリア報酬などで手に入る。その数なんと1500種類以上！
敵の軍勢はステージごとにユニット構成が変わるので、こちらもデッキを組み替えて対抗するのが重要！ 攻撃力の高い敵が出るステージでは足止め役の重戦士を複数入れたうえで、その後ろから遠距離攻撃ができる魔法使いや弓兵も多めに組み込むなど、トレーディングカードゲーム（TCG）でデッキを組むときと同じ考え方が必要だ。ただしデッキを自動的に組んでくれる機能が用意されておりあるので、TCGに不慣れな人でも十分に戦えるはずだ。
▲プレイヤーレベルが上がるとデッキに入れられる枚数は増えるが、多くのカードを入れるとそのぶん戦闘中にデッキから欲しいカードを引ける確率は下がる。このあたりのジレンマもTCGの醍醐味だ。
◆バトルシーンはカードを選んで配置するディフェンスゲーム！
バトルではデッキに入れたカードがランダムに配られ、カード左上の待機時間がゼロになったユニットからフィールドに配置できる。一度フィールドに出た味方ユニットは自動で攻撃や回復などの行動をし、敵リーダーの体力をゼロにできれば勝ちとなる。
バトル中にプレイヤーができるのはユニットの配置とさまざまな効果を発揮するスキルカードの使用だけだが、そのぶん敵の動向に合わせて手持ちのカードをどう使うか、判断力が求められる。また基本的に強力なユニットは待機時間が長く、強いカードばかりでデッキを組むと多数の弱いユニットを繰り出す敵に苦戦することも。デッキを組むところからがバトルの始まりなのだ。
▲デッキ内のカードが配られる順番はランダムなので、運の要素がやや強めな印象。バトル自体は最長でも5分ほどで勝敗が決まるので、負けた時も気軽にリトライできる。
本作品には、物語に沿って各地を転戦する「旧世界大陸」、ほかのプレイヤーと対戦する「競技場」、強敵が待ち受ける「ダンジョンホール」、レベルが20以上になると建設できる「バベルの塔」でのチャレンジと、4種類のバトルモードがある。モードごとに、出てくる敵はもちろんクリア時にもらえる報酬も異なる。
またルールも少し異なり、たとえばダンジョンホールではフレンドの協力が得られるので、強力なボス相手でも意外と楽に戦いを進められる。レベルやカードの成長具合に合わせて、各モードをある程度平行して進めるのがオススメだ。
▲行動力を消費してバトル！ 勝てばプレイヤー経験値と、カードの強化に使うアイテムやゲーム内通貨などの報酬が手に入る。
◆サクサク遊び続けられるバトルをはじめとした遊びやすさが魅力！
TCGの要素を強めに取り入れた高い戦略性と運の絡むゲームルールを、シンプルにまとめた『王者召喚』。メインのバトルがごく短時間で終わるため、ちょっとした空き時間にプレイするのにぴったりだ。一方で、ゲームに慣れてくれば多彩なデッキの作りこみやカードの育成、ひたすら強敵と戦い続けられるバベルの塔など、やり込み派のプレイヤーが楽しめる奥深い要素も用意されている。
バトルに必要な行動力が10分で1ずつと比較的短時間で自然回復したり、金貨（課金購入もできるゲーム内通貨）などの報酬がもらえるゲーム内目標がクリアしやすかったりと、ユーザーフレンドリーな部分も好感触で、多くの人にオススメしたい作品だ。
