【レビュー】歴代シリーズの名場面が蘇る! 懐かしさとアレンジが絶妙なRPG『ファイナルファンタジー レコードキーパー』

◆名作の「記憶」を追体験できる、昔ながらの雰囲気をもった新作RPG

 スクウェア・エニックスとDeNAによる新作RPG『ファイナルファンタジー レコードキーパー』。本作品では国民的RPG『ファイナルファンタジー』のスーパーファミコン時代を彷彿とさせるドットデザインやスマートフォン向けにアレンジされたATB(アクティブタイムバトル)を始め、名場面を彩ってきたBGMやストーリーを楽しむことができる。

 舞台は、歴代のシリーズ作品の物語が「記憶」として封印されている世界。この国では秩序と安定をもたらすという「記憶」を「絵画」に封印し代々守護してきたが、ある日この記憶が失われてしまう。そこで主人公は、歴史省のトップである「Dr.モグ」、工学博士「シド」のサポートを受けながら絵画の世界を追体験し、記憶を蘇らせていく。

▲モンスターとのバトルに挑み、物語の「記憶」を取り戻そう。


◆操作は非常に簡単! スマートフォンに最適化されたATBを楽しもう

 ゲームの基本的な流れは、作品ごとに分かれた「ワールド」を選択し、ストーリーを辿りながらモンスターとのバトルに勝利していくというもの。序盤は『ファイナルファンタジーIV』、『ファイナルファンタジーVII』、『ファイナルファンタジーX』といった特に人気の高い作品を楽しめるため、「有名作しかプレイしていない!」という人でも手を出しやすいだろう。

▲「ワールド」から実際のゲーム画面が描かれた「絵画」を選び、ストーリーの流れに沿ったバトルに突入。1度突入するとダメージやアビリティの使用回数が引き継がれる連戦となる。


▲バトルに勝利すると次のストーリーが語られ、別のステージへ進める。ただしバトルをクリアしてもストーリーの続くステージではなく、異なるワールドが解放される場合もある。


 バトルの形式は『ファイナルファンタジー』シリーズのプレイヤーにはおなじみのATB。リアルタイムに時間が経過していき、各キャラクターの下にあるゲージが溜まると行動可能となる。モンスターも同じようにリアルタイムで行動するため、プレイヤーがコマンド入力を考えている間にも攻撃してくるので注意。 特に攻撃の激しいボス戦では素早い判断も求められるためスリリングなバトルを楽しめるが、じっくり考えたい時は画面右上にある一時停止ボタンも活用しよう。行動は「たたかう」、「ぼうぎょ」を基本に、多彩な「アビリティ」やキャラクターごとに異なる「必殺技」を選べる。

 バトルに勝利すると経験値や装備品、アビリティを生成するための素材「オーブ」、各種強化に必要なお馴染みの通貨「ギル」を取得できる。さらに歴代キャラクターが仲間になったり、新しいストーリーが解放されたりするので、どんどんバトルを重ねてパーティメンバーを充実させよう。

▲行動順が回ってきたキャラクターからコマンドを選択。特に「必殺技」の使いどころを考えよう。

▲バトルに勝利するとさまざまな素材や、各作品の主人公をはじめとした仲間キャラクターも得られる。


 被ダメージや行動回数の少なさ、特定の手順でボスを倒すといったいくつかの条件をクリアすると戦闘後の評価が高くなり、獲得経験値も増える。高評価のクリア後には難易度の高い「フォースダンジョン」も解放されるので、レベルが十分に上がったら挑戦してみてほしい。モバコインやゲーム内で得た「ミスリル」を使用し、強い装備が手に入る「装備召喚」を活用すれば、より簡単に高評価を得やすくなる。

◆従来のファンなら思わず手を止めてしまう、オリジナル演出の数々

 と、ここまでシリーズのテイストを残すシステムを紹介してきたが、なんといっても本作の魅力は、25年以上に渡り愛される数多くの『ファイナルファンタジー』シリーズの演出やストーリーをスマートフォンで手軽に楽しめる点だ。ボスの演出やBGM、敵を攻撃した時の効果音やエンカウント音、ワールドの選択画面など原作の要素をふんだんに取り入れているので、これまでまったくシリーズを遊んだことのないユーザーでも原作さながらのプレイを楽しめる。「ストーリーは気になるけど遊ぶ時間がない!」という人におすすめだ。

▲パーティ編成画面では『ファイナルファンタジーVI』の飛空挺BGM「Blackjack」、「装備召喚」の画面ではトレジャーハンターにかけてか同作品「ロックのテーマ」が流れる。ロード中には各キャラクターの解説も見られる。「懐かしい!」が満載だ。


▲BGMが熱いボス戦だが攻撃パターンもしっかりと踏襲。『ファイナルファンタジーIV』に登場した「ミストドラゴン」も原作同様に霧状態に変化し、その間はダメージが通らなくなるという仕様だ。

▲どうしてもボスを倒せず全滅してしまった場合も、攻略ヒントを教えてもらえるので参考にしよう。


『ファイナルファンタジー』シリーズのファンであっても、作品によっては、プレイしたのは十数年前という人も多いだろう。本作を遊んでいると薄れた記憶がどんどん蘇ってくるので、改めてストーリーを振り返るのにうってつけだ。またグラフィックは、ドットデザインの最盛期タイトルである『ファイナルファンタジーVI』がベースなので、リファインされた他作品のキャラクターの姿は新鮮に映るだろう。グラフィックが3Dになった『ファイナルファンタジーVII』以降のワールドも、新たにドットグラフィック化されているため、「よく知っているはずなのに初めて見る世界」という、なんとも不思議な感覚で楽しむことができる。

 現在はストーリーは『I』、『II』、『IV』~『VII』、『X』が配信されており、いよいよ『III』、『VIII』、『XIII』も登場。新要素の「記憶の共鳴」、「グロウエッグ」といった要素も追加されているのでお楽しみに。
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