【レビュー】単語を作って敵と戦う脳トレバトルが熱い！ことば発見RPG『ことこと-ラセツとコトダマの国-』でメキメキ脳を鍛えよう!!

◆知識とひらめきを駆使してことばで戦え！

　ことばから生まれる力“言魂”を武器に、モノノケと戦う“言魂師”の活躍を描いた本作の大きな魅力は、なんといっても2文字以上のことばを作って戦うバトルシステムにある。作ったことばの文字数が多ければ多いほど攻撃の威力がアップするのだが、使用できる文字は4×6マスの文字パネルに表示されている24文字のみ。この使用文字の制限がなかなか巧妙で、長いことばを作ろうとするとかなり頭をひねらすことに。その反面、試行錯誤して作ったことばで敵に大ダメージを与えたときには、それこそことばにならない興奮を味わえるはずだ。

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▲舞台となるのは、ことばから生まれる力“言魂”を利用し、独自の発展を遂げた島国“コトノハの国”。主人公の少年、天草ラセツが言魂師の少女と出会うところから物語は幕を開ける。

▲一般的な辞書に掲載されていることばはもちろん、アーティストやアニメのキャラクターも数多く認識してくれる。公式サイトで認識されることばの追加希望も受け付けており、定期的に更新されるのが地味に嬉しい。

◆ここぞという場面では5文字以上のことばで勝負！

　10秒以内にことばを入力するとコンボが繋がり、攻撃力がアップしていくというシステムもバトルの大きな特徴となっている。それならば時間をかけて長いことばを模索するよりも、2～3文字程度のことばでコンボを繋げていった方が有利では？と考える人も少なくないはず。そこで重要になってくるのが単体攻撃と全体攻撃の違いだ。

　本作では、4文字以下のことばは単体攻撃、5文字以上のことばは全体攻撃になる。さらに5文字以上のことばになると敵に与えるダメージが大幅にアップする仕組みとなっていて、物語中盤以降で4～5体の敵が同時に出現するような状況が続くと、全体攻撃の重要度が非常に高くなる。しかし、5文字以上のことばというのが厄介で、コンボが継続する10秒以内ではなかなか思いつかないのが現実だ。またボスキャラ級になると相手の体力も攻撃力も高いため、なるべく早く倒すために５文字以上の攻撃力頼りになる状況も少なくない。敵の数や強さに合わせて使い分けるといいだろう。

▲3文字以上の文字を入力後、新たに出現した文字でパネル上に3文字以上のことばが完成すると、自動的にコンボが発動。通称“落ちコン”と呼ばれ、予想以上にコンボが繋がることも。

▲抜群の破壊力を秘めた5文字以上の全体攻撃。ダメージ上昇率はコンボを地味に重ねていくよりも断然高く、ボスキャラとの対戦時には欠かすことができない威力を誇る。

◆色つき文字の活用でバトルを有利に進めよう！

　文字パネルに出現する文字のなかには色つきの文字が存在し、それを使用してことばを作ることでさまざまな効果が発動するのも見逃せないポイントだ。特に緑色の文字は、キャラの体力を回復する主軸として活躍する重要な文字。回復の必要がない場面で使ってしまわないように注意したい。また、容易に5文字以上のことばを作れるようになる黄色の文字も頼りになる存在。ボス戦など強敵との戦いに備えて、こちらも温存しておきたいところだ。

＜色つき文字の種類と効果＞
赤色：赤色文字ひとつにつき、コンボ数が＋1される
黄色：黄色文字ひとつにつき、文字数がひと文字分加算される
紫色：式神の変化ゲージがアップ
緑色：体力を回復。攻撃力と同様に、文字数やコンボ数によって回復量がアップする

▲黄色の文字を有効に活用するためにも、必ず4文字以上のことばに混ぜて使うようにしたい。ボス戦までうまく温存しておけば、先制で大ダメージを与えることができバトルがかなり楽になる。

◆各キャラがもつ個性的な奥義にも注目！

　プレイヤーが使用できるキャラには、それぞれ“奥義ことば”というものが用意されており、それを入力することで特殊効果が発動する。最初は使える“奥義ことば”の種類は少ないが、キャラのレベルが上がるにつれて増加。“奥義ことば”の種類が増えるにつれ、攻撃系が充実しているキャラや防御系が充実しているキャラなど、それぞれの個性がより強く現れるようになるのだ。また、“奥義ことば”使用時はターン数を消化しないのがポイント。敵の反撃を受けることなくダメージを与えることも可能なので、バトルを優勢に進めることができる。

▲緑色の文字を使用する以外の体力回復方法といえば“奥義ことば”による回復。レベルが上がるにつれ回復量がアップする“奥義ことば”を覚えるので、回復が使えるキャラは優先して育てておきたい。

◆幅広い戦術をうむ多種多様な式神と武器！

　式神とは、プレイヤーと行動を共にしてバトル中に敵に追加攻撃を浴びせてくれる頼もしい存在だ。それだけではなく、ことばを完成させるたびに上昇する変化ゲージがMAXに達すると、全体攻撃＋特殊効果が発動できる状態になる。全体攻撃が必須の場面なのに５文字以上のことばが作れないといったピンチのときに、強力な助っ人として活躍してくれることは間違いないだろう。

▲バトルに関する効果だけではなく、敵からお金を盗むといった一風変わった効果をもつ式神も存在する。また、冒険に出る際はフレンドになったプレイヤーの式神も連れて行くことが可能だ。

　装備しているだけで自動的に効果を発揮する武器選びも、冒険をラクに進めるための重要な要素のひとつ。キャラによって使用可能な武器の種類は決まっているものの、それぞれバラエティに富んだ効果をもつものが用意されている。さらに武器には属性というものがあり、敵が苦手とする属性を選ぶことでバトルが有利になる。個性的な“奥義ことば”をもつ各キャラに、式神や武器をどう組み合わせていくかによって戦術が大きく変わることになるので、いろいろなパターンを試してベストマッチを探してみよう。

▲属性に関する効果が多いのが武器の特徴。ガチャや敵からのドロップを利用して多彩な種類を揃え、いかなる敵にも対応できるように準備しておこう。

◆通学時や出勤時にプレイして脳を活性化！

　自分自身の頭の中にあるボキャブラリーの引き出しを片っ端から開いて、ことば作りに夢中になる本作。日常生活において文字を制限された状態で言葉を作るなんてシーンはまずあり得ないので、プレイしていると普段使わない頭の使い方をしているとつくづく実感できる。バトル中に中断しても続きからプレイできるので、通学時や出勤時の移動中にサクッと遊んで、その日の課題に取り組む前の脳のウォーミングアップに利用してみてはいかがだろう。