【編集部日記】サバイバル感あふれる冒険ゲーム! ISY の『MEMOL(メモル)』(感想)

MEMOL

■アイテムの名前・効果は自分で見つけて「メモる」!

 ――あなたは餓死しそうなとき、名も知らぬ野草を口にしますか? しませんか?

 そう聞かれても困りますよね、毒草だったら死んでしまいますから! しかし冒険家たちはときとしてそんなリスクを受け入れざるをえない状況になります。
 そんな極限の状況を体験できるのがこの冒険ゲーム『MEMOL』です。

 主人公は6000万光年離れた未開の惑星に資源調査のため派遣された生体兵器の「MEMOL」。惑星には見知らぬ資源(植物、動物、鉱物など)がたくさんありますが、これをすべて一人で調べ上げねばならないのです。

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▲一人ぼっちで遠い惑星に派遣された生体兵器「MEMOL」。仲間とは通信でしか話せない。

 このゲーム最大の特徴は「アイテムの名前と効果を自分で調べて記録しなければならない」ということです! 何十種類もある資源(アイテム)には名前も効果も書いておらず、自分で食べたり、叩いたり、投げたり、装備したりして効果を調べていきます。

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▲最初は名前も効果もわからない。

 しかもローグライクRPGによくある「名前のわからない草」などのように使用した途端「これは毒草だった」などと説明がされるわけではなく、自分で元の数値と比較して計算する必要があるのです。効果がわかったら自分で図鑑にメモ。名前も自分で考えてメモ。
 一度メモした資源は次に見つけた時その名前で表示されます。

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▲名前や効果を記入して図鑑を埋めよう!

 資源を調べていくのは手間ではありますが、これまでになかったリアルなサバイバルを体験できます! 現実にも、植物学者や生物学者たちは未知の動植物を見つけたとき、自分自身でその詳細を調べています。私達もそんな探検家になりましょう!

■見つけたアイテムを有効活用して強くなる!

 MEMOLの目的は惑星中の資源(アイテム)を調べ尽くすことです。しかし中には入手するのに工夫が必要なものもあります。たとえば重たい石は力が弱いと持って帰れませんし、強い動物を調べるためにはこちらも強くならなければいけません

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▲序盤はブタ(?)にすら負けてしまう!

 MEMOLを強化する方法は「組み込み」「拡張機能」の2つがあります。
 「組み込み」は資源を最大3つ身につけることで一時的にMEMOLのステータスを上げます。普通のRPGで言う「装備」です。
 「拡張機能」では資源を売って得たポイントでMEMOLのステータスなどを根本的に上げることができます。

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▲MEMOLを強くする楽しみもある!

 MEMOLが強くなれば資源収集や動物との戦いがスムーズになります。
 どんどん強くなって惑星中の資源を調べあげましょう!

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▲謎に満ちたステージが待っている!(ステージは増えていく)

■なっちゃんの感想:独特のビジュアルに想像力を刺激される!

 『MEMOL』はほかのRPGには見られない独創的な見た目をしているので、プレイヤーによって好みはわかれるでしょう。
 私はこの雰囲気が大好きです! 黒と白だけの世界はミステリアスさを増しシンプルな絵は想像力を刺激します。
「背景に見えるあれは山なのか? 丘なのか?」
「夜なのか? 昼なのか? それとも太陽の光が届かない惑星なのか?」
「この小さく描かれたものはいったい何?」
まるで本当の惑星調査のようです。
 写実的に描くだけがリアリティではないと改めて感じる作品でした。