【レビュー】今までにない熱い一体感……! デッキ構築型RPG『バハムートクライシス』で仲間たちと頂点を目指せ!

◆強大な力を持つ召喚獣を従え、果てしなき戦いの世界へ!

 『バハムートクライシス』は、ギルドの仲間とともに他のギルドとの戦いを繰り広げていく、GvG(ギルド対ギルド)要素がメインのデッキ構築型RPG。プレイヤーは「召喚士」となり、「召喚獣」および「キャラクター」を従え、自身のデッキを使用して戦う。

 ふだんはクエストや敵との戦いを通じてデッキを強化し、特定の時間帯に開催される最大20人vs20人の「クライシスバトル」(後述)に備える、というのが基本的なゲームの流れ。デッキ構築と言うと複雑そうなイメージだが、本作品では自動編成機能が備わっており、手軽に実用的なデッキを構築できるため、こういったゲームの経験が薄い人でも安心してプレイすることが可能な点はうれしいところ。

 ちなみに、本作のキャラクターは「カード」として集めることになるが、レア度の高いカードほど強い。カードはおもに「ガチャ」を利用したり、「クエスト」や各種イベントを通じて獲得する。課金ポイントを消費するタイプのガチャや、定期的に開催されているイベントでは強力なレアカードを入手できる場合がある。


▲デッキ構築をする機会が多いためカードに目が行きがちだが、それとは別にセットできる召喚獣も非常に強力。最初に必ず1体を獲得できるので、特性を把握しておきたい。


◆クエストをクリアしてレベルアップ! 召喚士を自分好みに成長させよう

 本作において、まずプレイしておきたいのがクエストだ。これは基本的にひとりでプレイするためのコンテンツで、ゲームの世界観をじっくりと楽しめる。また、クエストで一定量のEXPを獲得すると自分(召喚士)のレベルが上がっていくが、その際には召喚士を成長させるための「マテリアルポイント」も手に入る。プレイヤーは、このマテリアルポイントを「マテリアルボード」で消費することで、召喚士を成長させていく。


▲クエストにおける戦闘は、デッキの強さとは関係なく必ず敵を倒せる「進撃」と、デッキの強さが戦闘結果に影響する「レイド(ボスバトル)」の2種類。どちらも基本は自動で進行するが、レイドでは攻撃手段を「攻撃」と「召喚」のどちらを選ぶかという要素もある。


 マテリアルボードは、その扱いかた次第でプレイヤーごとに異なる召喚士の育て方ができる成長システム。たとえば、強いカードをたくさんデッキに取り入れたいのであれば「コスト」を、デッキそのものを強くしたいのであれば、各種の「攻撃力」を中心に成長させていく、といったことができるのだ。


▲マテリアルボードには、すごろくのマスのように「マテリアル」が並んでいる。スタートとなるマテリアルは決められており、以降、取得したマテリアルの横にあるマテリアルがアンロックされていく。


 レアカードを入手したいのであれば、ガチャだけでなくイベントも活用したい。これは期間限定で開催されているクエストのようなもので、効率のいいプレイをするためにはチームメイトの協力が不可欠だ。チームは自身がリーダーとなって作ってもいいし、既存のチームに入れてもらってもいい。なお、イベントで獲得できる「EP」というポイントを貯めると、レアカードだけでなく貴重なアイテム類も入手できる。単独プレイ主義のプレイヤーでも、参加しておいて損はない。


▲イベントマップの各所には、入場に多くの専用アイテムが必要となるダンジョンがある。このダンジョンは開放時間も制限されているため、攻略は複数人による短期集中的なチャレンジが望ましい。


◆リアルタイムで行なわれる最大20人vs20人の総力戦「クライシスバトル」を体験せよ!

 本作最大のウリと言えるのが、連日開催されている「クライシスバトル」。ここでは、1チーム最大20人が、ほかのチームとリアルタイムで戦う。8:00から22:00までの決められた時間に計4回開催され、1試合は30分で構成。また、この戦闘は自身の構築したデッキの戦闘力が攻撃力に換算される。

 クライシスバトルでは、相手チームのエースや召喚獣を倒せば有利に試合を運べる反面、相手チームもそれを狙ってくるため、攻撃だけでなく回復要員も必要。なお、本戦闘ではチーム全員が自動的に出撃扱いになっているが、参加していないプレイヤーのキャラクターは当然ながら動かない。そのため出席率の低いチームは圧倒的に不利だ。チーム構成員が一丸となって戦わなければ勝利することはおぼつかない。


▲可能であれば備え付けの掲示板でこまめにほかのメンバーとの意思疎通を図りつつ、効率よく相手メンバーを撃破していきたい。


 なお、クライシスバトルで好成績を残せば、貴重なアイテムである「レアメダル」を獲得できる。このレアメダルはデッキの戦力増強に役立つさまざまなアイテムと交換可能なので、たくさん獲得しておくことが次回の勝利にもつながる、というわけだ。

 本気で頂点を目指すなら、日ごろからフットワークのいいチームメイトを探してみたり、気心の知れたリアルフレンドを誘ってプレイするのがよさそうだ。そういう点ではプレイヤーのコミュニケーション能力も大いに問われるのが本作品の面白いところ。ここでの友人関係がクライシス状態におちいらないよう、注意を払いつつ楽しんでもらいたい。
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