【レビュー】戦車を駆る美少女たちを指揮し、倒せ凶悪怪獣軍団！ 美少女戦車RPG『しんぐんデストロ～イ！』

◆話題の美少女×兵器な作品に怪獣をプラス!?

 『ストライクウィッチーズ』や『ガールズ＆パンツァー』、『艦隊これくしょん』など、近年は“美少女×兵器”を題材とした作品が定番ジャンルとなっている。今回紹介するRPG『しんぐんデストロ～イ！』も、そんな美少女と兵器が登場するゲーム。ただし、本作品でプレイヤーや美少女たちが戦う相手は近代兵器などではなく、正真正銘の「怪獣」なのだ。

◆美少女戦車隊を指揮し、凶悪怪獣を撃滅せよ！

 『しんぐんデストロ～イ！』の舞台となるのは、侵略者や怪獣によって滅亡の危機に瀕している「オリウス」という惑星だ。謎の召喚士「ラティー」によって、星を救う救世主としてオリウスに召喚された主人公＝プレイヤーは、同じくラティーによって召喚された「隊員」と呼ばれるヒロインたちや戦車を指揮する“司令”として、怪獣たちと戦いを繰り広げる。

▲隊員の女の子たちは個性豊かなメンバーばかりなので、会話シーンも自然とハチャメチャなものに。『快傑ズバット』を例えに出す美少女とはいったい……。

　本作品のもうひとつの主役、戦車にも注目だ。有名な車両からかなりマニアックな車両まで、第二次世界大戦当時に実在した車両が150種類以上登場する。同じ車両でも「冬季迷彩」といったバリエーションが存在するなど、マニア心をくすぐられる要素も強い。

　一方、その戦車と敵対する敵怪獣にもさまざまな種類が存在する。そのどれもが、昭和の怪獣映画や『ウルトラマン』シリーズなど特撮作品に登場する怪獣を彷彿とさせるデザインなのが特徴。筆者のような特撮好きにはたまらない部分だ。

▲怪獣の名前は「エノギラス」や「グライゴン」など、これまた昭和特撮感が溢れたものばかりとなっている。「暴食怪獣」といったふたつ名はもちろん、往年の怪獣図鑑などにも載っていた“怪獣の足跡マーク”まで設定してあるのが心憎い。

◆戦況の見極めが重要となる戦闘は、単純ながらも奥深い

▲戦闘中の1シーン。下部真ん中の「ATTACK」ボタンをタップで攻擊、左の「ROTATE」ボタンをタップで列移動ができる。

▲戦闘中は、攻擊やダメージを受けたときなどに部隊の隊員たちがカットインで登場。やられてしまった場合や、必殺技を発動させると専用ボイスをしゃべってくれる。

◆それぞれの特徴を把握し、隊員や戦車を強化！

　難易度の高いクエストに挑む場合、隊員や戦車の特徴や能力を把握しておくことが非常に重要だ。たとえば、各隊員には特定の「好きな戦車」が設定されており、その車両に乗せてあげれば戦車のパラメーターが上昇する。さらに、クエストなどをクリアしていくと貯まる「したわれ度」を一定以上まで貯め、各隊員の「したわれレベル」をアップさせると、その隊員の全パラメーターがアップする。

▲「したわれレベル」をアップさせると、全パラメーターアップのほかにも、戦闘中のカットインやセリフが変化するといった恩恵も得られる。

　また、本作品にもソーシャルゲームではおなじみの強化、合成要素があり、隊員や戦車をパワーアップできる。さらに、隊員や戦車に装備アイテムを装備させ、能力を上昇させることも可能だ。装備品自体も合成で強化ができるので、しっかりと育成すれば隊員や戦車をどんどん強くできる。

▲装備品はクエストの勝利報酬などで手に入る。各隊員や戦車のタイプやレベルごとに装備できるものが異なる。

 『しんぐんデストロ～イ！』は、「戦車」と「怪獣」という、切っても切れない縁で結ばれた（と特撮好きの筆者は思っているのです）ふたつの要素を“美少女×兵器”ジャンルでやってみようという発想に、本気で挑んでいる快作だ。かわいいヒロイン大好きの人間はもちろん、怪獣ファンの特撮オタまでもが楽しめる本作品に、アナタも「しんぐん！」してみてはいかがだろうか。