◆オールドゲームファンにはおなじみの「ケムコ」が贈る王道RPG
ファミコン時代から海外の移植作などをはじめ記憶に残る作品を送り出し、古くからのゲームファンにはおなじみのメーカー、ケムコ。近年ではスマホ向けの本格派オリジナルRPGのリリースで人気を集める同ブランドが、2014年10月にiOSとAndroid向けに送り出したタイトルが『アルファディア ジェネシス2』だ。生命の源といわれる“白のエナジ”と混沌を司る“黒のエナジ”、ふたつの力を巡る壮大なストーリーが展開する『アルファディア ジェネシス』シリーズの第2弾となる。
本作品の主人公、ディオンは黒のエナジの力を身に宿し、黒のエナジの一掃を目指すゲシュテルン帝国によって故郷と父を奪われた青年。ゲームでは帝国への復讐を決意して旅だったディオンが冒険の中で個性的な仲間や立ちはだかる強力な敵たちと出会い、成長し、ふたつのエナジにまつわる秘密に迫っていく、まさに王道ファンタジーと言えるストーリーだ。
◆昔ながらのRPGのシステムをスマホ向けに遊びやすく改良！
フィールドは2D、バトルは3Dと、2種類のグラフィックで描かれる本作。フィールドの移動は移動したい場所をタッチするタッチ操作と、画面上に表示されるバーチャルパッドを使った2パターンから選択でき、ふたつの操作方法をいつでも自由に切り替えられる。移動以外のメニューやバトルのコマンド選択についてはタッチ操作オンリー。移動もメニュー選択も全体的にサクサクで、ストレスを感じることはほとんどない。
特筆しておきたいのがオプション設定の充実だ。操作や各種サウンドの設定以外に、戦闘の難易度や敵の出現率、ヒントの表示／非表示などを変更でき、「とにかくストーリーをサクサク進めたい！」、「じっくりキャラの育成とバトルを楽しみたい！」といったプレイの好みの違いにも対応できる。データのセーブもほとんどどこでも行なえるので、手軽に遊びたいスマホでのプレイにも最適のシステムになっている。
3Dグラフィックを使用したバトルは、最大4人からなるパーティを操作して通常攻撃、魔法や特技にあたるエナジ技、防御、アイテムなどのコマンドを選んで戦うコマンド選択方式。本作品ならではの特徴は、バトル進行で最大5つまで貯まるブーストスロットを使う「ブースト」と、キャラクター固有の「スペシャルスキル」を活用する戦略性が用意されているところ。通常攻撃とエナジ技ではブーストが必ず消費され、いくつゲージを使うかで威力や効果が変化する仕組みだ。
スペシャルスキルは、一時的に攻撃力を倍増させたり、強制的に味方の行動を早めたりといった強力な効果を発動できる各キャラクター固有のスキルだ。使用時はブーストスロットが決まった数だけ一時的に破壊されてしまうが、スロットが満タンの状態で行動順を迎えると修復できる。防御やアイテム使用など、ブーストを消費しない行動をうまく取り入れながらブーストとスペシャルスキルを使いこなす、プレイヤーの戦略が問われるシステムになっている。
キャラクターの育成システムではキャラクターレベルと別に、エナジ技を習得するためのエナジランクが存在するのが特徴。エナジ技はファイター、ヒーラー、メイジなどの「オーブ」を裝備してバトルでエナジランクを上げることで習得でき、装備したオーブを変えることで多彩な種類のエナジ技を習得＆使用できる。その気になればすべてのエナジ技を全員に覚えさせることも可能で、自由度の高いキャラクター育成を楽しめる。
◆シリーズおなじみの隠しシナリオや闘技場などのやり込み要素も！
王道のストーリーに、スマホでのプレイに最適化された誰もが遊びやすいシステムでRPGファンにオススメの本作品。通常のストーリークリア後にプレイ可能になる隠しシナリオや、本編のボスを上回る強力な敵とも戦える闘技場などの要素も用意されており、やり込み派の人も十分な遊び応えを味わえる。久しぶりに、オーソドックスなRPGをプレイしたいと思う人はぜひトライしてみてほしい。
