e-Sportsイベント「RAGE」の第3弾となる「RAGE vol.3 Shadowverse GRAND FINALS(以下、RAGE)」が2016年11月23日(水・祝)、ベルサール秋葉原にて開催された。
このイベントはCygamesが運営中のオンラインカードバトルゲーム『Shadowverse(シャドウバース)』の全国大会の決勝ステージで、1024名が参加した予選大会を勝ち抜いた8名がトーナメント戦で激突するもの。優勝賞金はなんと400万円、賞金総額は700万円という豪華さも話題となり、会場には多くの観客も観戦に訪れた。ここでは大会の結果と会場の様子をピックアップしてお伝えしよう。
▲「RAGE」は会場の雰囲気作りにも力を入れている。ステージ左右にあるボックスにはそれぞれの選手が入り、実況などの音は一切聞こえないようになっている。
激戦を繰り広げ見事優勝を勝ち取ったのは、元バンドマンで大舞台には慣れているという、ま選手。ロイヤル、エルフ、ビショップの3デッキを操り、準々決勝、準決勝を3勝1敗、決勝を3連勝と安定した勝ちを重ねてきたように見えるが、追い詰められたところでカードに恵まれた場面も見られ、結果以上に接戦を制していた印象だ。
特に決勝戦で優勝を決めたエルフ対エルフとなった第三試合では、お互い[冥府への道]を狙うデッキだったが、対戦相手のroro選手に先に[冥府への道]を発動され、一度は完全に追い詰められた状況に陥った。
ま選手はあきらめずに最後の望みをかけて手札をリフレッシュする[新たなる運命]を発動させると、再び手札に[新たなる運命]を引き込み、唯一の勝ち筋ともいえる形を引き寄せ、すばらしい逆転勝利を見せた。運が良かったといえばそうかもしれないが、最後まで集中を切らさずに勝ちを追い続ける姿勢が勝利につながったのは間違いないだろう。
▲新たなる運命からの引きの強さに観客からはどよめきが起こる。逆転勝利の瞬間だ。
その後の優勝者インタビューでは言葉数が少なく、丸一日気が抜けなかった状況を過ごして、まだ集中が切れていないようにも見え、ここまでの戦いの激しさが垣間見えた。
▲優勝したま選手。冷静沈着なゲーム運びが印象的だった。
その他の結果は、準優勝roro選手、3位hiroya選手、4位soomya選手となった。
今回の大会でおもしろかったのはグランドファイナルに出場した8選手はエルフ、ロイヤル、ウィッチ、ビショップの4キャラクターに偏っていたことだ。出場者それぞれが対戦相手のデッキが不明ななかで力を発揮すると考えて組んだ結果だろう。様々な場所から情報を仕入れて試行錯誤を積み重ねたにもかかわらず使用キャラクターが偏ったことが興味深く感じられた。
▲イベントを盛り上げてくれた選手とスタッフ陣。次回大会にも期待したい。
会場では、大会だけでなく、アーティストライブやコスプレイヤーのステージや、ダークネスイヴォルブのプロモカードがもらえるサイドイベントも開催。来場者を楽しませていた。
▲有名コスプレイヤーたちの舞台演出。イザベル以外にもエリカ、ケルベロス、エリカが登場した。
▲サイドイベントも大盛況。レアなプロモカードがゲットできるチャンスに、参加者も真剣!
イベントのラストには「RAGE Shadowverse」の次回大会の開催も発表! 開催時期は未定とのことだが、このサプライズ発表には客席からもざわめきが。観客は今大会の熱いバトルを生で見ていただけに、次回にも大きな期待を寄せているのが感じられた。
今大会はこれで閉幕となったが、まだサービス開始から半年ほどしか経っていないにもかかわらず、『シャドウバース』が多くのユーザーの支持を受けていることや、競技としての十二分のポテンシャルを持っているタイトルだと実感することができた。これからまた新しいカードが追加され、新たな戦略が加わることで、より奥深くなっていくに違いない。次回大会も大いに楽しめるのは間違いないだろう。
▲次回は来春開催予定! 今大会で興味を持った方はぜひ参戦して欲しい!