7月28日(火)、スクウェア・エニックスは『ドラゴンクエスト』新作発表会を開催した。この様子をレポートする。
MCの椿姫彩菜さん(『ドラゴンクエストX』プレイヤーには“バッコス”としてもおなじみ)の進行のもと、最初に発表されたのは、スマートフォンゲームを中心としたモバイルタイトル。
登壇した三宅有プロデューサーは、1400万ダウンロードを超えた大ヒットタイトル『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』、ブラウザゲームで100万プレイヤー超の『ドラゴンクエスト モンスターパレード』、そして6月にリリースされたばかりの『ドラゴンクエスト どこでもモンスターパレード』を紹介。『どこでもモンスターパレード』は一ヶ月で早くも200万人以上がプレイしていると発表し、『ドラゴンクエスト』モバイルタイトルの好調さを印象づけた。
そして最後に、先日発表されたばかりのスマートフォン最新タイトル『星のドラゴンクエスト』を紹介。最新のプレイ動画を流し、「星を巡る冒険になる」と発表した。リリース時期については「秋ごろには」とコメントした。
また、モバイルでの情報ポータルとなる『ドラゴンクエスト ポータルアプリ』も500万ダウンロードを突破。これを記念して、『ポータルアプリ』からダウンロードできる『ドラゴンクエストIII』を、セール価格の840円(通常は1200円)で提供すると発表した。期間は7月28日(火)~8月10日(月)。
▲スクウェア・エニックス、三宅有プロデューサー。
▲『星のドラゴンクエスト』は2015年配信予定も、三宅氏曰く「秋ごろには」。
続いては、『ドラゴンクエスト』生みの親である堀井雄二氏が登場し、シリーズタイトルについての発表。最初のファミリーコンピュータ版『ドラゴンクエスト』発売から来年で30年ということで、堀井氏も30周年イヤーへの意気込みを語りつつのスタートとなった。
▲『ドラゴンクエスト』といえばこの人、堀井雄二氏。
家庭用では、ニンテンドー3DS用『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』、PS4/PS3/PS Vita用『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』、同じく『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』、3DS用『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3』が発表された。
アミューズメント向けには、大ヒットした『ドラゴンクエスト モンスターバトルロード』の流れをくむ新作『ドラゴンクエスト モンスターバトルスキャナー』が発表。開発はスクウェア・エニックスとマーベラスの共同で行なうと発表した。
また、すでにサービス中の『ドラゴンクエストX』は、7月29日(水)から、3DSでの無料体験版ダウンロードを提供、PS4版の開発開始を発表。また『X』については、任天堂が開発中の新ハードNXでのサービスも予定している、とサプライズ発表も行なわれた。
▲『ドラゴンクエスト ビルダーズ』は作る楽しさもあるゲームだという。
そして最後に、この日のメインとなる、本編のナンバーを継ぐタイトル『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』が正式に発表された。対応ハードは、プレイステーション4とニンテンドー3DSのふたつ。
プロデューサーは『DQ X』と同じ齊藤陽介氏となるが、「オンラインではなく、スタンドアロンで遊べる」と発表。PS4ではアンリアルエンジン4を使い、過去作を遥かに上回る「美麗な世界」を、3DSでは3D画面と2D画面を上下で切り替えて遊べる新しさを提供するという。
開発は、コアスタッフはスクウェア・エニックスメンバーで、PS4版はオルカ、3DS版はトイロジックと共同で行なう。
▲サブタイトルには、30周年への思いと、時を巡る物語の意味が込められているという。
▲ハードメーカーの垣根を超えるマルチプラットフォーム化に会場はどよめいた。
▲壇上では堀井氏が実機プレイを披露。PS4版は画面の美しさが魅力。
▲3DS版は手元画像で公開。上画面は3D、下画面は2Dで完全連動。
発表の後には、キャラクターデザインの鳥山明氏のコメント(集英社Vジャンプの伊能編集長が代読)と、作曲者のすぎやまこういち氏が自ら登壇してのコメントが送られた。
すぎやま氏は、「堀井さんから『こういう曲が欲しい』という一覧をもらって腰を抜かした。全て新曲、楽しみでもある。全身全霊をかけて作っていきたい。皆さんとともに、楽しみにしましょう」とコメントした。
▲作曲者のすぎやまこういち氏は、自身もゲームファンとして知られる。
モバイルから家庭用、アミューズメント向けまで、30周年に向けて、『ドラゴンクエスト』の世界は活発に動いていくことになりそうだ。
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