【レビュー】使徒を相手にスピーディ＆爽快なパズルバトル！遊べば遊ぶほど上達を体感できる『ヱヴァンゲリヲンバトルミッション』

◆新劇場版『ヱヴァ』がパズルRPGで楽しめる！

　超人気アニメ『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の名場面やオリジナルのシチュエーションとともに、リアルタイムに進行するバトルも楽しめる『ヱヴァンゲリヲンバトルミッション』。

　本作品はカード型RPGで、多彩なスキルを備えたカードを集めてデッキを構築し、迫り来る“使徒”を撃退していく。バトルは同じ色のブロックを指でなぞり、その数に応じて敵にダメージを与えられるパズル形式で、非常に単純だが一瞬の判断が戦況を左右するスピーディかつスリリングな戦いが魅力だ。

▲『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の名場面をしっかりと振り返りながら楽しめる。ん～、2007年公開の『序』なんてもはや8年前、懐かしい……。

◆特殊なブロックも活用し、戦局を優位に進めよう

　ゲームはステージクリア形式で進行し、それぞれのステージには「赤」、「黄」、「紫」といった3色のブロックが出現。ふたつ以上のブロックを指で一筆書きのようになぞって消しながら敵を攻撃し、最後のボスまで倒せばステージクリアとなる。初回クリア時と、クリアタイムによって最大で3種のボーナスを獲得できるので、どれだけ短いタイムでバトルを終わらせられるかが重要なポイントだ。

▲どの方向からでもいいので、ふたつ以上のブロックをなぞればOK。消したブロックのすき間には、上からどんどんブロックが詰まっていく。

　ここで上手く活用したいのが、周囲のブロックをまとめて消せる「ヘキサブロック」と、6方向のブロックを直線状に消せる「クロスブロック」。どちらもタップすれば即発動するので、まとまったブロックがないときに大ダメージを与えるチャンスとなる。ステージ序盤は温存し、最後のボスで一気に発動すると効率よくダメージを与えられる。

　とはいえ、注意したいのが敵からの攻撃だ。攻撃を受けると画面下のHPが減っていき、数値がゼロになるとそのステージは失敗となる。ここまではよくある話だが、さらにダメージを受けるとブロックのいずれかが黒くなってしまい、狙っていたコンボが中断されたり、せっかく貯めたブロックが使う前に消えてしまったりするのだ。

　HPはピンクのブロックをつなげて消すと回復できるが、ブロックのつながりに対して邪魔になるケースもしばしば。こうしたブロックをいつ、どのタイミングで消すか、残すか。プレイヤーはつねにその判断を下していかなくてはならない。

▲黒いブロックは周囲のブロックを消すと一緒に巻き込めるので、調子に乗っちゃったシンジ君のようにどんどん消してしまおう！（それはテレビ版）

　文字にすると「こんなの一度に考えられない！」となりそうだが、実際しばらく遊んでいると頭で考える前に「指が勝手に反応している」といった状態になったので、その点については安心してほしい。「どうしよう!?」と頭で悩むより、とにかく目に付いたブロックを少しずつでも消していくほうが大切だ。

◆描き下ろしデザインのレアカードを手に入れ、強力なスキルを発動

　それぞれのカードにはHP、攻撃、防御、回復といった能力値に加えて、特定のブロックをまとめて消すと自動的に発動する「スキル」、デッキのリーダーになった状態で、一定のシンクロ率を越えると手動で発動させる「リーダースキル」が設定されている。どちらのスキルも防御系から回復系まで色々なタイプがあり、発動するまでのシンクロ率も異なる。高いシンクロ率が必要なものは発動条件が整う前にバトルが終わってしまう事もあるので、自分のプレイスタイルに合ったものを選ぼう。

▲初期に配布される碇シンジ、式波・アスカ・ラングレー、綾波レイが持つリーダースキルの発動条件はシンクロ率100％と、やや低めで使い勝手がいい。マリやカヲルもいいけど、やっぱりこの3人ですよね。

　カードのデザインはすべてオリジナルの描き下ろしで、毎月新しいカードが追加されるという気合いの入りよう。主要キャラクターはもちろん、機体や使徒、サブキャラクターまで、その数は100種類以上と豊富。さらにステージの合間に展開するイベントシーンやBGMと合わせて、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の世界観をじっくりと堪能できるのだ。