2015年8月14日~16日の3日間、東京ビッグサイトで国内最大の同人誌即売会「コミックマーケット88(以下、コミケ)」が開催された。コミケといえばさまざまなジャンルの同人誌はもちろん、多種多様な同人ゲームの出展も人気を集めるコンテンツのひとつ。
Windows対応のゲームが主流となっていることは予想していたが、スマホの勢いがある今、AndroidやiOS対応のゲームもあるのでは? と、そんな期待を抱きつつ、多数のオリジナルゲームが出展される3日目に会場に潜入! コミケにおける、同人スマホゲーム事情をチェックしてきました。
▲最終日の入場者数は過去最多タイとなる約21万人を記録。とくにゲーム関連のサークルが軒を並べる東館は、人気同人誌サークルのブースも数多く設置されているため、開場から大賑わいをみせていた。
◆AndoroidとiOS両対応の良質シューティングゲームを発見!
スマホゲームを求めてさまようこと数十分。ようやく発見できたのが、現在開発中という弾幕系シューティング「式神ノ舞」だ。すべてひとりで制作しているというこのゲームの大きな特徴は、難易度調整が自由に行える多種多様なステージオプション。自機や敵機の弾が画面端で反射して戻ってくる跳弾設定も行え、上下左右すべてに跳弾を設定したときの難易度の高さはかなりのもの。
まだまだ完成までは時間がかかるそうだが、Google playとApple Storeで体験版がダウンロードできるので、ぜひ一度プレイしてみてはいかがだろう。
▲Google playでカジュアルゲーム「そーめんすらいだぁー」を無料配布しているPROTO ACCELが製作している「式神ノ舞」。自機の強化をはじめ、やりこみ要素が非常に多く、何度も繰り返し遊んでしまうことになりそう。
▲跳弾設定をすべて無効にすれば、弾幕系シューティング初心者でも安心して遊べる難易度に。自分のレベルに合わせてこまかく難易度を調整できるのが嬉しいところだ。また操作性も非常に良く、遊びやすさいのも印象的であった。
◆個性的なスマホ用ガジェットも出展!
技術系のサークルが集結するエリアで目を引いたのが、個性的なスマホ用のガジェットを出店していたTech orzのブース。スマホアプリ及び連携ガジェットの開発を行っているサークルで、今回も郵便受けに投函があるとスマホに通知が送られてくるガジェットや、カメラで横流しに捉えた画像を横長の一枚の画像にするiPhone 6対応のiOSアプリ「Scroll Cam」といった独創的なものを出展して注目を集めていた。
▲240fpsのスローモーション撮影が可能なiPhone 6だからこそ実現したアプリ。車や自転車などにiPhoneセットして横流しで風景を録画すると、自動補正を行って横長の一枚の画像にしてくれる。車両数が多い電車も、真横から見たような一枚絵にできるのは実に面白い。
◆コミケにおいてインディーズゲームはまだまだWindowsが主役!
もっといろいろなスマホ用ゲームが出展されてるかと思いきや、実際はコミケに出展されるインディーズゲームの大半はまだまだWindows用のものが主流のようだ。とはいえ単独で展示会が開催されるなど、スマホ対応のインディーズゲーム市場も年々拡大してきている現状を考えれば、近々、このコミケにも数多くのスマホ用アプリが出展されることになるのではないだろうか。次回、コミケのレポートをお届けする際は、スマホ愛用者のみなさんにも楽しんでもらえるかもしれない。期待して欲しい!
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