元気ですかッ! 元気が一番、元気があればスマートフォンでプロレスゲームもできる。それが『プロレスラーをつくろう! THE GOLDEN HOUR』だっシャッ(すっかりその気)!
◆目指すは世界チャンピオン! まずは有望な新人を獲得、育成せよ
最初にプレイヤーが行なうのは、有望な新人レスラーの獲得。初めて獲得するレスラーに関しては、「打(打撃技)」、「投(投げ技)」、「極(関節技)」どれを得意とするタイプにするかを決められるため、自分の好みに合わせてじっくりと選ぶといい。
新人レスラーの命名も重要だ。自分が好きなレスラーの名前などを使うとがぜんテンションも高まってくるが、なにぶん十分に強化していない序盤においては、その活躍も推して知るべし。いいレスラーを鍛えるためには粘り強く育てていく努力と根性が不可欠だ。
レスラーを強くするには技を覚えさせ、試合の経験を積ませていくことが一番。試合に勝てば技を強化するためのファイトマネーや技そのものを入手できるほか、レスラーのレベルも上がっていくため、まずは試合を重ねていくことをオススメしたい。
何度も試合に勝てば、それなりにファイトマネーや技も増えているはず。そうなったら技の強化やコスチューム変更などを行ない、より自分好みのレスラーへと仕立て上げられる。これを繰り返して、最強のプロレスラーを目指そう。
◆「打」、「投」、「極」を使い分けて勝利をつかめ!
試合中に使われる各技のカテゴリは、打>投>極>打の3すくみの関係で成り立っている。これは、相手が「打」で攻撃してきたときは自分が「極」を、相手が「極」で攻撃してきたときは自分が「投」を出していれば攻撃できる、という仕組みだ。
相手が出すカードはあらかじめ複数枚表示されているが、それをどの順番で出してくるかまではわからない。プレイヤー側はそこを読んで相手のカードに勝つためのカードを出していくことになる。このあたりの読み合いが試合の攻防にアクセントを持たせており、非常に楽しい。
◆「プロレスの美学」を楽しめる良作
プロレスを見た経験がある人はわかると思うが、たとえば「メインイベントで王者が最初から大技で相手を沈めて瞬殺勝利」という展開はまずない。そもそもプロレスには「相手の技を受けて勝つ!」という格闘技としては独特な勝利の美学があり、序盤はお互いの技をひととおり受けきるのが試合の「お約束」となっている。
この美学は本作にも反映されており、最初から強力な大技を出そうものなら、相手にかわされ、カウンターを受けることがある。そのため、試合序盤は小技で徐々に相手の体力を減らしていき、ここぞというところで大技、という流れで戦うことが推奨される。
ほかのプロレスゲームには最初から大技を連発して相手に何もさせずに勝つことができるものもあるが、本作品は「プロレスの美学」に則り、試合の流れもしっかりと考慮して作られている。コアなプロレスファンほど楽しめる、奥の深いゲームなのだ。