【レビュー】1人でも4人でも。指で描く必殺技で7秒毎の爽快感スキル乱射×4人共闘RPG『エレメンタルストーリー』

◆5つの大陸を巡り、スキルの乱射が爽快なRPGに挑戦

 火、水、木、光、闇といった5つの大陸が広がるRPG『エレメンタルストーリー』の世界。プレイヤーはパズル形式のバトルでモンスターと戦い、5つの大陸を回り仲間を増やしながら自由に冒険を楽しむことができる。

▲中央の島でチュートリアルを終えたあとは、5つの大陸を自由に回れる。まずは中央の島を制覇し、各大陸でステージをクリアし報酬を受け取ろう。


 このゲームのバトルでは画面内に配置された5色のピースを移動させ、自分が所有するモンスターの色と同じ色のピースを縦、横で3つ以上揃えて消せば通常攻撃が発動。連鎖するほど与えるダメージが増加する。5色のピースをモンスターごとに指定された形に揃えれば強力なスキルをすぐに放てるので、できるだけスキルが発動するようにピースを揃えるのが重要だ。

 強いスキルほど使用するピースも多くなる一方、画面内にはピースを移動させられない邪魔な岩も登場する。とことん大技を狙うか、細かく攻撃のコンボをつなげるかはプレイヤー次第。属性ごとの相性もあるので、どの大陸にどんなパーティで挑むのか、どの敵から倒すのかをしっかり考えればより優位に戦えるだろう。

▲スキル発動の準備が整うとピースが光り、3つ以上並べて通常攻撃につなげるとピースの表情が変化するので一目で分かりやすい。一度ピースを動かすと7秒でゲージがなくなるので、その前に上手くピースを並べ替えよう。


▲モンスターが進化すると、すでに使用できるスキルに加えて、より強いスキルが使用可能に。しかし発動に必要なピース数が増えるだけでなく、スキル発動に必要なピース形の難易度もあがるので、バランスよく使い分けるため戦略性も広がってくる。


 戦略性の高さも魅力のひとつだが、あまり戦略を練るのが得意でないユーザーにもやさしい仕様もあるのがうれしい。ピースの移動には7秒という制限時間があるものの、ピースを動かさない限りカウントは始まらない。つまりどう動かすか考える時間は無限にある。さらにオートプレイも用意されており、単純な周回プレイをする場合などはおまかせしてしまっていいだろう。

◆「マナ」を手に入れて魅力的なモンスターを育て上げよう

 本作品では「時間の経過」「通常のバトルステージで勝利」「レベルアップ」など課題が指定された「ミッション」のクリアなどで「マナ」が入手でき、新たなモンスターを手に入れる「召喚」や「レベルアップ」もそれぞれマナを消費して行なう。さまざまなボーナスを活用すればマナの大量入手も比較的容易なため、むやみに課金を行なわなくてもモンスターを強化しやすいのはうれしいポイントだ。もちろん、課金アイテムの「クリスタル」を使えばさらに効率よくマナを手に入れられる。

▲ミッションをクリアすると、大量のマナが手に入る。積極的に挑戦していけば、レアなモンスターが手に入る召喚も行いやすい。


▲「強化」でマナを与えれば、バトルをクリアしなくてもモンスターをレベルアップできる。手に入れたばかりのモンスターは、バトルに出撃させる前にマナで育てておくといい。


 召喚は3000マナでもできるが、30000マナがあればよりレア度の高いモンスターを手に入れられる。現在は300種類以上のモンスターが用意されているので、どんどん収集して図鑑を埋めてみるのもいいだろう。

◆ほかのプレイヤーと最大4人で“共闘”する面白さを体感

 正直なところ、本作品と似たようなマッチ3ゲームのRPGはほかにも山のようにある。しかし、この『エレメンタルストーリー』がひと味違うなと感じたのは、最大4人のリアルタイム協力プレイだ。

▲ほかのプレイヤーと一緒にステージへ挑み、掴んだ勝利はまた別格。どうしてもクリアできないステージがある場合や、欲しいアイテムがドロップするステージで恩恵にあずかろう。


 まず「マッチ3ゲームで共闘? どうやって?」と思ったものだが、いざ挑戦してみると「ひとり1ターンずつ順番に交替しながらプレイする」という、当たり前といえば当たり前の仕様。当然、自分の順番が来るまでただ待つだけなのだが、この単なる「待ち時間」がなかなか面白い。

 大抵のプレイヤーは自分と全く異なるやりかたでピースを移動させるので、同じステージでも攻略スピードや手順はずいぶん変化する。参考になることもあれば思わず「そうじゃなくて! こっちのスキル発動させたほうがいいって!」などと騒ぎ立てたくなることもあるが、今この瞬間に同じ画面を見ながらパズルに頭を悩ませているんだろうなと思うと「がんばれ!」と応援したくなる。まだ見たことのないモンスターやスキルを実際に見るチャンスにもなっているので、「あのモンスター強い! 欲しい!」と収集へのモチベーションにも繋がった。

 もちろん、ゲームを進めるうえでのメリットもたくさんある。でもそれ以上に、この手のゲームといえば基本的にひとりで黙々と楽しむものが多い分、ほんの一時だけの付き合いとはいえ「誰かと一緒に楽しめる」というのが思った以上に楽しく感じられた。

▲協力プレイではアイテムのドロップ率も最高4倍に。マナにもボーナスが入り、募集クエストにゲストで参加するとライフを消費しないといいことずくめ。


 現在、協力プレイはβテスト中ということもあり、これからもアップデートが予想される。iOS版も近日公開予定とされている。スピードの限界を突き詰めるようなスタイルではなく、ほかのプレイヤーとで協力しながらじっくりとゲームを楽しみたい人はぜひ遊んでみてほしい。
appstoregoogleplay