【レポート】『Ingress』XM アノマリーイベントはEnlightenedが5連勝! #Obsidian浜松 現地レポート

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 2月27日(土)、静岡県浜松市で『Ingress』のXM Anomaly(アノマリー)イベント「#Obsidian」が開催された。結果はEnlightenedが圧倒的大差で勝利。これで日本開催のXMアノマリーイベントは#Darsanaから数えてEnlightenedが5連勝となる。
 今回の#Obsidianは、ポータルを奪い合う「クラスター戦」に加えて、シャード(欠片)をリンクでゴールのポータルまで導く「フラッシュシャード戦」を同時に行うという、これまでにないルールでの開催になったが、Enlightened陣営が柔軟に対応して、すべてのシャードを自陣営に導くことに成功。獲得点数で多くのアドバンテージを得ただけでなく、クラスター戦でもResistanceに互角以上の戦いを繰り広げて大差の勝利となった。

 ここからは、#Obsidian当日の流れをレポートで紹介しよう。

◆開催前から熱い戦い? コラボイベント「GORUCK」に視線釘づけ!

 XMアノマリーというと、日本を丸ごと囲むような巨大コントロールフィールド(以下、CF)が名物となっているが、今回はフラッシュシャード戦が開催されることから(シャードをCF囲むと一定時間でCFが解除される)、大規模CFを構築するような作戦は行なわれないと思われた。実際に当日の朝にインテルマップをみても、危機感を感じるようなリンクは確認できず、逆に少し物足りなさを感じてしまうほどの静かなスタート……。
 しかし、浜松に到着してその印象は覆る。受付会場があるアクトホールのビルをぐるっと一周するようなエージェントたちの長蛇の列。その会場の熱気を目の当たりにして、イベントの盛り上がりを確信できた。

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▲会場の受付には登録待ちのなが~い列が。通りがかりの浜松市民の方々も驚いていた。
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▲会場にはナイアンティック村井さんの姿も。今回プレゼントしていたMODカードはなんとLink Ampだったとか。
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▲受付のパック購入者には、新アイテム「ローソンキューブ」のMODカードが配布された。このキューブは「使用してから一定時間XMを供給しつづける」効果があり、リチャージ時などに活躍しそうだ。1週間限定でローソンポータルからも出現するというので、まだ入手してない人はローソンへ急ごう!

 また、浜松城公園ではアメリカのバックパックメーカーGORUCKとのコラボイベント「GORUCK(ゴーラック)」に参加するエージェントの姿がみられた。これはResistanceとEnlightenedの2チームにわかれて、ブートキャンプ(新兵訓練)風のトレーニングで競いあい、勝利チームにはXMアノマリーが有利になる情報が提供されるという少し変わったイベントだ。
 元グリーンベレー(アメリカ特殊部隊)隊員が創業者というGORUCKが開発したトレーニングはタフなものばかりだが、参加したエージェントたちからは笑みがこぼれ、非常に楽しんでいる様子が伺えた。

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▲ゴーラック風景。ちなみにこのイベントのほかに前日の深夜から朝までトレーニングをするという「ステルス」コースもあったようだ。エージェントのなかには「両方参加してます」という猛者も……。
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▲ソフトバンクの池羽さんを発見。今回のイベントでは浜松の店舗と連携してVRLA(Very Rare Link Amp)が当たるキャンペーンを行なっていた。ここではゴーラックに体験入隊する予定だったようだが、残念ながら見送りに。次回期待しています!

◆マップにシャードが出現! そのままクラスター戦に突入!

 13時になると、浜松市周辺に16個のシャードと、各陣営の4か所ずつのゴールがマップに出現。一気に周囲があわただしくなってくる。クラスター戦の開催地域とシャードは離れているため、移動手段の乏しい遠征組はシャードの移動に手を出すのは難しいが、各陣営でシャード移動の役目を担ったチームが向かっているのは間違いない。このシャード戦で先制できれば、この後の戦いが有利になるので、たびたびインテルマップを確認するエージェントの姿が周囲に見られた。

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▲インテルマップ上の赤い点がシャード、大きな丸で囲まれたポータルがゴールだ。

 シャードが出現したころ、1回目の計測時間(メジャーメント1)を1時間後に控えたエリアではウイルス耐性の管理によるポータル支配の戦いが静かに行なわれていた。13時過ぎにスキャナーを確認すると浜松上付近のポータルはオーナーが「__Jarvis__」となった緑(Enlightened側)のポータルばかり。反転時間の詳細がわからないため、この時点でどちらの陣営が管理しているポータルなのかは判断が難しいが、現地にはすでに数十人のエージェントが待機。戦闘準備は万端だ。

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▲インテルマップでみると対象ポータルはほぼ緑。各ポータルのオーナー名をみてみると反転されたポータルだということがわかる。

 このままメジャーメント1の直前までにらみ合いが続くと思われたが、13時20分過ぎ、浜松城公園周辺のポータルが動きはじめる。
 オーナーが「__Jarvis__」だった緑のポータルが破壊され、次々と青くなり、CFが構築されていく。どうやらResistance側が主導権を獲るために先制攻撃を仕掛けたようだ。ただ、メジャーメント1の計測終了まではこれから約50分後……。終了時間まで守りきる!? という大胆な作戦展開にみえたが、メジャーメント1に入る直前にEnlightenedの総攻撃が開始されると、徐々に緑のポータルが増えていき、手の届く範囲で真正面から殴りあうようなポータル争奪戦に発展していった。
 結局、一斉攻撃で勢いにのったEnlightenedがポータルの支配率を大きく伸ばし、シャード5個の獲得ポイントを含んだRES:630-ENL:2176という大差で緒戦を制した。

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▲13時過ぎは緑だったスキャナー画面が、13時20分過ぎには一転して真っ青に。インテルマップでみると一気に青いポータルが増えているのが確認できた。
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▲メジャーメント1の計測時間中。正面からのぶつかり合いに、スキャナー上のポータルの色がめまぐるしく変わる。

・メジャーメント1 結果

獲得ポイント RES: 630-ENL:2176
ポータル獲得数 RES:38-ENL:92
ボラタイルポータル獲得数 RES:26-ENL:52
構築リンク数 RES:21-ENL:95
CF構築数 RES:4-ENL:27
シャード獲得数 RES:0-ENL:5

◆広域戦のバランス感覚に優れたEnlightenedに脱帽

 メジャーメント1で大差をつけられたResistanceも負けてはいられない。メジャーメント2以降は、ボラタイルポータル(通常ポータルの倍のポイントが入る)の獲得に注力。メジャーメント3ではボラタイルポータルの獲得数にいたっては、Enlightenedを上回るが、その他の通常ポータルの獲得数、リンク構築数、CF構築数、シャード獲得数といったポイント獲得要素でEnlightenedが着実にポイントを重ね。Resistanceとのリードを広げていった。
 沖縄の#Abaddonのときも感じたが、浜松市内という広いフィールドでの戦いにもかかわらず、Enlightenedの人員配置のバランスが非常に良い。とりこぼしがあっても他の要素で確実にポイントを獲得できる布陣を実現できるチームワークがEnlightenedの強さだと再確認できた。

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▲シャードをしっかりとゴールに運ぶリンクの形成。そして全域をカバーする人員配置。大規模なイベントでこれができるのが本当にすごい。

・メジャーメント2 結果

獲得ポイント RES: 702-ENL:2410
ポータル獲得数 RES:37-ENL:105
ボラタイルポータル獲得数 RES:40-ENL:40
構築リンク数 RES:8-ENL:108
CF構築数 RES:0-ENL:30
シャード獲得数 RES:0-ENL:8

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▲メジャーメント3ではResistance側もかなり良かったように感じられたが、惜しくも届かず。

・メジャーメント3 結果

獲得ポイント RES: 1066-ENL:1480
ポータル獲得数 RES:42-ENL:92
ボラタイルポータル獲得数 RES:57-ENL:24
構築リンク数 RES:28-ENL:58
CF構築数 RES:9-ENL:13
シャード獲得数 RES:0-ENL:3

◆最終戦メジャーメント4もResistanceを圧倒! Enlightenedの大勝利! 

 最終戦であるメジャーメント4でもボラタイルポータルの獲得数では拮抗しているものの、他の要素でResistanceを圧倒したEnlightenedが勝利。#Obsidian浜松のトータルは RES:3100 - ENL:7482と、倍以上のポイント差をつけた完全勝利となった。

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▲いよいよ最終戦。アノマリー参加記念に最後だけ真面目に参戦。AXAシールド4枚入りのポータルでもレベル7~8のレゾネーターが一瞬で破壊される。これがXMアノマリーイベントならではの緊張感。

 現地にいて各所を回った感想では、各ポータルの戦闘ではResistanceが劣っている雰囲気はない。逆に「よし、守りきった!」といった声が聞こえた場所が多く、個々の闘いで負けている印象はないと思われる。Enlightenedはシャードの獲得など、それ以外のところでもきっちりと動ける行動力を持っていたため、それが得点につながっているのは間違いないだろう。
 ただ、これで#Obsidianが終了したわけではない。4月2日には、香港やアメリカのオーランドをはじめ、世界の8箇所で#Obsidianシリーズの後半戦が行なわれる。これらの地域も含めた総合得点で、最終的な勝利陣営が決定するのだ。
 Resistanceは今回敗北したとはいえ3100ポイントもの得点を獲得している。この得点が最終的な結果にどう響くのか……。勝利のために香港の後半戦への遠征を考えているエージェントの話もちらほらと聞こえてくるので、このまま終わることはなさそうだ。
 今後の動向にも注目しよう。

・メジャーメント4 結果

獲得ポイント RES: 702-ENL:1416
ポータル獲得数 RES:39-ENL:84
ボラタイルポータル獲得数 RES:39-ENL:41
構築リンク数 RES:14-ENL:65
CF構築数 RES:3-ENL:17
シャード獲得数 RES:0-ENL:0

#Obsidian浜松 Total RES:3100-ENL:7482