◆日本の伝統芸能「歌舞伎」と「現代ユーザー文化」がコラボ、新作歌舞伎を史上初のインターネット生放送
400年以上の歴史を持つ日本の「歌舞伎」。その伝統芸能が現代のユーザー文化と融合した新しい形となって「ニコニコ超会議2016(以下、超会議2016)」で初上演することが決定した。
上演演目は、超会議のために新たに創作される『今昔饗宴千本桜』(読み:はなくらべせんぼんざくら)。これは、ユーザーによってニコニコに動画投稿され、いまや映画、舞台、小説などさまざまなメディアで人気を集めるボーカロイド楽曲「千本桜」と、歌舞伎の代表的な演目のひとつである「義経千本桜」がコラボレーションされた新作歌舞伎。 舞台では、歌舞伎俳優中村獅童とバーチャル・シンガーの初音ミクが共演し(初音ミクはCG投影)、中村獅童が演ずる「佐藤忠信」と、初音ミクが演ずる「美玖姫」が出会い、桜の木の下に織りなす物語を紡ぐ。
▲発表会では中村獅童さんも登壇。「歌舞伎は、かつて時代の最先端を取り入れた芸能です。アナログも大切ですが、現代ならデジタルの歌舞伎があってもいいと思います」と、新しい作品への意気込みを語った。
また、本公演ではNTTが開発したイマーシブテレプレゼンス技術「kirari!」を使用することで、出演者が実際とは異なる場所から演じたり、CGによるキャラクターがよりリアルに、目の前にいるかのような音響演出が実現。これまでにない斬新な演出で行なう歌舞伎の舞台が展開される。
公演は、ニコニコ超会議の開催期間中、2日間にわたり計5回上演される予定。これらの公演は、すべてニコニコ生放送での生中継も実施される。歌舞伎の新作舞台がインターネットで生放送されるのも、史上初の取り組みだ。
▲背景の弾幕から超歌舞伎への期待が十二分に感じられた。当日までに歌舞伎でお馴染みの掛け声もぜひ覚えて欲しい。中村獅童さんの場合は、屋号の「萬屋(よろずや~)」だ。
■超歌舞伎 Supported by NTT 開催概要
演目名:今昔饗宴千本桜(読み:はなくらべせんぼんざくら)
出演者:中村獅童、初音ミク、ほか
脚本 :松岡亮
演出・振り付け:藤間勘十郎
原作 :
・小説「千本桜」シリーズ(原作:黒うさP/WhiteFlame、著・イラスト 一斗まる、発行:株式会社KADOKAWA アスキー・メディアワークス)
・歌舞伎「義経千本桜」 (作:竹田出雲、三好松洛、並木千柳)
観覧:無料 ※ニコニコ超会議の入場料のみでご覧いただけます。
日程:4月29日(金・祝)12時の部、14時の部、16時の部 、4月30日(土)13時の部、15時の部(2日間計5回上演)
場所:幕張メッセ イベントホール
主催:ニコニコ超会議実行委員会
製作:松竹株式会社 / 株式会社ドワンゴ
製作協力:クリプトン・フューチャー・メディア株式会社
超特別協賛/技術協力:NTT
[あらすじ] 大正百年の帝都桜京で、神憑特殊桜小隊の隊員として活躍する初音未來と桜小隊隊長の青音海斗。未來は美玖姫として、海斗は佐藤忠信として生きた時代があり、千本桜を守り抜くために、桜の花を奪っていった邪悪な青龍に立ち向かい……。“千本桜”をキーワードに「今」と「昔」をつなげる物語。
超歌舞伎 公式サイト:http://chokabuki.jp/
「初音ミク」とは: http://piapro.net/クリプトン・フューチャー・メディア株式会社が開発した、歌詞とメロディーを入力して誰でも歌を歌わせることができる「ソフトウェア」です。大勢のクリエイターが「初音ミク」で音楽を作り、インターネット上に投稿したことで一躍ムーブメントとなった。「キャラクター」としても注目を集め、今ではバーチャル・シンガーとしてグッズ展開やライブを行うなど多方面で活躍するようになり、人気は世界に拡がっている。
◆「超アニメエリア」~あのアニメキャラになりきって楽しめる体験型ブース~
「超アニメエリア」では、さまざまなアニメの世界観をブースに再現し、名シーンや名台詞にちなんだ体験型企画を楽しめます。今回は「おそ松さん」、「監獄学園(プリズンスクール)」、「アイドルマスター」、「だがしかし」、「僕のヒーローアカデミア」、「逆境無頼カイジ」などアニメ6作品を題材にしたブースを展開します。
「おそ松さん」
作中にキャラクターが訪れた“あの釣り堀”が超会議に登場。釣り糸の先について揺れる封筒をキャッチする企画を体験できる。見事キャッチすることができたら、封筒の中に入っている超会議限定オリジナルノベルティをプレゼント。
▲推し松と結ばれなかったら……。松仲間とトレードを楽しんで欲しいとのこと。
「監獄学園(プリズンスクール)」
多くの障害物が待ち受ける排水溝を匍匐前進で進む八光学園からの脱出をイメージした体験が可能。脱出の途中はクランク等、多くの障害物が参加者を待ち受ける。
▲痛くないようにします。ということなので安心して欲しい。
「アイドルマスター」
ステージイベント「超アイドルマスターJAPAN」を体験。ステージイベントには『アイドルマスター プラチナスターズ』『アイドルマスター シンデレラガールズ』、『アイドルマスター ミリオンライブ!』、『アイドルマスター SideM』と、アイドルマスター全シリーズが揃い踏みします。
▲アイマスシリーズが超会議に集結!
「だがしかし」
巨大駄菓子に抱きつき、落ちないように耐える体験企画を準備。見事に最後まで耐え切り、駄菓子愛をみせると、自身がクレーンとなる「人間クレーンゲーム」に挑戦できる。景品の駄菓子が獲り放題!
▲駄菓子への愛の深さが試されるのは一生に一度かも。
「僕のヒーローアカデミア」
雄英高校入学を目指す共同訓練として、チーム対抗でピースを積み上げて高さを競うアトラクションを企画。順番を待つ、待機列からの邪魔にも耐えながら、見事勝利したチームには超会議限定オリジナルノベルティをプレゼント。
▲新作アニメが早くも超会議に登場。ヒーローを目指すならば挑戦あるのみ。
「逆境無頼カイジ」
原作の競技「人間競馬」をモチーフとした、設置された鉄骨を渡る体験企画。待機列からは「押せ……っ!」の掛け声ではなく、「ざわっ」と書かれたクッションが飛んで来て参加者の生還を妨げる。渡りきる事ができれば、超会議限定オリジナルノベルティを貰えるようだ。
▲あの伝説の人間競馬が現実に!
◆超まるなげひろばSupported by 大和証券 ~あの鐘を鳴らして上場体験できる~
企画・準備・運営のすべてをユーザーに丸投げ! ユーザーが考えた企画で楽しめるエリア「まるなげひろば」では大和証券がブースに協賛。出展者がひろば内に設置された大和超券ブースで「大和超券マン」と一緒に作品を紹介して上場審査を行なう。
その結果、見事審査をパスすることができれば、東京証券取引所が制作協力した、上場した会社の代表者しか鳴らせない「あの鐘」を鳴らすことが出来る。
出展者以外で「あの鐘」を鳴らしたいユーザーにもチャンスがあるという。現場で鐘を鳴らしたユーザーには打鐘記念バッチが進呈される。
▲超会議2016では、結婚式のチャペルとしても活躍するという「あの鐘」。
◆自衛隊ブース ~民間初展示、最高時速100kmの「機動戦闘車」が来場~
ニコニコ超会議2から3年連続ブース出展となる自衛隊は、今年も陸・海・空が揃い踏み。陸上自衛隊からは、2016年4月に正式配備となる、民間初展示の「機動戦闘車」が幕張メッセに登場。航空自衛隊からは、基地内でしか見ることのできない貴重で高価な現役戦闘機「F-15J/DJ」のジェットエンジン、海上自衛隊からは輸送艦「おおすみ」とエアクッション艇「LCAC」の模擬演習バーチャル体験ができる。
▲時速100キロ! 最新型の機動戦闘車だ。
◆超VRアトラクションズ~幕張メッセ上空149.9メートルからスカイダイビングの疑似体験~
「超VRアトラクションズ」では、ニコニコ運営・ユーザー・企業が制作するさまざまなVR(バーチャルリアリティ)アトラクションを設置。
ニコニコ運営が制作する「VR DIVE」は幕張メッセの上空149.9メートルからスカイダイビングの疑似体験ができるアトラクションを設置予定。
VRの開発が旬を迎えている「インディーズエリア」では、3人対3人で魔法の撃ち合いができる格闘ゲームのようなAR(拡張現実)バトルや、参加者4人がお互いの視界を交換して行う鬼ごっこなど、様々なアトラクションが体験可能だ。
さらに「メーカーズエリア」の企業が制作する本格的なVRコンテンツも準備。最先端VRを心行くまで堪能できる。
▲会場では体験風景も。本番では、上空の風も再現したいとのこと。それはこわい……。
◆特撮体験スタジオ ~帰ってきた特撮博物館、シン・ゴジラのひな形展示も~
庵野秀明が館長を務め、映画・TVで活躍したミニチュアやデザイン画などを展示した「特撮博物館」が、2015年6月の全巡回展終了から約1年の時を経て復活。
会場の「ミニチュアステージ」では、実際の撮影で使用されたミニチュアセットが公開されるだけでなく、セットの中で記念撮影が可能。
さらに、7月29日(金)公開、映画「シン・ゴジラ」に登場するゴジラのひな形を世界に先駆けて展示。新たなゴジラ製作の第一歩であり、庵野秀明総監督のコンセプトがすべて詰まった、細部までのこだわりがみえるひな形をお見逃しなく。
▲こんな写真が撮れちゃうかもしれない。特撮ファンじゃなくても気になるブースだ。
◆超ゲームエリア ~ポケモンにドラゴンクエスト、人気ゲーム実況者のステージイベントも~
超ゲームエリアでは、ニコニコで活躍するゲーム実況者のステージや「『ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENT』ニコニコ超選手権」、ポケモン最強のゲーム実況者を決める「ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア ゲーム実況者最強決定戦」、巨大コントローラー2台を使って遊ぶ「巨大コントローラーブース」、ドラゴンクエストの公式ニコニコ生放送が出張する「ドラゴンクエストブース」など、さまざまなゲームに関する企画を行なわれる。
▲ここで紹介した以外にも、まだまだまだゲームエリアは盛りだくさん。
◆あの伝説のライブが帰ってくる! 当日参加で楽しめる『Splatoon』ブース
「Splatoon ガチ盆まつり」では、当日参加も可能な「ガチ盆マッチ」「ガチ盆踊り」ふたつの企画を準備中。
「ガチ盆マッチ」では、当日抽選で個人参加も可能。イカス号に乗って出場し、スプラトゥーン好きのゲーム実況者・踊り手・歌い手等と共に楽しめる。「ガチ盆踊り」は、当日誰でも自由に参加できる盆踊り大会だ。
そして今年1月に行なわれた闘会議2016に続いて『Splatoon』のキャラクター「シオカラーズ」が超会議2016の超音楽祭ステージに出演決定!
▲闘会議で見逃した人は、今度こそ見逃せない!
◆超ミジンコ ~ミジンコお見合いの立会人に~
日本のミジンコは、長らくメスだけで卵を産んで繁殖しているという。このまま交尾をせず繁殖を続けると遺伝子組換えが行なわれず、病気などに感染しやすくなり絶滅の危機にも繋がる可能性があるそうだ。
そこで……と考えられたのがミジンコのお見合い。ニコニコでは、2015年7月に放送した「ニコニコ23.5時間テレビ」と、2015年12月24日のクリスマス・イブに放送した「聖夜のミジンコ生放送」番組内で、ミジンコにお見合いの場をセッティング。
しかし、残念ながらその2回の機会では交尾は確認できなかったという。それでも、あきらめられないニコニコは、超会議で東北大学大学院生命科学研究科 占部城太郎教授の協力を受け、3回目のお見合い企画を実施。来場者たちがピペットで捕獲したミジンコ♀たちを写真を比較してミスコンテストを実施。一番可愛いミジンコ♀を決定して、ミジンコ♂の3度目のお見合いに挑む。
▲三度目の正直……! ミジンコ「おまいら」の運命はいかに!?
◆超フードコート ~人気動画のメニューを再現するほか、ドワンゴエンジニアによるオープンソースやきそばも~
「超フードコート」では、当日限定のさまざまなメニューを販売。
巨大鍋にネット上から指定された具材がどんどん追加されていく「差し入れ大鍋カレー」、ネットの話題を元に作られる数量限定メニュー「ホラー弁当」、動画で人気を集めたエリンギパスタを豪華にアレンジした「松茸パスタ」、味も大きさもパワーアップした人気メニュー「超マンガ肉」などバリエーション豊か。
これ以外にも、「超コラボメニュー」として巷で話題の人気メニューとコラボレーションしたスペシャルメニューや、ドワンゴエンジニアが独自に開発したソースを使った「オープンソースやきそば」、N高生がご用意する「文化祭メニュー」も販売予定。超フードコート以外でも、お手軽に軽食を購入できる「出張軽食スタンド」も展開するとのことだ。
▲夏野氏も松茸パスタを試食して満足そうだった。気になるお値段は……まだ秘密でした。
▲オープンソース焼きそばの開発者たち。ドワンゴのエンジニアの自信作!?
ここまでに紹介した以外にも様々な追加情報が発表された。以下で、ピックアップして写真で紹介しよう。その他の情報は超会議2016公式サイトで確認して欲しい。
▲「超音楽祭」 ~「でんぱ組.inc × 高木ブー」や「デーモン閣下 × 松崎しげる × 虹色オーケストラ」といった超コラボレーションを実施~。
▲「超チャンネル生放送2016」 ~松岡充&小林幸子の特別対談ステージが実現~
▲「超演奏してみた」 ~今年も超会議に楽器演奏者が大集合、超会議限定で結成される特別バンドステージも~
▲「超ボーカロイドエリア」 ~ボカロ好きによる、ボカロ曲のみのDJステージ~
▲「超ニコびじゅLIVE」 ~超会議唯一のヴィジュアル尽くし、人気V系バンドが出演~
▲政党の出展や、新たな追加協賛社も決定!
ニコニコ超会議2016のさらに詳しい情報はコチラ
ニコニコ超会議2016公式サイト⇒ http://www.chokaigi.jp/