【中国】確率・名称・性能などガチャに関する内容の明記が義務化に!オンラインゲームのゲーム内アイテムに関する法律が5月1日に施行。

中国 文化部

オンラインゲーム市場を健全に発展、促進させるために制定。2017年5月1日(月)施行。

中国で2017年5月1日(月)より、2016年の12月1日(木)に公布された、オンラインゲーム内でランダムにゲーム内アイテムがゲットできるコンテンツ(日本でいうとゲーム内ガチャにあたる)についてアイテムに関する法案が施行された。

この法案は、中国のオンラインゲーム市場の秩序を取り締まり、消費者や企業の合法的な権利と利益を保護しオンラインゲーム業界の健全的な発展を促進するために制定されたものである。施行されたことにより、オンラインゲームのパブリッシャーには義務付けられたものがある。そのうちのいくつかを本ページでは紹介する。

「抽選(ガチャ)という形でアイテムを獲得するゲームの場合、お金やゲーム内通貨を使って直接アイテムの抽選をするという方式は禁止。また、抽選アイテムの名称・確率・性能・内容・数量・(アイテムの強化を行う場合の)合成成功率をゲーム内の専用ページまたは公式サイトのわかりやすいところに明記しなければならない。」

「イベントアイテムについては、専用ページまたは公式サイトのわかりやすいところに、アイテムの名称・機能・値段・相場・有効期限・トレードできるかどうかおよびその方式を明記しなければならない。」

「抽選に関する結果(アイテムに当選したユーザー)やゲームの参加ユーザーのプライベート情報は、保護しながら専用ページまたは公式サイトのわかりやすいところに公表しなければならない。また、政府が公正かどうか調査を行うことがあるため、関連データを90日保存しなければならない。」

「未成年のユーザーに対して不適切な内容を表記させないためにブロックするための機能を実装しないといけない」

その他ユーザー側に関しては、ゲームで実名での登録が必要になった。実名を登録しないでも遊べるが、その場合に課金システムが使えないと定められている。また、昔は可能だったゲーム通貨が現実の通貨に交換できること(RMT)が禁止された。

実際に、中国のNetEaseが提供しているスマートフォンアプリ「陰陽師」では、ゲーム公式サイトに5月1日(月)より、ガチャで手に入れられるゲーム内召喚・御魂の確立を詳しく開示している。

日本では、2016年4月27日にCESA(一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会)が「ネットワークゲームにおけるランダム型アイテム提供方式運営ガイドライン」を制定され、自主規制での確立の表記が一般的になってきた。

中国のネットユーザーの声を見ると喜びの声を上げるものもあるが、まだこの法案は施行されたばかりでユーザーに浸透していくのはこれからになる。今後の動きに注目していきたい。

関連ページ

中華人民共和国文化部の通知ページ
http://zwgk.mcprc.gov.cn/auto255/201612/t20161215_474959.html
(海外:中国のサイトになります)

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