【レビュー】アクションゲームで料理音痴を克服! 『クッキングママ おりょうりしましょ!』が楽しい!


 ゲームにかまけて「最後にちゃんと料理をしたのはいつだっけな……」なんていう人、「どうせ上手くいかないし…」と苦手意識の強い人、まずはこの『クッキングママ おりょうりしましょ!』をダウンロードしてみてほしい。

『クッキングママ』は2006年からニンテンドーDSとして展開され、世界中で大ヒットしたシリーズ。一見、子供向けのようだが、大人も楽しめる内容に仕上がっているのはこのスマートフォン版でも同じだ。

▲ママに助けてもらいながら、パパに美味しい料理をご馳走できるように頑張ろう。まずは最初から選べる3つのうち、好みのレシピから挑戦だ!


◆スマートフォンを操作しながら料理のコツも勉強

 料理の手順についてはママがサポートしてくれるので、指示されたとおりに進めていけばいい。切る、炒める、剥く、混ぜる、ひっくり返すといった基本的なものだけでなく、チーズをおろし金で削る、牛乳瓶のフタを取る、卵を割る、じゃがいもの芽を取り除くといった手順も、タップやスワイプなどスマートフォンらしい操作で進めていく。

 ただ現実の料理にも言えることだが、勢いがつき過ぎれば卵がグチャっと割れてしまうし、もたもた炒めていたら焦げてしまう。急いでかき混ぜるとボウルから中身が飛び出してしまうが、のんびりしすぎても制限時間内に終わらない。手早く、かつ丁寧に作業をするのは料理の鉄則。何度も繰り返し遊んで、ベストなタイミングを見極めていくといい。

▲各種操作にはガイドが表示される。失敗すると最初からやり直しになってしまうことも多いので、丁寧にじっくりと行なおう。


 ここで注目したいのが、手つきや道具の持ちかた。たとえば包丁を使って引くように切るときは指をスワイプ、上に押すように切るときはタップと、同じ道具を使っていてもやり方が違えば操作方法も異なる。フライパンを使ってひっくり返す時の握りかたや角度、タイミングまで具体的に体感できるので、レシピの解説文章を眺めているだけではわからない部分の参考になるのだ。

▲「チーズオムレツ」のレシピでは、卵を端に寄せつつ一回転させる工程を確認できる。細かく、動きもリアルなので実物を想像しやすい。


 最近はレシピ動画なども増えているが、ただ“観る”だけではなく画面を見ながら“やってみる”のはとてもいいシミュレーションになるだろう。ゲーム内ならいくら失敗しても片付けの手間が増えるわけでもないので、心置きなく練習に励めるのはありがたい。

◆完成した料理はママとパパがチェック! 上手にできたかな?

 料理ができあがったら、ママが採点してくれる。すべて完璧にこなすと三ツ星の評価がもらえ、より制限時間がシビアになった上級モードが解放されるという仕組みだ。また、新しいレシピはパパのリクエストに応えたり、クリアしたレシピ同士を組み合わせたりすることで手に入る。手っ取り早く新しいレシピが欲しい時はショップから購入することも可能だ。

▲三ツ星はひとつのミスもない、満点の状態でなければ取ることができない。かなりシビアだが、目指してみよう。



▲リクエストに応えたり、ログインボーナスで新しいレシピを入手できる。毎日こまめに遊び、レシピを増やしていこう。

 なお、レシピの組み合わせは自由に行なえる。本当に自由で、デザート系におかず系を無理矢理混ぜるという“メシマズ”レシピでも何でもOKというフリーダムっぷりだ。さらに作りかたさえきちんと行なえていれば、ママはすごく褒めてくれる。しかし、どんなに上手くできても明らかにおかしい組み合わせではパパの評価はイマイチ。でも困り顔をしながらもきちんと完食するパパの漢気は感嘆ものだ。

▲カップケーキとフライドポテトが一緒になった、世にも恐ろしいレシピも再現できる。食べたくない!


▲パパも困り顔だが、何だかんだきっちり完食するのは感心。次は美味しい料理を提供してあげたい!


▲制限時間内に料理を作る「デイリーチャレンジ」は己との戦い。どれだけスコアを伸ばせるか、繰り返し挑戦してハイスコアを更新していこう。


 ときにはミキサーでひき肉を作る、じゃがいもをフライドポテト状にスライスするなど、本格的すぎて「こんなの一般家庭じゃまずやらないぞ!」という手順も含まれるが、知っておいて損はない。ゲーム好きやお子様だけでなく、レシピだけではイマイチ料理のやりかたを理解できない初心者や、久しく料理をしてなかった人が感覚を取り戻すにもうってつけのアプリだ。

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